さすがカン&クリ! ブッ飛んでるね!──「GeForce GTX 680」で“Keplerの主張”を確かめるイマドキのイタモノ(3/3 ページ)

» 2012年03月22日 22時00分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

ゲームタイトルでもRadeon HD 7970を上回る性能を出せだのか?

 実施したベンチマークテストは、3DMark Vantageと3DMark 11、そして、主にTessellation処理性能の測定用にUnigine Heaven 3.0とTessMark 0.3.0を加え、ゲームタイトルを用いるベンチマークテストには、DirectX 11対応としてBattlefield 3、F1 2011、DirectX 10対応としてJust Cause 2を行った。また、消費電力の測定もワットチェッカーによるシステム全体の値として調べている。

3DMark Vantage:3DMarks
3DMark Vantage:Graphics

3DMark 11:
3DMark 11:Graphics

3DMark 11:Physis
3DMarks 11:Combied

Battlefield 3(Preset:UltraHigh)
F1 2011

Just Cause 2(Concrete Jungle)
Unigine Heaven 3.0(Tessellation:Extreme)

TessMark 0.3.0
システム全体の消費電力

 3DMark Vantageは、Performance条件でP39459と、4万目前のスコアが出た。ただし、PhysXの効果を除くGraphics Scoreで見てみると、GeForce GTX 580に対しては大幅に向上しているが、Radeon HD 7970に対しては、若干上回る程度にとどまる。

 3DMark 11は、3DMark VantageのようにPhysXを使っていないが、こちらは、Radeon HD 7970に対しても明確な差をつけている。そのほかの要素を除いたGraphics Scoreでも同様の傾向だ。Performance条件でのスコアはP9549と1万目前だ。

 Tessellation性能では、Unigine Heaven 3.0もTessMark 0.3.0もGeForce GTX 680がトップスコアだ。特にTessMark 0.3.0は、Tessellationに関して、MapをSet 4(2048×2048ドット)に、TessellationをInsane(X64)という最も重い設定を適用したが、GeForce GTX 580やRadeon HD 7970と比べて、ほぼ倍のフレームレートを出している。

 DirectX 11対応のゲームタイトルによるベンチマークテストでも、GeForce GTX 680のスコアは、ほかのGPUより高い。Battlefield 3は、キャンペーンの「THUNDER RUN」で、FRAPSを用いて計測したが、画質設定を「高」に設定し、解像度が2560×1440ドットという条件でも70fpsを上回り、1920×1080ドット条件では100fpsを超えた。Radeon HD 7970に対して10〜30fpsほど高く、GeForce GTX 580に対しては約1.5倍ほど高いフレームレートになる。F1 2011も、2560×1440ドットで唯一80fps台を記録した。

 システム全体で測定した消費電力は、GeForce GTX 580を搭載した構成に対してピーク時で35ワットほど低い値になっている。ただし、Radeon HD 7970に対しては15ワットほど高い。今回の比較に用いたGeForce GTX 580搭載グラフィックスカード、Radeon HD 7970搭載グラフィックスカードともオーバークロックモデルなので、純粋にGPUの省電力性能として比較的できないが、GeForce GTX 580(の最終進化型)に対しても、より低く抑えられていることは間違いなさそうだ。

 アイドル時も消費電力でも、液晶ディスプレイを消灯しない設定では、ほかの2つのGPU搭載構成より10ワットほど低い。さすがに、Radeon HD 7970のディスプレイ消灯時の低さ(3ワット)には及ばないが、ディスプレイを消灯しないユーザーであれば、最も省電力なGPUとなる。

AMDを超える消費電力あたりのパフォーマンス

 AMDとNVIDIAのGPUが、ともに28ナノメートルプロセスルールを導入した新アーキテクチャ採用モデルが登場した。GeForce GTX 680は、3D描画性能でRadeon HD 7970を上回る一方、これまでのGeForceシリーズが苦手としてきた消費電力でGeForce GTX 580より引き下げられた。いつもならAMDが有利になる「パフォーマンス/ワット」だが、GeForce GTX 680ではNVIDIAもこの評価軸でも負けていない。

 実売価格に関しては、およそ6万円前後という予想が多い。Radeon HD 7970の発表当初と同程度の価格帯になるだろうか。Radeon HD 7970と同じTSMCの28ナノメートルプロセスルールを使うチップなので、GeForce GTX 680も最初のロットでは供給量がそれほど多くないという見方もある。最新のゲームタイトルを思う存分高画質で動作させたいユーザーには、購入候補の上位になるはずのGPUだけに、十分な数が店頭に並ぶことを期待したい。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月15日 更新
  1. スウェーデンのファンドが「価格.com」「食べログ」約5900億円でカカクコムを買収へ AI戦略を加速 (2026年05月13日)
  2. 持ち運べる21型相当のディスプレイ! 14型×2画面でコスパに優れるアイ・オーのモバイルディスプレイ「LCD-YC1412DX」を試す (2026年05月14日)
  3. 耳をふさがないイヤフォン「Suunto Spark」レビュー 走るだけでフォーム計測できる独自機能に注目 (2026年05月14日)
  4. 日本最大の教育見本市に「Apple Store」が出現!? ハンズオンでMacやiPadの魅力を体感可能(要予約) (2026年05月13日)
  5. 画面を持たない約12gの超軽量ウェルネストラッカー「Google Fitbit Air」 1万6800円で5月26日に発売 (2026年05月07日)
  6. パナソニック、Fire TVを搭載したMini LED搭載4K液晶テレビ (2026年05月14日)
  7. 待望のカラー版も選べて大型化! Amazonが「Kindle Scribe」2026年モデルを発表 Google Drive連携など機能も強化 (2026年05月12日)
  8. 「MacBook Neo」は「イラスト制作」に使えるか? Appleが仕掛ける“価格の暴力”を考える (2026年05月12日)
  9. 複数のHDMI機器を1つの端子に集約できる「UGREEN HDMI セレクター」が25%オフの1349円に (2026年05月13日)
  10. ミニPCにOculinkで外部GPUを接続できるドック「MINISFORUM DEG1」がタイムセールで1万2812円に (2026年05月12日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年