大人カワイイ! この秋注目のおしゃれノート「Floral Kiss」女子力向上Ultrabook

» 2012年10月23日 00時00分 公開
[後藤治(撮影:矢野渉,ITmedia]

コンセプトは「PCに、エレガンスを」

「Floral Kiss」(FMV LIFEBOOK CH55/J)

 富士通が2012年PC秋冬モデルとして発表した「Floral Kiss」(FMV LIFEBOOK CH55/J)は、おしゃれに敏感な女子のために、女性が企画・デザインした13.3型Ultrabookだ。担当者が「女性目線にこだわった」と自信を持って語るFloral Kissの特徴を写真で細かく見ていこう。

 Floral Kissは、エレガントホワイト(FMVC55JW)、ラグジュアリーブラウン(FMVC55JBR)、フェミニンピンク(FMVC55JPK)という3色のカラーバリエーションを用意している。いずれも光沢感のあるボディにラメをちりばめたグラデーションカラーで、光の加減で透明感を増したり、目を近づけるとキラキラと光っているのが分かる。

今回はラグジュアリーブラウンのモデル(FMVC55JBR)に注目した。ボディは光沢感があり、光の加減でグラデーションする

カラーバリエーションはホワイト、ピンク、ブラウンの3色

1366×768ドット表示対応の13.3型ワイド液晶ディスプレイを搭載。上部に有効画素数約92万画素のHD Webカメラを内蔵する(写真=左)。日本語86キーボードは、キーピッチは19ミリ、キーストローク1ミリ。キータッチはやや浅い(写真=右)

本体前面/背面。インタフェースは用意されていない。側面は鏡面加工のシルバーで縁取りされている

本体左側面/右側面。両側面にUSB 3.0を振り分けており、左側面のUSB 3.0は電源オフUSB充電機能付き。右側面はSDメモリーカードスロットとヘッドフォン入力がある。よく見ると排気スリットが花柄になっているのが分かる

本体天面にはFMVでおなじみのインフィニティマーク(∞)がなく、実にシンプルなデザイン(写真=左)。液晶ディスプレイの角度はかなり開く(写真=右)

 Floral Kissの見どころは、「女性向け=単なるカラバリ」ではなく、細部まで作り込んだデザインにある。今回の撮影ではよくありがちなピンクではなく、大人らしい印象のラグジュアリーブラウンを選んだが、それでも男性が持つのにためらいを覚える雰囲気があり、「なるほど、女性“専用”だなー」と感じる部分が多かった。

 例えば、FUJITSUロゴのそばに埋め込まれたクリスタルや、ダイヤモンドカットの電源/Caps LockステータスLED、パール調の電源ボタンなど、宝石を連想させるアクセントが多用されている。製品に付属するマウスも同様で、ダイヤモンドカットストーンを配したデザインは、PC用機器というよりも何かおしゃれな小物や雑貨のようだ。

富士通のノートPCは、通常、天板中央に大きくロゴを配しているが、Floral Kissはこれをやめて、ラッチに小さく「FUJISTU」の文字とクリスタルが入っている(写真=左)。パール調の電源ボタンが女性向けの製品であることを主張している(写真=右)

タッチパッドはサラサラした触感のデザインパターンで表現されており、女性の手にあわせた小型の円形マウスも付属する(写真=左)。本体と色をそろえた付属のマウスには、ダイヤモンドカットストーンを埋め込みジュエリー感を演出している(写真=右)

ACアダプタの色は清潔感のあるホワイトで、コネクタ部にはこれまたクリスタルが配置されている(写真=左)。ACアダプタはコンパクトにまとまっている(写真=右)

 さらに、ツメの長い女性でも使いやすいように、ディスプレイの開閉部は財布の「がま口」のようなクラッチ形状にし、パール調の電源ボタンはそっと触れるだけで起動するタッチセンサー式を採用するなど、企画段階からユーザーの利用シーンをきちんと考えていたのが見て取れる。普段秋葉原に常駐しているような記者が、Floral Kissのデザインについて女子目線で善し悪しを語るのは不可能だが、実機を触っていてひどくアウェイ感があったのは確かだ。

ディスプレイの開閉部はクラッチバック形状を採用。指がかかるので長いツメが傷つきにくい(写真=左)。普段は目につかない底面や側面の吸排気口、スピーカーまで花柄のモチーフでデザインされている。底面にはネジ穴もない。ゴム足もパール調だ(写真=右)

透明なキートップのフチをゴールドで囲ったデザイン。キーボードのカナ刻印は省かれている。フォントもほかのFMVとは異なる

 ただ1点、キーボードのデザインは、個人的にとてもすばらしいと感じた。透明なキートップの枠をゴールドリングで囲み、中央にアルファベットのみをプリントしたシンプルなものだが、文字の影がキートップ下の白い部分に落ちて立体感を作り出しているのが面白い。ゴールドのファンクションキーとのコントラストも目を引く。

 「タイピング中に手元をエレガントに見せるデザイン」(製品担当者)かどうかはともかく、これは是非ほかのモデルでも展開してほしい。

 このほか、有名ジュエリーブランド「agete」とのコラボモデルも11月下旬に発売される予定。こちらはブランドカラーのプレシャスバイオレット(FMVC55JAG)を採用し、天面にageteのロゴが入るほか、キートップの刻印が筆記体になり、専用のキャリングバッグやポーチ、壁紙も付属する。

ジュエリーブランド「agete」とのコラボモデルはプレシャスバイオレットの限定カラー。キートップの刻印が筆記体に変わり、キーの色もブラウンになる

 最後に基本スペックについて少し触れておくと、CPUがCore i5-3317U(1.7GHz/最大2.6GHz)、メモリが4Gバイト(PC3-12800)、ストレージが500GバイトHDD(5400rpm)+高速処理用キャッシュSSDという構成だ。プリインストールOSは64ビット版Windows 8、オフィススイートはOffice Home and Business 2010を採用する。

 光学ドライブは搭載しないものの、普段使いのメインマシンとして十分な性能を備えるほか、バッテリー駆動時間も約9時間を確保(公称値)。IEEE802.11b/g/nの無線LANモジュールに加えてWiMAXも標準装備しているので、いつもカバンに入れて持ち歩き、カフェや旅行先で使いたい、という用途にも向いている。

 ただ、本体サイズは322(幅)×228.5(奥行き)×17.5(高さ)ミリ、重量は約1.45キロと、14型Ultrabookの「FMV LIFEBOOK UH75/J」とほぼ変わらず、やや厚みがある点には注意したい。

※今回評価したのは先行試作機であり、本体やマウスの塗装、底面の刻印など、製品版とは一部デザインが異なります。
富士通 FMV LIFEBOOK CH

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. わずか237gとスマホ並みに軽いモバイルディスプレイ! ユニークの10.5型「UQ-PM10FHDNT-GL」を試す (2024年04月25日)
  3. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  4. 「Surface Go」が“タフブック”みたいになる耐衝撃ケース サンワサプライから登場 (2024年04月24日)
  5. QualcommがPC向けSoC「Snapdragon X Plus」を発表 CPUコアを削減しつつも圧倒的なAI処理性能は維持 搭載PCは2024年中盤に登場予定 (2024年04月25日)
  6. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  7. アドバンテック、第14世代Coreプロセッサを採用した産業向けシングルボードPC (2024年04月24日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. AI PC時代の製品選び 展示会「第33回 Japan IT Week 春」で目にしたもの AI活用やDX化を推進したい企業は要注目! (2024年04月25日)
  10. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー