富士通は10月19日、Windows 8搭載の10.1型タブレット「ARROWS Tab Wi-Fi QH55」シリーズを発表した。ラインアップは「QH55/J」の1モデルを用意し、2012年11月2日に発売する予定だ。価格はオープン、実売価格は10万円前後の見込み。
QH55/JはOSに32ビット版のWindows 8を採用したタブレットデバイス。防水と防じんに対応したボディ(IPX5/7/8・IP5X相当)で、厚さ9.9ミリを実現しており、「世界最薄のWindows 8搭載防水タブレット」をうたう(同社調べ)。本体サイズは264.4(幅)×169.4(奥行き)×9.9(高さ)ミリ、重量は約574グラムだ。
マルチタッチに対応した10.1型ワイド液晶ディスプレイは、1366×768ドット表示。広視野角のIPS方式を採用したほか、液晶パネルとタッチパネル面の間にある空気層を省いた「オプティカルボンディングテクノロジー」により、黒色の再現性を高めた。同技術では表示がディスプレイ表面に近くなるため、タッチの操作感も改善されるという。また、「スーパーグライドコーティング」という特殊表面処理を施すことで指の滑りをよくしている。
基本スペックは、CPUが2コア/4スレッド対応のAtom Z2760(1.5GHz/最大1.8GHz/2次キャッシュ512Kバイト)、メモリが2Gバイト(オンボード/LPDDR2 SDRAM PC2-8500)、ストレージが64GバイトSSD、グラフィックスがCPU統合のIntel Graphics Media Acceleratorだ。
通信機能はIEEE802.11a/b/g/nの無線LAN、Bluetooth 4.0を標準搭載。USB 2.0(micro-AB)、microSDメモリーカードスロット、ヘッドフォン出力、有効画素数約200万画素のフロントカメラ、有効画素数800万画素のリアカメラ、ステレオスピーカー、マイクを備える。センサー類はGPS、加速度、地磁気、照度、ジャイロも内蔵する。
リチウムポリマーバッテリー(29ワットアワー)を内蔵し、公称の駆動時間は動画再生で約10.5時間、充電時間は約5.5時間だ。製品には充電用クレードルとUSB 2.0変換ケーブルが付属する。オフィススイートのOffice Home and Business 2010もプリインストールされる。
なお、同社直販のWEB MARTで取り扱うカスタムメイドモデル「ARROWS Tab Wi-Fi WQ1/J」では、4基のUSBとHDMI出力を備えたクレードル、USB外付けDVDスーパーマルチドライブ、Office Home and Business 2010の有無が選べる。
ARROWS Tab Wi-Fi QH55店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
ARROWS Tab Wi-Fi QH55 | QH55/J | タブレット | 新シリーズ | Atom Z2760(1.5GHz/最大1.8GHz) | 2GB(LPDDR2) | 64GB SSD | 32ビット版Windows 8 | 10万円前後 |
ARROWS Tab Wi-Fi QH55店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV/オフィス | 重量 |
ARROWS Tab Wi-Fi QH55 | QH55/J | 10.1型ワイド(タッチパネル) | 1366×768 | − | − | Intel GMA(533MHz) | Office Home and Business 2010 | 約574グラム |
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