速い!小さい!どこでもつながる!――Core i7搭載モバイルノート「LuvBook S」Core i7×SSD×WiMAXで8万円台(2/2 ページ)

» 2012年01月11日 12時23分 公開
[小川夏樹(撮影:矢野渉),ITmedia]
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コンパクトながら高性能、なおかつお手ごろ価格の「LuvBook S」

評価機はCore i7-2640M(2.8GHz)を搭載し、8Gバイトのメモリとインテル製SSDを採用する。高いパフォーマンスを期待させる構成だ

 基本システムは、Intel HM65 ExpressチップセットにSandy Bridge世代のCore i7-2640M(2.8GHz)を組み合わせている。Core i7-2640Mのコア数は2で、Hyper−Threadingにより4スレッド同時実行が可能、さらにTurbo Boost動作時には最大で3.5GHzまでクロックが跳ね上がる。メインメモリは、2基のメモリスロットにDDR3-1066(PC3-10600)の4Gバイトモジュールが1枚ずつ装着され、デュアルチャネル構成の8Gバイト。選択できるOSは、標準の64ビット版Windows 7 Home Premiumに加えて、BTOにより64ビット版のProfessionalやUltimateに変更することも可能だ。

 グラフィックスは、CPUに内蔵するIntel HD Graphics 3000だ。BTOで外部GPUを使う選択肢は用意されていないため、DirectX 10までの対応になる。また、内蔵ディスプレイと外部ディスプレイへのデュアル表示では、外部ディスプレイであれば1920×1080ドットのフルHD解像度で表示できるが、内蔵ディスプレイは1366×768ドットまでになる(後述するが今回のベンチマークは外部ディスプレイに接続して行っている)。

 内蔵HDDはSATAの500Gバイトや80GバイトのSSDを選ぶことができ、今回試用したモデルは高速な80GバイトSSDが搭載されている。なお、光学ドライブはなく、HDD内にリカバリ用のD to D領域が作成されていないため、OSを再インストールするためには、USB接続で起動可能な外付けの光学ドライブが別途必要になる。

 今回試用したモデルの目玉は、インテルの「Centrino Advanced-N+WiMAX 6250」を搭載している点だ。標準構成より5250円ほど高くなるが、IEEE802.11a/b/g/nの対応に加えて、WiMAX通信が可能になっている。WiMAXをすでに契約しているユーザーなら、機器の追加だけで即座にネット接続が可能になる(月額380円からのWiMAX契約も可能)。この構成の価格でも8万5050円となっており、CPUにCore i7の高クロックモデル、8Gバイトのメモリ、高速SSDとWiMAX対応ということを考えると非常に手ごろな内容といえるだろう。

CPU-ZでチェックするとCPUはSandyBridgeのCore i7-2640M(2.80GHz)だ。製造プロセスは32ナノでコア数は2、Hyper-Threadingによって同時に実行可能なスレッドは4。なお、Turbo Boost動作時には最大3.5GHzの高クロック動作になる(画面=左)。メインメモリは4GバイトDDR3-1066(PC3-10600)を2枚搭載する。合計で8Gバイトと64ビット版Windows 7を快適に動かす容量で、デュアルチャネル動作になる(画面=中央)。グラフィックスは、Core i7に内蔵されているIntel HD Graphics 3000を利用する。Core iシリーズ内蔵グラフィックスの中では高い性能を持っているものの、バリバリと3Dゲームをプレイするには厳しい(画面=右)

ベンチマークで実際のパフォーマンスをチェック

 S210Xは携帯性に富むモバイルノートPCであるし、グラフィックスもCPU内蔵機能なのでバリバリゲームをするといったような用途は明らかに向いていない。ただし、Core i7を搭載する高い基本性能はモバイルを超えた使い方も視野に入ってくる。例えば、マウスとキーボード、外部ディスプレイを用意しておき、外出から戻ってきたらそれらを接続することでメインマシンとして使えるかもしれない。そこで外部ディスプレイを接続してから、いつものベンチマークを試してみた。

