Ivy BridgeでWindowsとMacのノートはどう変わるか?:本田雅一のクロスオーバーデジタル(2/2 ページ)

» 2012年06月05日 17時00分 公開
[本田雅一,ITmedia]
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モバイルPCの使い方を変えるHaswell

 新プロセッサの投入というと、とかくパフォーマンスの向上ばかりに目が行きがちだ。Ivy Bridgeの場合、内蔵GPUの大幅強化がミドルクラス以下の内蔵GPUを使うノートPCのパフォーマンスを一気に底上げするに違いない。しかし、Ivy Bridgeのよさは、これから登場してくるIvy Bridgeの低消費電力を生かした設計、新しいコンセプトにある。

 「では、その次は?」とやはり気になるところだが、Ivy Bridgeの次に予定されている大きなプロセッサアップデートは来年登場のHaswell。Haswellの機能がどう……といった話は、やはりあまり重要ではない。Haswellが何を目標としているかが重要だ。

 Ivy BridgeはノートPCのフォームファクタを大きく変えていくだろう。カッコよくて高性能なPCが欲しいなら、内蔵GPUも大幅強化されたIvy Bridge世代は買いだ。おそらく筆者もこの世代で仕事用のノートPCを新調するだろう。

インテルが示すUltrabookのロードマップ。2011年のSandy Bridge、2012年のIvy Bridge、そして2013年のHaswellと、3世代のプロセッサとともに進化させていく

 一方、Haswellが目指しているのは、今までのノートPCとは異なるノートPCの使い方を提案することになる(はず)。なぜならインテル自身が、Ultrabookコンセプトの最終目標がHaswellにあり、システム全体の待機時消費電力の大幅引き下げが実現できると公言しているからだ。プラットフォーム全体や周辺デバイスを含めた省電力化、あるいは高速WANへの接続などのソリューションが提供される……。

 いや、この説明は正しくない。正しくはノートPCを道具として、今よりも使いやすいものにするというのが目標で、その目標を達成するために、どんなプラットフォームが必要かという話だ。例えば、汎用コンピュータの一種とも言えるスマートフォンやタブレットに比べ、常時オン、常時オンライン、高速復帰などの点でノートPCは負けている。では、どうやったらPCをモバイル機器として使ってもらえるだろうか?

 Haswellが目標としているのは、ノートPC、モバイルPCというジャンルを、パーソナルな情報ツールとして再プロモーションするために作られたプラットフォームと言えるだろう。

ところでMacBook Proはどうなるのか……

「MacBook Pro」はWWDCでモデルチェンジするのか

 なんて話を書いていたら、すっかりMacBook Proの話があさっての方向に消えてなくなってしまったが、執筆時点で何ら発表されていない新型MacBook Proの情報を、僕が持っているということは残念ながらない。

 このところMacの新型に関しては、だいたい少し前ぐらいには情報が出てきているので、おそらく光学ドライブがなくなることは間違いないだろう。数年前、スティーブ・ジョブズ氏が、パナソニックとパイオニアに発注していたBlu-ray Discドライブをキャンセルして業界内で話題になったことがあったが、そのころから、光学ドライブを外す意向を固めていたのだろう(Blu-ray Discを挟まず、DVDの世代で徐々に終息させる道を選んだ)。

 ノートPCにおける光学ドライブの役割は、主にソフトウェアの配布と映像ソフトの記録・再生だけなので、今後は両者をインターネット/クラウドを活用した電子流通に絞り込むのであれば、光学ドライブは必要なくなる。

 さらにIvy Bridge世代でプラットフォーム全体が省電力化されるなら、光学ドライブを外すタイミングとしては最高だ。ドライブを外して生まれる筐体容積の余裕を、どのように配分し、熱設計を含めて全体の構造をリファインできるからだ。

 電子的なソフトウェアや映像コンテンツの流通に関しては、すでにアップルは実現している。そればかりか、OSのインストールまでもがインターネットを通じて行える。こうした中にあって、コンセプトをリファインすれば、新しいコンピュータが生まれるのは自明だろう。

 ということで、MacBook Proの新型が、どういう味付けになっているのか。そのハードウェア構成だけでなく、Mac OS Xの新バージョンとの組み合わせで、どんなことを実現するかに注目している。ハードウェアの変化とともに、ソフトウェアにも変更を加える。このすり合わせがアップルの真骨頂なのだから、必ず何かを仕掛けてくるはずだ。

 もちろん、ちまたでうわさされている超高解像度液晶パネルの採用も行われるに違いない。ザックリと言って300ppi前後の解像度になれば、縦横2倍のRetinaディスプレイとすることが可能だ。ただし、実現できたとしても通常のa-Si液晶では、消費電力が激増してノートPCとしてはダメな製品になってしまうから、Retina化されるならばシャープのIGZOを使うはず。全製品がRetinaになればいいが、当初はオプションによる選択となるかもしれない。

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