「VAIO Pro 11」「VAIO Pro 13」徹底検証(中編)――“世界最軽量”タッチ対応Ultrabookはディスプレイもキーボードも妥協なしかVAIO Zより高画質?(2/4 ページ)

» 2013年06月14日 17時00分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

液晶ディスプレイにはタッチ操作をしやすくする工夫も

ディスプレイ部は薄く仕上がっているが、タッチパネルでWindows 8を楽しめる(繰り返すが、タッチパネルなしの構成も用意する)

 VAIO Pro 11/13のタッチパネル搭載機は、静電容量式のタッチパネルを装備しており、指によるマルチタッチ操作が可能だ。伝統的なクラムシェル型のノートPCでありながら、タッチ操作を強く意識して設計されたWindows 8のユーザーエクスペリエンスをフルに体験できる。

 タッチ操作しやすいようディスプレイ表面に特殊なコーティングなどを施した最近のタブレットに比べると、画面上の指の滑りはあまりスムーズではないが、タッチ対応のノートPCとしては標準的な操作感だろう。

 クラムシェル型ノートPCのデザインでタッチ操作をしやすくする工夫としては、ディスプレイに可変トルクヒンジを採用する。閉じた状態から開くときは軽い力で開くが、水平に対して90度を超えるくらいのところから段々と力が必要になってくる仕様だ。ディスプレイを開くと、ヒンジが本体の下に回り込んでスタンド代わりとなり、安定する機構もあって、タッチ操作で画面に触れても本体が大きくぐらつくようなことはない。

 なお、ディスプレイのチルト角度は、VAIO Pro 11で135度前後、VAIO Pro 13で126度前後まで開く。IPS液晶パネルの採用もあって、低い位置に置いても画面のチルト角度が足りずに見づらいといったことはないだろう。

ディスプレイを開くと、ヒンジが本体の下に回り込みスタンドを兼ねる。可変トルクヒンジの採用もあり、薄くて軽いクラムシェル型ノートPCにしては、タッチ操作で本体が後方に倒れてしまうようなことがない(あまり強い力で画面を押すのは話が別だが)。ディスプレイのチルト角度は、VAIO Pro 11で135度前後(写真=左)、VAIO Pro 13で126度前後(写真=右)まで開く

VAIO T/VAIO Zの液晶ディスプレイと見比べる

 VAIO Pro 11/13と、従来の11.6型/13.3型Ultrabook「VAIO Tシリーズ11/Tシリーズ13」を並べて、ディスプレイの表示傾向の違いを確認した。VAIO Pro 13とVAIO Pro 11が鮮明で明るい表示なのに対して、VAIO Tの液晶は色味が青っぽいだけでなく、全体にコントラストと彩度が抑えめで、画素密度が低いためドット感も目立つ。

 もっとも、VAIO TのディスプレイはモバイルノートPCとして標準的な液晶パネルを採用しており、VAIO Pro 11/13と見比べなければ特に画質に問題があるとは感じないだろう。VAIO Tの画質が低いというより、VAIO Pro 11/13の画質がそれだけ優れているといったほうが正しい。

VAIO Pro 11(左)とVAIO Tシリーズ11(右)の比較。VAIO Pro 11のほうが高解像度で、発色がよく、色温度も適正に見える。VAIO Tシリーズ11はTN液晶パネルなので、視野角が狭い。また、VAIO Pro 11は狭額縁設計でコンパクトにまとまっており、デザインの面でも上回る
VAIO Pro 13(左)とVAIO Tシリーズ13(右)の比較。こちらも11.6型の比較と同じ傾向だ。どちらもタッチパネルを搭載した13.3型ワイド液晶パネルだが、VAIO Pro 13のほうが一目見て高画質と分かる

 高画質の液晶で知られる「VAIO Z」とも見比べてみた。VAIO Zの直販VAIOオーナーメードモデル(VOMモデル)で選べるフルHD液晶ディスプレイは、Adobe RGBカバー率96%の広色域を誇る。実際に見ても、赤や緑がはっきり色濃く感じられる独特の色味で、色域の広さはトリルミナスディスプレイ for Mobile採用のVAIO Pro 11/13に勝る。さすがはハイエンドの証である「Z」を名乗るだけのことはある。

 ただし、VAIO Zが搭載するTN方式の液晶パネルは特に上下の視野角が狭く、見る角度が正面からずれるとコントラストと色度の変化が大きい(色域が広いせいか、視野角の狭さが余計に気になることもある)。色温度も少し高めで、白が青っぽくマゼンタ寄りに見える。最大輝度や色温度、階調の再現性はVAIO Pro 11/13のほうが自然だ。総合的な画質という見方では、VAIO Pro 11/13のほうが上回っている印象を受ける。

VAIO Pro 13(左)とVAIO Z(右)の比較。どちらも1920×1080ドット表示だ。画面サイズはVAIO Pro 13が13.3型ワイド、VAIO Zが13.1型ワイドとわずかに小さいが、狭額縁設計のVAIO Pro 13のほうが全体の横幅は短い。VAIO ZのフルHD液晶パネルは、色域が非常に広く鮮やかだが、赤やマゼンタが少し強く出ているように感じる。VAIO Pro 13の表示は安定して見える
VAIO Pro 13(左)とVAIO Z(右)の比較。横から見ると、VAIO Pro 13のIPS液晶パネルは画面が少し暗くなるだけだが、VAIO ZのTN液晶パネルはカラーバランスがかなり崩れるのが分かる
VAIO Pro 13(左)とVAIO Z(右)の比較。下から見ると、VAIO Pro 13の視認性はしっかり保たれているが、VAIO ZはTN液晶パネルの特性でコントラストが落ちて黒つぶれが目立つ

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