世界最大級のモバイル通信展示会「Mobile World Congress 2012」(以下、MWC)が2月27日(現地時間)、スペインのバルセロナで開催された。開催期間は3月1日まで。会場はFira de Barcelona(バルセロナ国際見本市会場)。
MWCでは、通信事業者や端末メーカー、インフラベンダー、チップセットベンダー、コンテンツプロバイダーなど約1400の企業が最新製品やサービス、技術を披露するほか、通信業界を代表するキーパーソンたちがプレゼンテーションやパネルでスカッションを行う。日本企業ではNTTドコモ、富士通、NEC、パナソニック モバイルコミュニケーションズ、京セラなどが出展する。日本でもなじみの深い海外の出展企業は、Huawei、HTC、LGエレクトロニクス、Motorola Mobility、Samsung電子、Sony Mobile Communications(Sony Ericssonから社名変更)、Qualcomm、ZTEなど。
MWCの開催前日の26日(現地時間)には、Sony Mobile Communicationsが新型Xperia「Xperia P」「Xperia U」、HuaweiがクアッドコアCPU搭載のスマートフォン「Ascend D Quad」、HTCがAndroid 4.0やTegra 3搭載のスマートフォン「HTC one X」と、同じくAndroid 4.0を備える小型の「HTC one S」「HTC one V」を発表した。
このほか、Samsung電子はプロジェクター機能が特徴の「GALAXY Beam」とAndroid 4.0と10.1インチディスプレイを搭載した「GALAXY Note 10.1」、LGエレクトロニクスが5インチXGA液晶にタッチペンを使って操作できる「Optimus Vu」、クアッドコアCPU搭載の「Optimus 4X」、Motorola Mobilityは、防水・防塵性能を備えたコンパクトなスマートフォン「MOTOROLA DEFY MINI」、XOOMがさらに薄く軽くなった「XOOM 2」などを展示している。日本メーカーでは富士通がTegra 3とAndroid 4.0搭載、LTE対応の新型スマートフォン、NECカシオが海外市場向けのMEDIAS、パナソニック モバイルが海外市場向けスマートフォンの第1弾「ELUGA」と、その後継機でAndroid 4.0、1.5GHzデュアルコアCPU、5インチHDディスプレイを搭載する「ELUGA power」を展示中だ。以下、MWCで発表された新モデルの注目機種を写真で紹介する。
今年のMWCのテーマは"Redefining Mobile"(モバイルを再定義する)。イベントではどんな新しいモバイルを見せてくれるのだろうか。本誌では、MWCで注目度の高い展示内容や日本市場と関わりが深いもの、またキーパーソンのインタビューなどを逐一掲載していく。上記の写真で紹介した機種の詳細も別途掲載する予定なのでご期待いただきたい。
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