 計測したベンチマークソフトはPCMark05、PCMark Vantage、3DMark06、3DMark Vantage、ゲーム系ではFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3、FINAL FANTASY XIV Official Benchmarkといったソフトだ。また、内蔵グラフィックスであるIntel HD Graphics 3000がDirectX 11に非対応なため3DMark 11を動作させることができなかった。

Windows 7のエクスペリエンスインデックスの画面。全体的にモバイルPCとしては高いスコアが並んでいる。メインマシンとしても利用できる基本性能を備えているのが分かる

 まずはWindows 7のエクスペリエンスインデックスを見てみよう。各スコアはCPUが7.2、グラフィックスはデスクトップが6.4、3Dゲームが6.4、メモリーが7.5でハードディスクの数値が7.6とモバイルノートにしては高いスコアが並んでいる。メモリはデュアルチャンネル動作なためスコアが高く、さらにストレージがSSDのため7.6をマークした。実際、Windowsの起動も高速だし、通常の操作もヌルヌル動いて非常に快適だ。これなら外部ディスプレイを用意しておいてメインPCとして使うのもアリだろう。

 次に各種ベンチマークテストの結果を見ていく。パフォーマンス的にはCore i7と高速SSDの効果が各所に出ておりハイスペックと言いきってよい結果だろう。モバイルノートPCでありながら、PCMark Vantageの1万2000超えには驚いた。

PCMark05(画面=左)とPCMark Vantage(画面=右)の結果

3DMark06(画面=左)と3DMark Vantage(画面=右)の結果

FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3(画面=左)とFINAL FANTASY XIV Official Benchmark(画面=右)の結果

 DirectX 9世代のFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3も、CPUパワーで動作する範囲に収まる感じだ。ただ、CPU内蔵グラフィックスに頼る描画性能はさすがに弱く、FINAL FANTASY XIV Official BenchmarkはLow設定かつ各種効果を無効にしてギリギリプレイできるどうかといったところ。もっとも、3Dゲームは無理だとしてもビジネスユースで使うには不満のない速度で動いてくれることは間違いない。

 さらにバッテリーの駆動時間をチェックするため、バッテリーベンチ「BBench」(海人氏作)を用いてバッテリーが5%以下になって休止状態(ハイバネーション状態)になるまでの時間を計測した。Windowsの電源オプションで「高パフォーマンス」、「バランス」、「省電力」の設定にした状態でディスプレイが消えないように定期的なキー入力とWeb巡回を有効にして計測している。

 結果は「高パフォーマンス」で2.5時間、「バランス」で3.5時間、「省電力」で4.2時間となった。公称値の5時間には達しなかったものの、省電力モードで輝度を落とすなどの工夫をすれば、よほど長時間の連続作業でない限り問題はなさそうだ。


仕事環境を持ち歩けるモバイルノートを探している人にオススメ

 以上、S210Xはモバイル用途向きの小型ボディにメインマシンとしての十分な基本性能を備えていることが分かった。ただ、これ1台で済ますには80GバイトのSSD容量がネックになる。もしメインマシンとして使うのであれば、USB 3.0ポートがあるので、そこに外付けの大容量HDDを接続するか、ホームネットワーク上にNASを用意しておくなど、何らかの対応は必要だろう。もちろん、すでにメインのデスクトップPCがあるのなら、持ち運び専用で使うのもオススメだ。

 もともとLuvBook Sシリーズは、ベーシックな構成なら4万円を切るコストパフォーマンスの高いモバイルノートPCだが、持ち運びしやすい11.6型の小型ボディにCore i7を搭載し、SSDやWiMAXといった先進の機能を詰め込んだ本機が8万円半ばで購入できるというのは素直に驚かされる。モバイル用のデバイスは何よりも実用性で選ぶ、という人に是非オススメしたい製品だ。

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