防水防塵、高画素密度、大容量バッテリーの上級Androidタブレット――「ARROWS Tab Wi-Fi FAR70B」に迫る専用LSIで操作性も追求(3/5 ページ)

» 2013年02月07日 11時15分 公開

1920×1200ドット表示の美麗な液晶ディスプレイ

1920×1200ドット表示の10.1型ワイド液晶ディスプレイは、フルHDと比べて縦方向に120ドット解像度が高く、アスペクト比が16:10になる

 10.1型ワイド液晶ディスプレイは、フルHD(1920×1080ドット)を上回るWUXGA(1920×1200ドット)の高解像度に対応する。画素密度は224ppiと、「iPad Retinaディスプレイモデル」の264ppiには及ばないものの、かなり高精細な表示だ。

 これにより、高解像度の写真や映像などを美しく表示できるほか、アイコンやWebページ、フォントなども最適な解像度で描画され、ドット感のない美しい表示で楽しめる。同じサイズで1280×800ドット(画素密度約149ppi)の先代機と比べると、明らかな違いを実感できる。

 この液晶ディスプレイには、独自のHCEとRGBセンサーを活用し、周囲の環境に合わせて色味を自動補正する「インテリカラー」を導入しており、これを有効にすると昼光色の蛍光灯下ではすっきりとした色味に、電球色の蛍光灯下では暖かい色味にと調整される。また、年齢別の色覚特性(色の感じ方)データをもとに自動で色味と明るさを補正する「あわせるビュー」という機能も備えている。

「インテリカラー」機能を有効にすると、独自のHCEとRGBセンサーを活用し、周囲の環境に合わせて色味を自動補正してくれる(画像=左)。「あわせるビュー」では、年齢別の色覚特性(色の感じ方)データをもとに自動で色味と明るさを補正する(画像=右)。手動での調整も可能だ

 画面には10点マルチタッチに対応した、静電容量式のタッチパネルを搭載している。表面に「スーパーグライドコーティング」を施し、タッチの精度、感度を高めたほか、ここでもHCEの活用により、タッチセンサーの情報を分析して指の動きを予測するアルゴリズムを導入することで、画面のスクロールなどを従来よりスムーズに行えるようにした。

 実際に使ってみても、操作感は実に快適だ。指の先でそっと触ってはじくように動かすだけでもすっと反応してくれるし、拡大/縮小などの操作も指に吸い付くように画面が追従してくれる。

 さらに、ソフトウェアキーボードにおけるバイブレーション機能のフィードバックにもこだわっている。独自開発の振動モジュールを採用することで、高速なフィードバックと振動の品質を向上させ、画面上のキーに触れると、すぐにキレのよい振動を感じるようチューニングされているという。

 日本語入力システムは、ジャストシステムの日本語入力システム「ATOK」をベースにした「NX!input」を採用。QWERTY配列、50音配列、フリック入力、手書き入力と、状況に応じて4つのキーボードデザインを使い分けられる。タッチの感度がよいため、手書き入力はしやすく、認識精度も良好だ。

ソフトウェアキーボードは4種類が用意されている。QWERTYキーボード(画像=左上)と50音キーボード(画像=右上)は、数字とアルファベットを一画面に表示でき、切り替えの手間がいらない。右端に表示するフリック入力可能なテンキーは、持ちながら親指だけで入力する際に便利だ(画像=左下)。タッチの滑りや感度がよいので、手書き入力もしやすい(画像=右下)

こだわりのサウンド機能、豊富なエンターテインメント機能

 サウンド面にもこだわっている。ステレオスピーカーは、液晶ディスプレイのエッジ部分に内蔵。音響技術の「Dolby Digital Plus」に対応し、動画や音楽などのエンターテインメントコンテンツも、タブレットとは思えないような低音の効いた迫力ある音で楽しめる。

 Dolby Digital Plusには、音の歪みを抑えつつ音圧を高める「ボリュームマキシマイザー」、音の定位を明確にしてサラウンドを再現する「サラウンドバーチャライザー」、セリフや会話などを聞き取りやすくする「ダイアログエンハンサー」、音量を一定レベルに保つ「ボリュームレベラー」、スピーカーやシャシーの共振による歪みを除去する「オーディオレギュレーター」、内蔵スピーカーの周波数特性を改善する「オーディオオプティマイザー」などさまざまな機能があり、コンテンツごとに最適化している。

「Dolby Digital Plus」の設定画面。映画、ゲーム、音楽、ボイスなど、コンテンツに最適化された音質で良質なサウンドが楽しめる

「DiXiM PLAYER」では、DLNA(DTCP-IP)サーバ機器に録画/保存されているコンテンツをタブレットにダビングしておき、外出先で視聴するといったことが可能だ

 また、DLNA(DTCP-IP)に準拠したプレーヤーアプリ「DiXiM PLAYER」をプリインストールしており、ホームネットワーク内にあるDLNA(DTCP-IP)サーバ機器に録画、保存されているエンターテインメントコンテンツをタブレットで再生したり、ダビングしておいて外出先で視聴するといったことが可能だ。

 ワンセグ機能の内蔵も見逃せない。ワンセグ対応のチューナーとアンテナを内蔵しており、ワンセグ放送のリアルタイム受信、およびmicroSDカードへの録画が可能だ。防水仕様と合わせて、手軽にお風呂テレビを実現できる。

 本来、ワンセグのデータ量では10.1型ワイド液晶ディスプレイに表示させると粗が目立つ画質になってしまうが、解像度を補間する超解像技術を導入しているため、画質もかなり健闘している。超解像技術が効果的な場面とそうでない場面でムラはあるものの、場面によってはかなりクリアに楽しめる。

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