8月12日、アキバには普段の週末をはるかに越える往来があった。これは、お盆シーズンに突入したことに加え、同日から東京ビッグサイトで同人誌即売会「コミックマーケット80」(コミケ)が開かれたため。あるPCパーツショップの店員氏は「コミケとアキバは、扱うコンテンツの親和性が高いので、コミケの後にアキバに寄るというパターンが確立しています。まあ、例年のことですよね」と話していた。そして「ウチにあまり関係ないのも、例年どおりかな」とも。
実際、PCパーツショップ各店内の混み具合は普段の週末に近い程度だった。TSUKUMO eX.は「自作PCは買ってから組んでチューニングしてと、楽しむためにある程度の時間を要します。なので、夏休み期間でも7月後半から8月初旬にマシン一式を買われる方が多いんですよ。お盆時期からは割と平常運転に近い感じになります」と語る。
ただし、昨年と比べると人が少ないと感じるショップも多かったようだ。
某ショップは「昨年はコミケの帰りに『FF14をプレイするために高性能なグラフィックスカードを買っておこう』という人がいたので、店内も例年以上に盛り上がっていました。今年はTERAに期待したかったんですが、どうも動きはないみたいです。TERAの正式サービスの料金が見えてきて、いったん引いた人も少なくないですし、推奨スペックが抑えめなので、プレイするにしてもパーツの増設は保留している人が多い気がします」と漏らしていた。
また、FF14との客層の違いを指摘する意見もあった。フェイス秋葉原本店は「FF14はFFシリーズの古くからのファンも抱えているので、10代から40代くらいの人まで購入層が広い印象。それに対して、TERAは比較的若い人たちに人気があるようです。なので、使える予算が限られているのかもしれません。まあ、それでもゲーム自体が面白ければ、じわじわヒットしていくでしょうし、何もキラーコンテンツがないより全然いいので、TERAには期待しています」と、冷静な目で現況を眺めていた。
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