日本円にして2万4000円という、携帯電話よりも安いノートPCだが、OSは付属しない。なので、購入したままの状態では、Linuxベースの「ExpressGate Cloud OS」を使うことになる。日本語表示に切り替えられるのと、WebブラウザのGoogle Chromeが導入されているので、「Webページを閲覧する」だけならばなんとかなるが(ほかにも、簡単なゲームや画像ビューアが用意されている)、いかんせん、日本語入力ソフトがないので文字入力が必要な作業は一切できない(日本語変換機能を提供しているWebページを試してみたが、ExpressGate Cloud OSに導入されているGoogle Chromeでは、どうにもうまくいかなかった)。日本語のWindows 7環境で使いたいと思った場合、OSは自分で用意する必要がある(ちなみに、インドネシアのユーザーがWindows OS環境を用意しようと思った場合、いろいろと方法があるようだが、ここではあえて説明しない)。
日本円にして2万4000円弱という価格に思わず買ってしまった日本人が、このノートPCを日本で真面目に使おうと思ったとき、OSを用意しなければならないのと、無線接続機能が使えないなど、何かと制約が多いので苦労することになる。もし、ネットワーク接続機能がない大画面薄型テレビを持っていて、そのテレビがHDMIインタフェースを搭載しているなら、有線でインターネットにアクセスするEee PC 1015Bをテレビに接続して、オンラインコンテンツを高解像度で再生するという使いかたは、真面目なユーザーにも勧められる。
それとは別に、「ねえねえ、これ、日本ではめったに見られない、“Ontario”なEee PCなんだぜぇー。価格は! なんと! 240万!(ルピア) 」とウケ狙いで買ってみるのも一興かもしれない。なお、12.1型ワイド液晶ディスプレイで解像度が1366×768ドット、E-350を搭載する「Eee PC 1215B」が100万ルピアを追加すれば購入できたりするので、「うーん、1024×768ドットじゃ使い物にならないよなー、1366×768ドットあれば仕事に使えるなー、うーん」と悩むかもしれないが、インドネシア土産としては、やっぱり「日本で買えない爆安でOntarioなEee PC」という面白さで勝負したいところだ。
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