液晶パネルはFORIS FS2332と同様、広視野角のIPS方式(表面ノングレア仕様)を採用する。FORIS FS2332ではオーバードライブ回路の搭載により中間階調域の応答速度が6msだったが、これを3.4msまで高速化した(オーバードライブ回路搭載)。中間階調域で3.4msという高速な応答速度は、IPS方式の液晶パネルを搭載したカラー液晶ディスプレイで世界初としている(2012年6月時点。同社調べ)
画面解像度は1920×1080ドット、最大輝度は250カンデラ/平方メートル、コントラスト比は1000:1(コントラスト拡張有効時で最大5000:1)、視野角は垂直/水平でともに178度、最大表示色は約1677万色(10ビットLUT)、色域はsRGB相当、バックライトは白色LEDだ。
映像入力は2系統のHDMI(音声入力共用、PC入力対応)、HDCP対応DVI-D、D-Subの4系統を搭載。音声入力は2系統のHDMI(映像入力共用)と1系統のライン入力、音声出力はヘッドフォンに加えて、新たにライン出力が内蔵された(いずれもステレオミニ)。これはHDMI入力などの音声を外部のスピーカーやアンプに直接出力することを想定した仕様変更だ。出力500ミリワット+500ミリワットのステレオスピーカーも内蔵する。
カラーモードは、User 1、User 2、sRGB、Paper、Game、Cinema、Ecoを搭載。Ecoモードではバックライト輝度を下げるだけでなく、Smart Insightとコントラスト拡張技術によって、消費電力を低減しながら視認性を改善した。また、オプションとして、カラーマッチングツールの「EIZO EasyPIX」も引き続き用意される。
省電力機能については、周囲の明るさに合わせて輝度を自動調整する「Auto EcoView」をFORIS FS2332から継承。消費電力は最大42ワット、標準22ワット、節電時0.4ワット以下(スピーカー非動作時)、待機時0.3ワット以下(2次電源オフ時)だ。
ボディは新デザインを採用し、新たにスイベルと高さの調整に対応したほか、背面に配線をまとめるケーブルホルダーと、持ち運びに片手で持ち上げられるハンドルを追加した。前面のカラーシートは3色(レッド、ブルー、グレー)が付属する。
本体サイズは545(幅)×200(奥行き)×390〜450(高さ)ミリ、重量は約5.4キロだ。上25度のチルト、左右で各172度のスイベル、60ミリ範囲の高さ調整が行える。100×100ミリピッチのフリーマウント用ホール(VESA規格)も備えている。
なお、製品の保証期間は今回の製品から、液晶パネルも含めた5年間保証となった。従来の5年間無償保証は液晶パネルの保証期間が3年間だったが、液晶パネルも含めて5年間(製品使用時間は3万時間以内)に拡張されている。
同社はEIZOダイレクトにて、FORIS FS2333の「先行モニタリング出荷キャンペーン」を6月14日から6月30日まで開催。販売開始は7月13日だが、77台限定で購入した製品を先行出荷し、いち早く実機を利用できる(最短で7月7日着。8月上旬に簡単なアンケートに回答する必要あり)。また、直販限定でJBLデスクトップ・シアターセットやEIZO EasyPIXセット、保護パネルクリーナーセットを個別に購入するより安価に用意している。
“Smart monitor”とは?:ナナオ、新型ディスプレイを6月14日に発表か
超解像+IPS+白色LEDで3万9800円:ナナオ、動画や文字を自動判定して超解像処理する23型フルHD液晶「FORIS FS2332」
VAパネル搭載、直販価格4万4800円:ナナオ、HDMI×2搭載の23型フルHD液晶ディスプレイ「FORIS FS2331」
直販価格は3万9800円:ナナオ、IPS/3系統入力/縦回転対応の23型フルHD液晶「FlexScan EV2335W」
ナナオ、手書きソフト付きのマルチタッチ液晶――「FlexScan T2351W-PPL/T1751-PPL」
10ビット入力対応のMini DisplayPortも装備:「FlexScan SX2762W-HX」実力診断――27型“2560×1440”表示+広色域のIPS液晶Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.