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» 2012年12月06日 11時45分 公開

“2画面Ultrabook”はまるで未来のガジェット?――「TAICHI21」徹底検証11.6型フルHD液晶デュアルの衝撃(2/6 ページ)

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

2画面はIPS方式の11.6型フルHD液晶と豪華仕様

 液晶ディスプレイはTAICHI21における最大の特徴だ。液晶ディスプレイのサイズは11.6型ワイド、表示解像度は1920×1080ドット(フルHD)に対応する広視野角のIPSパネルを、トップカバーの内と外、両面に内蔵している。

 2画面の液晶ディスプレイは、ノートPCとして利用する内側が半光沢に近いノングレア仕上げでタッチパネル非搭載、タブレットとして利用する外側が光沢のグレア仕上げでタッチパネル搭載となっており、内と外で表面処理とタッチ対応が異なる。

ノートPCとして利用する内側画面は、半光沢に近いノングレア仕上げでタッチパネル非搭載だ(写真=左)。タブレットとして利用する外側画面は、光沢のグレア仕上げでタッチパネル搭載となっている(写真=右)

 グレア仕上げの外側画面は、写真や映像などを鮮やかに表示できるが、ユーザーの姿などが映り込みやすく、また外光をダイレクトに反射するため、設置場所によっては視認性が低下し、目にも負担がかかりやすい。ノングレア仕上げの内側画面は反対に、鮮やかさでは劣るものの、光を拡散するため、外光が映り込みにくく、目にかかる負担も比較的小さくて済む。

 用途には個人差があるだろうが、カジュアルにタブレットとして楽しむ場合はグレア仕上げ、ノートPCとして画面に集中して向き合う場合はノングレア仕上げ、という使い分けは理にかなっている。

ノングレア仕上げの内側画面(写真=左)とグレア仕上げの外側画面(写真=中央)にLEDランプの光を反射させてみた様子。ノングレアの内側画面は外光の映り込みが抑えられている。内側画面のチルト角度は140度程度まで開く(写真=右)

画面サイズが11.6型ワイドのため、1920×1080ドットを96dpi(dpi設定「小-100%」)で使うと文字などが小さすぎることから、デフォルトでdpiの設定は「中-125%」となっている。「小-100%」よりは作業領域が狭いが、これでも1366×768ドットの「小-100%」に対して約1.58倍の作業領域が確保できる

 11.6型ワイドの画面サイズで1920×1080ドット(フルHD)という高画素密度の表示に対応している点も目を引く。画素密度は約190ppiであり、「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」(13型モデルで約227ppi)にこそ及ばないものの、画素密度の低い標準的な液晶ディスプレイとの違いは見てすぐに分かる。

 Ultrabookに多い138ppi(13.3型/1600×900ドット)や118ppi(13.3型/1366×768ドット)の液晶ディスプレイとは並べて比べるまでもなく、明らかに精細で、写真や映像、アイコンやテキスト、いずれも美しいと感じる表示だ。なお、高画素密度のメリットについてはZENBOOK Prime UX21(UX21A-K1256)のレビューでも詳しく述べているのでそちらも参照していただきたい。

・レビュー記事→IPS方式の11.6型フルHD液晶が圧巻:“Retina”に最も近いUltrabook――「ZENBOOK Prime UX21A」を徹底検証する(前編)

 液晶ディスプレイ自体の表示品質も良好だ。表面仕上げの違いはあるが、内も外も輝度が高く、IPS方式ならではの視野角の広さも実感できる。特にタブレットとして使う場合、横位置でも縦位置でも色味やコントラストが変わらないので扱いやすい。目視の印象ではあるが、色味も正常に近い表示だ。

 トップカバー外側の液晶ディスプレイは、静電容量式の10点マルチタッチに対応するセンサーを内蔵したタッチパネルとなっており、256段階の筆圧検知が利用できる電磁誘導式スタイラスペンも付属する。タッチ操作の使用感は、指の滑り、精度とも、特筆するほどではないものの、良好といえる水準だ。

指でのマルチタッチ操作に加えて、256段階の筆圧検知が可能なペン入力機能にも対応。筆圧検知に対応したペイントアプリ「Fresh Paint」(写真=左)や、手書き、テキスト、画像を組み合わせたメモを作成できるアプリ「SuperNote」を備える。付属の電磁誘導式ペンはN-Trig製のものを採用し、単6形電池で駆動する仕様だ(写真=中央/右)。筆圧検知に対応したアプリは限られる。本体にペンの収納部はないが、付属のキャリングケースにペンのポケットがある

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