Sandy Bridge-Eは、C2ステッピングを採用したCore i7-3960Xとi7-3930Kのバルク品が1月末から出回るようになっており、先週末には3960Xのリテールボックスも一部ショップに入荷した。価格は8万円台前半で、新ステップの3930Kリテール版の登場も待たれる状況になっている。PC DIY SHOP FreeTは「仮想化技術のVT-dが使えるようになったので、仮想化マシンを駆使したいという人には見逃せない進化だと思います」という。
ただし、C2ステッピングを求める熱気は、現時点ではかなり限定的な様子だ。某ショップは「従来のX79マザーにC2ステッピングのCPUを乗せるにはBIOSのアップデートが必要なので、その作業が面倒だと敬遠する人は多いと思います。オーバークロック幅が上がったり消費電力が下がったりしたわけではないようなので、その手間ぶんのメリットもみつけにくいですしね。大半は『Core i7-3930Kがようやく買えるようになった』というくらいの受け止め方だと思いますよ」という。
そうした背景から、i7-3960XのC2ステッピング版は動きがいまひとつで、逆に在庫一掃扱いとなっている従来版の3960X人気が高まっているという声も各所できいた。TSUKUMO eX.は「いい意味で“枯れている”ので、対応しないX79マザーはまずないですから。そのうえで価格も安くなっているということで、ここにきてわりと好調に売れるようになっています」と話していた。
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