高輝度・高精細な液晶ディスプレイ「Reality Display」は、液晶パネルと表面ガラスの間を樹脂で埋めた「オプティコントラストパネル」を引き続き採用。空気層をなくすことで画面に当たる光の反射と拡散を低減し、外光下でも見やすく、高コントラストな表示を確保している。Xperia Tablet Sに比べて表面ガラスとタッチセンサー面を薄型化することで、光の反射を軽減しながら、タッチの精度も高めた。また、色域はXperia Tablet Sの約2倍に広げている。
画像処理エンジンには「モバイルブラビアエンジン2」を搭載。映像の明るさ分布をリアルタイムで解析することによるコントラスト調整、人肌は自然な肌色に保ちつつ、彩度が高い色はより鮮やかに表示するなど、映像の各部で最適なコントロールを行うカラーマネジメント、ノイズリダクション、シャープネスといった画像処理を行う。
カメラ機能は1920×1080ドット/30fpsのフルHD動画撮影が可能。従来の顔検出に加えて、タッチした被写体を追いかけてフォーカスを合わせ続ける追尾フォーカス機能も搭載した。カメラアプリには写真撮影と動画撮影のボタンが両方あり、モードを切り替えることなく、動画撮影中に写真撮影が可能だ。写真撮影は最大5Mバイトで1秒間10コマの連写、パノラマ撮影、9種類のピクチャーエフェクト、計36パターンからカメラが最適な設定を自動適用する「プレミアムおまかせオート」を備える。
音質面では、内蔵スピーカー出力時にアンプのフルデジタル化で音質劣化を抑える「CLEAR PHASE」とバーチャルサラウンド技術の「S-Force フロントサラウンド3D」を利用でき、ヘッドフォン接続時には左右の音の混在をカットする「CLEAR STEREO」と重低音を強化する「CLEAR BASS」に対応する。
設定画面から「ClearAudio+」モードをオンにするだけで、こうしたソニー推奨の音質に設定可能だ。曲ごとの音量レベル差を抑える「ダイナミックノーマライザー」、スタジオ、クラブ、コンサートホールから楽曲に合わせた臨場感のある音質を選べる「サラウンド(VPT)」(ヘッドフォン接続時のみ対応)の機能も備える。
アプリについては、DLNA経由でタブレット内の映像をテレビへ出力するThrow機能や、ソニーのBlu-ray Discレコーダーおよび「nasne」にアクセスし、放送中の番組や録画した番組のストリーミング再生、録画した番組を持ち出す「おでかけ転送」に対応した「ムービー」、音楽管理・再生の「WALKMAN」、27種類の編集機能や写真認識・音解析技術を活用したスライドショー再生機能を持つ「アルバム」、テレビ視聴時にXperia Tablet Zを2つ目のスクリーンとして活用して関連コンテンツの検索や番組情報の取得、「BRAVIA」の操作が可能な「TV SideView」など、AV機能が充実している。
BluetoothでXperiaスマートフォンに接続して遠隔操作でテザリングのオン/オフができる「Xperia Link」、Webページや写真、地図をクリップして整理、加工する「ノート」なども搭載した。文字入力では、ソニーモバイルコミュニケーションズ独自の文字入力アシスト機能「POBox Touch」を初めて採用している。
純正アクセサリも本体と同時発売の予定だ。チルド角度を調整できるクレードル「SGPDS5」(3980円前後)、カバー開閉動作と液晶のオン/オフが連動し、ブラック「SGPCV5/B」、レッド「SGPCV5/R」、ホワイト「SGPCV5/W」の3色が選べるキャリングカバー(各色7980円前後)、液晶保護シート「SGPFLS4」(1980円前後)を用意している。
なお、ソニーストアではストレージ容量を16Gバイトに抑えたブラックモデルも販売する。直販価格は5万2800円からだ(32Gバイトモデルの直販価格は5万9800円から)。

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