“限界突破”を連発した9月のアキバ5分で分かった気になるアキバ事情(2/2 ページ)

» 2011年10月06日 11時20分 公開
[古田雄介(ぜせ),ITmedia]
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Core i7-2600SやA6-3500など、低消費電力のCPUがデビュー

インテル「Core i7-2600S」

 CPUや統合プロセッサの新製品も多かった。全体を通して目立っていたのは低消費電力モデルだ。

 まずインテルは、月初めにSandy BridgeのCPUを9種類投入し、ミドルレンジからエントリーラインを拡充した。Sandy Bridgeで初のCeleronブランドも加わり、最下位の「Celeron G440」は3000円前後で出回っている。そしてその翌週には、これまでバルク品として流通していた、TDP 65ワットの4コアCPU「Core i7-2600S」をリテール品として投入。2万5000円前後で、複数のショップが扱うようになった。

 ドスパラ パーツ館は「Sandy Bridgeの1番人気は、今でも最上位のCore i7-2600Kです。多くのユーザーができれば高性能なCPUが欲しいと考えている現れだと思いますが、2600KのTDPは95ワットなので、小型ケースに入れるにはやや排熱の不安が出る。そこで消費電力と性能のバランスが高い2600Sを求める人が確実にいる――インテルもそれを認めてリテール品を出してきたのかなと考えています」と推測していた。

 一方のAMDも、低消費電力版プロセッサを投入した。9月初旬に登場したのは、Socket FM1に対応するCPUとGPUの統合プロセッサ「Llano」の1つとなる「A6-3500」だ。動作クロック2.1GHzのトリプルコアCPUにGPUコア「Radeon HD 6530D」を組み合わせたモデルで、価格は9000円弱となる。

 すでに出回っているLlanoには、4コアの「A8-3850」と3コアの「A6-3650」があるが、ともにTDPは100ワットとなる。A6-3500のTDPは65ワットで、小型マシンや電源出力の低い環境でも導入しやすい仕様といえる。

 TSUKUMO eX.は「AMDユーザーとしては待望の低消費電力版Llanoなんですが、本当に待たれているのは4コアでTDP 65ワットの『A8-3800』といわれています。選択肢の1つとしてA6-3500も悪くないですが、まだSocket FM1環境の爆発的なヒットにつながってないですね」と、やや残念そうにコメントした。

 なお、A6-3500と同じタイミングで、GPUコア非搭載の4コアCPU「Athlon II X4 631」も7000円弱で登場したほか、デュアルコアCPUとGPUを統合した「A4-3400」も10月初旬に6500円前後でラインアップに加わっている。

AMD「A6-3500」と「Athlon II X4 631」。赤いパッケージがA6-3500となる(写真=左/中央)。AMD「A4-3400」(写真=右)

ますます多様化する小型マザー――オンボードFusionのnano-ITXマザーがデビュー

ASRock「Z68M/USB3」

 マザーボードは、小型モデルでラインアップの拡充が著しく、選択肢が一回り以上広がっている。インテル側ではSandy Bridgeマザーの充実度が目を見張る。月初めには、サーバ/ワークステーション向けチップセット「C206」を搭載したインテル純正のmini-ITXマザー「S1200KP」が1万5000円弱で登場。加えて、micro ATXモデルでは、ASRockから1万円弱のZ68モデル「Z68M/USB3」が投入されている。

 PC DIY SHOP FreeTは「S1200KPはXeonなどを使うマニア層に響くパーツですね。一般層にはZ68マザーが定番になっていますが、Z68M/USB3は目立った機能カットがないのに1万円を切っているのがすごい。安定して売れると思いますよ」と話していた。

 mini-ITXクラスまで、CPU外付けタイプのプラットフォームの人気が高まっているのは、AMD側も同じだ。ドスパラ パーツ館は「お客さんから、小さくてそこそこ使えるマシンを求める声が高まっている一方で、消費電力の低いCPUが充実してきたことと、放熱性の高いmini-ITXケースが十分増えてきたのが大きいと思います。リビングに置くマシンとしてもIONやFusionで十分な構成になりますが、やはり構成の幅は狭くなります。Sandy BridgeやLlanoが使えるなら、メインマシン並の幅で考えられますからね」と話していた。

 それを裏付けるように、9月後半に登場した、mini-ITXサイズのA75マザー「A75ITX-A-E」は好調に売れているという。ZOTACから登場した初のLlano対応mini-ITXマザーで、IEEE802.11nアダプタや電源安定回路「Dr.MOS」を採用している。価格は1万4000円前後だ。

 TSUKUMO eX.は「A75搭載のmini-ITXマザーは、ASRocknの『A75M-ITX』が9000円弱で出回っていますが、それよりも高付加価値を求める人に支持されています」と話している。

 一方で、オンボードタイプのFusionを搭載した小型マザーにも話題作が登場している。その1つが、9月後半にPC DIY SHOP FreeTに入荷した、nano-ITXサイズの「NANO-AF2S1A」で、価格は3万2800円。12センチ角の基板に、TDP 18ワットの統合プロセッサー「AMD G-T56N」を載せており、mini-PCI ExpressスロットやSATA3.0ポートも備えている。

 同店は「ケースを自作して、オリジナリティを追求する自作上級者に注目されています。小さいですが、基本性能はきちんとそろえているので、高速なSSDを接続すれば、そこそこ使えるマシンを作れると思いますよ」と語っていた。

ZOTAC「A75ITX-A-E」(写真=左)。AMD G-T56Nをオンボードした「NANO-AF2S1A」(写真=中央/右)

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