8GバイトのDDR3-1600メモリが脚光を浴びる一方で、タイ洪水以前までキャンペーンの花形だった大容量HDDの価格変動も見逃せない。ドスパラ パーツ館は、ウェスタンデジタルの2TバイトHDD「WD CavierGreen WD20EARX」を9980円で販売するようになっていた。「供給量が完全回復したわけではないですが、戦略的な意味もあり、この価格で出せるところまでは出していこうと考えています。年末年始にマシンを組む人にはぜひ注目してもらいたいですね」と意気込む。
しかし、同時にSSDのプッシュも忘れていない。最近は多くのショップで120〜128Gバイトモデルが人気を集めているが、同店もADATA S510シリーズの120Gバイトモデルをプッシュしていた。価格は1万1480円だ。「これはかなり売れるでしょう。いまSSDは1万2000円を切るのが人気を得る1つの指標になっていますから」と、ショップの期待も大きい。
“1万2000円ライン”は複数のショップで言われており、ソフマップ秋葉原本館も1万1980円の値をつけた3台の120GバイトSSDを、目立つコーナーに置いていた。「リード速度が最大500Mバイト/秒を超える高速モデルが普通に安くなっているので、ブートドライブ用ならこれで決まりですね。年末年始もSSD人気の中心はこのあたりだと思っています」と話していた。
そのほか、Radeon系のミドルレンジからエントリークラスのグラフィックスカードも複数のショップで特価になっていた。クレバリー1号店は、玄人志向のRadeon HD 5670カード「RH5670-LE1GHD」を3950円で放出。PC DIY SHOP FreeTは、Sapphire製のRadeon HD 6770カード各種を大幅に値下げするセールを12月31日まで継続するという。例えば、スタンダードな「HD6770 1GB」なら7670円で購入できる。
こうした動きについて、某ショップは「AMDのロードマップから考えても、もうじき次世代GPUを搭載したカードが登場するのは予想できます。いま目立っている従来モデルのセールは、新製品が登場する前の在庫一掃狙いでしょう。Radeon HD 5000/6000ファミリーはモノとしても優秀なので、特価で手に入るならかなりお得だと思いますよ」と、裏事情を盛り込みつつ解説してくれた。
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