高コスパ×鉄板のゲーミングPC「NEXTGEAR i830GA2」を試すX79&GTX 680をお手ごろ価格で(2/2 ページ)

» 2012年04月20日 19時51分 公開
[後藤治,ITmedia]
前のページへ 1|2       

「SandyBridge-E」+「GeForce GTX 680」、ベンチの結果は?

 評価機のスペックを再掲すると、Core i7-3820(3.6GHz/最大3.9GHz)、16Gバイトメモリ、1TバイトHDD、DVDスーパーマルチ、そしてGeForce GTX 680(2Gバイトメモリ)という内容だ。実施したベンチマークテストは、PCMark Vantage、PCMark7、3DMark Vantage、3DMark11、ゲーム系ではFINAL FANTASY XIV Official Benchmarkと、MHFベンチマーク【大討伐】。3DMark VantageはEntry/Performance/High/Extreme、3DMark11はEntry/Performance/Extremeを計測した。

 また、参考として以前レビューした「NEXTGEAR i540GA1」と「NEXTGEAR-MICRO im820PA1」を3DMark11で比較している。前者はSandy Bridge世代のCore i7-2600(3.4GHz/最大3.8GHz)とGeForce GTX 580の組み合わせ、後者はSandy Bridge-EのCore i7-3930K(3.2GHz/最大3.8GHz)とGeForce GTX 580の組み合わせになる。GeForce GTX 680の採用により、どれだけゲーミングPCとしての適正が上がったのか興味深いところだ。

評価機の主なスペック NEXTGEAR i830GA2 NEXTGEAR-MICRO im820PA1 NEXTGEAR i540GA1
CPU Core i7-3820(3.6GHz/最大3.9GHz/4コア) Core i7-3930K(3.2GHz/最大3.8GHz/6コア) Core i7-2600 (3.4GHz/3.8GHz/4コア )
グラフィックス GeForce GTX 680(2GB) GeForce GTX 580(1.5GB) GeForce GTX 580(1.5GB)
メモリ 16GB(PC3-12800) 16GB(PC3-12800) 8Gバイト(PC3-10600)
データストレージ 1TB(7200rpm) 1TB(7200rpm) 1TB(7200rpm)
OS 64ビット版Windows 7 Professional 64ビット版Windows7 Home Premium 64ビット版Windows7 Home Premium
Windowsエクスペリエンスインデックスの画面

 まずはWindowsエクスペリエンスインデックスから見ていこう。結果は最低が5.9で、これはストレージにHDDを採用しているので仕方のないところ。そのほかのスコアは、CPUが7.7、グラフィックススコアはデスクトップと3Dゲームともに7.9、メモリも7.9と総じて高く、軽快にWindows 7を操作できるパフォーマンスを備えているのが分かる。

 続いて、日常操作をシミュレートするPCMarkVantageのスコアは、大台の1万を余裕で超えた。ストレージがSSDではないため、HDDスコアが5025と足を引っ張っている部分はあるものの、高い処理性能を証明した。PCMark7も同様の傾向で、せっかくならシステムドライブは前述したSSDに変更したいところだ。

 一方、3D描画性能を測るベンチマークテストの結果は、3DMark VantageのHighで23618、Extremeで18667と非常に優秀な結果といえる。DirectX 11対応の3DMark11も良好なスコアで、GeForce GTX 580を搭載した比較機種をいずれも上回った。本機なら最新の3Dゲームを快適に楽しめるだろう。なお、FINAL FANTASY XIV Official BenchmarkはHighで6231、MHFベンチマーク【大討伐】は30438(デフォルト設定)となった。

PCMarkVantage(画面=左)。PCMark7(画面=中央)。3DMarkVantage(画面=右)

3DMark11 Entry(画面=左)。3DMark11 Performance(画面=中央)。3DMark11 Extreme(画面=右)

 なお、アイドル時はそれほど騒音を感じなかったものの、システムに高い負荷をかけるベンチマークテスト中は、はっきりとファンノイズが聞こえてくる。ゲーム中はヘッドフォンをつける人が多いと思われるが、机上に設置して日常的に使う人は、(特に夜中は)少し気になるかもしれない。


 G-TuneのNEXTGEAR i830GA2(ゴールドモデル)は、最新のハイエンドGPUを搭載した評価機の構成で15万9600円と、高性能なゲーミングモデルとしては比較的手の届きやすい価格に収まっている。Intel X79ベースのプラットフォームも、グラフィックスカードの複数枚差しや最大64Gバイト容量のメモリなど、将来的な拡張の際に性能面で期待が持てる。80PLUS GOLD認証を持つ高品質な700ワット電源を搭載しているのもポイントで、バランスのよいゲーミングマシンとしてはもちろん、SSDや大容量メモリ、水冷システムなど、好みのオプションを組み合わせ、末永く使えるメインマシンとして検討したい。

→「NEXTGEAR i830GA2」をマウスコンピューター公式サイトで購入する
最新のグラフィックを搭載したハイスペック・カスタムモデル!!


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. わずか237gとスマホ並みに軽いモバイルディスプレイ! ユニークの10.5型「UQ-PM10FHDNT-GL」を試す (2024年04月25日)
  3. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  4. 「Surface Go」が“タフブック”みたいになる耐衝撃ケース サンワサプライから登場 (2024年04月24日)
  5. QualcommがPC向けSoC「Snapdragon X Plus」を発表 CPUコアを削減しつつも圧倒的なAI処理性能は維持 搭載PCは2024年中盤に登場予定 (2024年04月25日)
  6. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  7. アドバンテック、第14世代Coreプロセッサを採用した産業向けシングルボードPC (2024年04月24日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. AI PC時代の製品選び 展示会「第33回 Japan IT Week 春」で目にしたもの AI活用やDX化を推進したい企業は要注目! (2024年04月25日)
  10. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー