ようやくAMD FXシリーズが登場したとあって、マザーボードコーナーでもAMD系のハイエンドモデルが話題を集めていた。特に評判となっていたのは、ASUSTeKのAMD 990FXマザー「Crosshair V Formula/ThunderBolt」だ。価格は3万3000円前後。今年6月に登場したゲーミングマザー「Crosshair V Formula」に、同社独自の拡張カード「ThunderBolt」を付属したモデルとなる。
ThunderBoltは、ネットワークゲームで通信を安定させるべくチューニングした「Killer E2100」チップ搭載のLANアダプタと、ゲーム向けの3Dサラウンドを提供するオーディオアンプを複合したコンボカードで、PCI Express x1で接続する。このカードは今年4月に登場したX58マザー「Rampage III Black Edition」に付属していたが、AMD系では初採用となる。
入荷したTSUKUMO eX.は「マザー側にも8チャンネルサウンドチップやインテル製LANチップが載っていますが、よりゲームに最適化するためにThunderBoltカードを用意したということだと思います。ようやくAMD FXシリーズも出回るようになりましたし、AMD系で最強構成を目指すならオススメですね」とプッシュしていた。
なお、PC関連で“Thunderbolt”といえば、アップルとインテルが共同開発した、PCに周辺機器を接続する次世代のバス規格がある。最大転送速度10Gbpsで、USBよりも強力なバスパワー供給も可能。すでに最新のMacや一部のRAIDカードなどで採用されている。ある店員さんは「ついにThunderbolt対応マザーが登場したのかと思ってしまいました。まあ、近いうちにそういうマザーも出てくるとは思いますけどね。しかし、ThunderBolt自体いいカードなだけに、名前で損してしまうのは悲しいですねえ」と話していた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.