ASUSTeK Computer(ASUS)は1月18日、独自の合体機構でタブレットとしても利用できるスマートフォン「PadFone 2」の説明会を開催した。
PadFone 2は、タブレットとスマートフォン、両方の機能を備えたスマートデバイスだ。4.7型ワイド液晶を搭載するスマートフォンと、専用ドッキングステーションの「PadFone 2 Station」で構成され、2つを合体させると、10.1型ワイド液晶ディスプレイを搭載するAndroidタブレットとして利用できる。
説明会では、同社 システムビジネスグループ テクニカルプロダクト エンジニアの阿部直人氏が登壇し、PadFone 2について「外に持ち出すときはスマートフォン、家でゆっくりくつろぐときはタブレット。両方のスタイルを1台で実現できる画期的な製品」とアピールした。
続けて阿部氏はPadFone 2のメリットについて、通信費の節約と運用の手軽さを挙げた。「タブレットとスマートフォンを別々に持ち、どちらも通信回線の契約をすると、通信費がかさむ。その点、PadFone 2はSIMカードは1つで済む。また、2台の間でアプリやデータを統合する必要もないので、手軽に運用できる」(阿部氏)。
このほか、音質面では、Bang & Olufsen ICEPowerとの共同開発によるオーディオシステム「ASUS SonicMaster」を搭載し、タッチ操作でイコライザー設定を切り替えられる「AudioWizard」を紹介。1300万画素を有するカメラ機能については、100枚連続撮影機能や1280×720ドット/60fpsの動画撮影(30fpsならば1920×1080ドットに対応)を実演した。
製品説明を終えた阿部氏は最後に、これまでのASUS製タブレットを振り返り「我々は、キーボード着脱型のタブレットEee Pad TF101に始まり、数々の革新的なデバイスによって伝説を作ってきた。このPadFone 2も革新的な製品。これから伝説を作っていくだろう」と述べた。
説明会後の質疑応答では、PadFone 2の単体販売や、通信キャリアと提携せずにSIMロックフリーとしたことに関する質問が出た。
海外で行っているドッキングステーションやスマートフォンの単体販売について、阿部氏は「日本では単体販売の予定はないが、今後そういった需要があれば検討する」と述べた。
SIMロックフリー端末として発売した理由については、「最初からSIMロックフリーにすると決めていたわけではない。製品開発の経緯で、通信キャリアの縛り(2年契約など)を嫌うユーザーが多くいると考え、SIMロックフリーとした。とはいえ、SIMロックフリー端末はまだまだハードルが高い。多くの人に製品を理解してもらい、端末を触ってもらえるようにする方法を模索している」(阿部氏)という。
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