評価機のスペックを再掲すると、Core i7-3820(3.6GHz/最大3.9GHz)、16Gバイトメモリ、1TバイトHDD、DVDスーパーマルチ、そしてGeForce GTX 680(2Gバイトメモリ)という内容だ。実施したベンチマークテストは、PCMark Vantage、PCMark7、3DMark Vantage、3DMark11、ゲーム系ではFINAL FANTASY XIV Official Benchmarkと、MHFベンチマーク【大討伐】。3DMark VantageはEntry/Performance/High/Extreme、3DMark11はEntry/Performance/Extremeを計測した。
また、参考として以前レビューした「NEXTGEAR i540GA1」と「NEXTGEAR-MICRO im820PA1」を3DMark11で比較している。前者はSandy Bridge世代のCore i7-2600(3.4GHz/最大3.8GHz)とGeForce GTX 580の組み合わせ、後者はSandy Bridge-EのCore i7-3930K(3.2GHz/最大3.8GHz)とGeForce GTX 580の組み合わせになる。GeForce GTX 680の採用により、どれだけゲーミングPCとしての適正が上がったのか興味深いところだ。
| 評価機の主なスペック | NEXTGEAR i830GA2 | NEXTGEAR-MICRO im820PA1 | NEXTGEAR i540GA1 |
|---|---|---|---|
| CPU | Core i7-3820(3.6GHz/最大3.9GHz/4コア) | Core i7-3930K(3.2GHz/最大3.8GHz/6コア) | Core i7-2600 (3.4GHz/3.8GHz/4コア ) |
| グラフィックス | GeForce GTX 680(2GB) | GeForce GTX 580(1.5GB) | GeForce GTX 580(1.5GB) |
| メモリ | 16GB(PC3-12800) | 16GB(PC3-12800) | 8Gバイト(PC3-10600) |
| データストレージ | 1TB(7200rpm) | 1TB(7200rpm) | 1TB(7200rpm) |
| OS | 64ビット版Windows 7 Professional | 64ビット版Windows7 Home Premium | 64ビット版Windows7 Home Premium |
まずはWindowsエクスペリエンスインデックスから見ていこう。結果は最低が5.9で、これはストレージにHDDを採用しているので仕方のないところ。そのほかのスコアは、CPUが7.7、グラフィックススコアはデスクトップと3Dゲームともに7.9、メモリも7.9と総じて高く、軽快にWindows 7を操作できるパフォーマンスを備えているのが分かる。
続いて、日常操作をシミュレートするPCMarkVantageのスコアは、大台の1万を余裕で超えた。ストレージがSSDではないため、HDDスコアが5025と足を引っ張っている部分はあるものの、高い処理性能を証明した。PCMark7も同様の傾向で、せっかくならシステムドライブは前述したSSDに変更したいところだ。
一方、3D描画性能を測るベンチマークテストの結果は、3DMark VantageのHighで23618、Extremeで18667と非常に優秀な結果といえる。DirectX 11対応の3DMark11も良好なスコアで、GeForce GTX 580を搭載した比較機種をいずれも上回った。本機なら最新の3Dゲームを快適に楽しめるだろう。なお、FINAL FANTASY XIV Official BenchmarkはHighで6231、MHFベンチマーク【大討伐】は30438(デフォルト設定)となった。
なお、アイドル時はそれほど騒音を感じなかったものの、システムに高い負荷をかけるベンチマークテスト中は、はっきりとファンノイズが聞こえてくる。ゲーム中はヘッドフォンをつける人が多いと思われるが、机上に設置して日常的に使う人は、(特に夜中は)少し気になるかもしれない。
G-TuneのNEXTGEAR i830GA2(ゴールドモデル)は、最新のハイエンドGPUを搭載した評価機の構成で15万9600円と、高性能なゲーミングモデルとしては比較的手の届きやすい価格に収まっている。Intel X79ベースのプラットフォームも、グラフィックスカードの複数枚差しや最大64Gバイト容量のメモリなど、将来的な拡張の際に性能面で期待が持てる。80PLUS GOLD認証を持つ高品質な700ワット電源を搭載しているのもポイントで、バランスのよいゲーミングマシンとしてはもちろん、SSDや大容量メモリ、水冷システムなど、好みのオプションを組み合わせ、末永く使えるメインマシンとして検討したい。
→「NEXTGEAR i830GA2」をマウスコンピューター公式サイトで購入する
最新のグラフィックを搭載したハイスペック・カスタムモデル!!
高速ツインドライブ!?:ノートPCらしからぬゲーミングモデル――「NEXTGEAR-NOTE i751GA4-SP」
大容量HDDにSSDの速さをミックス:インテルの新型SSDと「ISRT」で快適動作――「MDV-ASG8260B」を試す
ダブルオーバークロック!!:“爆速”のさらに上を行け! 超プレミアモデル「MASTERPIECE i1540PA4-DOC」をぶん回す
社長インタビュー:法人向けPC事業を大きな柱に――さらなる成長を目指す「MousePro」
そうか、ならコレを買え:“ハイスペ”マシンとフルHD液晶のセットをできるだけ安く購入したい?
Core i7×SSD×WiMAXで8万円台:速い!小さい!どこでもつながる!――Core i7搭載モバイルノート「LuvBook S」
1台3役:AVラックに収まる高級“リビングPC”――「LUVLIB i101X」を試す
これは“E”ものだ……:「SandyBridge-E」こと新世代Core i7搭載マシンをぶん回す!!
OSの価格を考えるとこわい:パソコンと“ドデカ液晶”のセットをできるだけ安く手に入れろ!
水冷ゲーミングPC:高性能なのにとても静か――「NEXTGEAR-MICRO im510PA1-Liquid」に感動したCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.