Mobile World Congress 2012のLGエレクトロニクスブースでは、今回発表した新機種を含む、スマートフォン6製品を中心に展示を行っていた。
「Optimus vu」は5インチの1024×768ピクセルディスプレイを搭載した製品。最大の特徴はタッチパネルのアスペクト比で、一般的なスマートフォンと異なる4:3を採用している。ブース説明員によると、このサイズは電子書籍を読むのに適しており、AmazonのKindleやAppleのiPadなどと同じだという。製品名の「Vu」も“View”から来ているものであり、ディスプレイのサイズは閲覧に適したものとして設計されている。
また本体上部には専用のスクリーンキャプチャボタンを備えており、表示画面を画像として端末に保存できる。また、スタイラスペンや指先を使って、画面に書き込みを行うことも可能だ。スタイラスペンは専用タイプではなく、静電容量式タッチパネルに対応した汎用タイプのものが付属。市販のサードパーティー製ペンも利用できる。
OSはAndroid 2.3.4で、4.0(ICS)へのアップグレードを予定。CPUには、Snapdragonの1.5GHz駆動デュアルコアを搭載した。カメラは背面が8メガピクセル、前面が1.3メガピクセル。本体サイズは90.4(幅)×139.6(高さ)×8.5(厚さ)ミリ。ブースには韓国の通信事業者、LG U+から発売されている実機が展示されていた。韓国向けモデルは、通信方式にCDMA2000とLTEをサポート。またT-DMB方式のモバイルTVチューナーを搭載する。グローバル向けには、W-CDMA/LTE対応の製品として販売される予定だ。
NVIDIAのクアッドコアプロセッサ「Tegra3」を搭載した「Optimus 4X HD」は、同社のフラッグシップモデル。ディスプレイは製品名の通りHD(1280×720ピクセル)と高解像度と、サイズは4.7インチと大型。しかしながら、本体の厚みは8.9ミリと薄い。OSはAndroid 4.0。通信方式はW-CDMA/GSM対応で、LTEモデルは現時点では予定されていないとのこと。2012年第2四半期に発売される予定だ。
一方の「Optimus 3D Max」は、2011年に発売した初代の3Dモデル「Optimsu 3D」の後継機。前モデルは厚みが11.9ミリだったが、本製品は9.6ミリとよりスリムになっている。CPUは1.2GHzのデュアルコア、OSはAndroid 2.3で、4.0へのアップグレードを予定している。
ディスプレイは4.3インチの800×480ピクセル表示。もちろん、裸眼で3D表示が可能だ。背面にはデュアルカメラを搭載し、3D動画や静止画を撮影もできる。3D表示に対応した独自UIの「LG 3D UI」も搭載した。通信方式はW-CDMA/GSMに対応し、発売は2012年第2四半期を予定している。
また機能よりもデザインにフォーカスした新しいブランドライン“L-Style”も3機種が展示されていた。製品名は「Optimus L」となり、ディスプレイサイズ別に「L7」「L5」「L3」がラインアップされる。いずれもスタイリッシュな外観を特徴としており、スマートフォンをファッションアイテムのように楽しみたい層をターゲットにしているとのこと。
Optimus L7は4.3インチディスプレイに1GHzのデュアルコアCPUを搭載、Optim L5は4インチHVGAディスプレイ、800MHzのCPU、そしてOptims L3は3.2インチQVGAディスプレイを搭載。いずれの製品もW-CDMA/GSMに対応し、2012年第2四半期に発売する予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.