以上、10項目にわたって、各モデルを比較してきた。ポイントを合計するとIdeaPad Miix 10がトップ、時点はICONIA W510D-2とした。Surface Proは突出してよい部分があるが、アーキテクチャ的に弱点がいくつかあったため今回の総合評価では振るわなかった。Surface RTは携帯性には優れるものの、やはりWindows RTとOffice 2013 RT、既存Windowsソフトウェアとの互換性の部分がネックになった印象だ。
IdeaPad Miix 10とICONIA W510D-2は僅差だが、純正キーボードの仕様や特長がやや異なるため、どちらを選ぶべきかは明快と思う。多少重さがあってもバッテリー動作時間やノートPC並の多機能さを求めるならばICONIA W510D-2を、タブレットならではの機動力と携帯性、そして使い勝手に優れたレベルの打鍵感を重視するならば、本体のみでも純正キーボード込みでも軽量なIdeaPad Miix 10が適すると思う。
最後に評価したいのが「コストパフォーマンス」だ。IdeaPad Miix 10はキーボード+ボディジャケットも付属し、Officeなしモデルで6万4800円(直販サイト価格、以下同)、Office Home and Business 2013ありモデルでも6万9800円である。特にOfficeありモデルは、通常はプラス2万円ほどとなるOffice Home and Business 2013が付属することを考えると、Windows 8タブレットとして、いやWindows 8搭載PCとしても極めてお買い得感が高いといえる。
冒頭にも述べたように、Windowsタブレットの魅力は、タブレットならではの携帯性やカジュアルな使い勝手に加えて、使い慣れたWindowsやOfficeが利用できる点によるところが大きい。
使いやすく軽量、しかもデザイン的にもフィットする純正キーボードが標準で付属し、さらにOffice Home and Business 2013プリインストールで6万円台という価格で買える「キーボード付き10型Windowsタブレット」も、今後タブレット/PC購入において有力な選択肢になるはずだ。コストパフォーマンス、キーボード、携帯性、Windows PCとの親和性、これらの要素を重視してタブレットを探しているならば、ぜひ検討をお勧めしたい製品群である。
| 総合 | ICONIA W510D-2 | IdeaPad Miix 10 | Surface Pro | Surface RT |
|---|---|---|---|---|
| <1>デザイン性とサイズ | 9 | 10 | 8 | 9 |
| <2>重量 | 10 | 10 | 7 | 9 |
| <3>ACアダプタ | 8 | 8 | 7 | 9 |
| <4>インタフェースなど | 10 | 8 | 9 | 9 |
| <5>純正キーボード(サイズ、重量、機能) | 8 | 9 | 7 | 9 |
| <6>純正キーボードの使い勝手(Surface Pro/RTはTypeCover前提) | 8 | 9 | 8 | 8 |
| <7>液晶ディスプレイ | 8 | 8 | 10 | 8 |
| <8>基本スペックとパフォーマンス | 5.5 | 6 | 10 | 5 |
| <9>単体バッテリー動作時間 | 10 | 10 | 6 | 10 |
| <10>付属ソフトウェア | 10 | 10 | 10 | 8 |
| 合計 | 86.5 | 88 | 82 | 84 |
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