AMD Radeonの新たな最上位モデル「Radeon R9 290X」を徹底比較GTX 780を上回る性能(2/2 ページ)

» 2013年10月24日 17時53分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]
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GeForce GTX 780を上回るパフォーマンス

 Radeon R9 290Xのリファレンスカードで、そのパフォーマンスを確認していこう。ベンチマーク環境は、前回、Radeon R9 280Xを計測した環境にあわせたうえで、比較対象にGeForce GTX 780を追加した。今回のGeForce GTX 780カードは、ZotacのZT-70202-10Pで、リファレンス仕様に沿った製品だ。そのほかの使用機材は下記の表を参考にしてほしい。

比較対象 Radeon R9 280X(OC) Radeon R9 270X Radeon R7 260X GeForce GTX 770 GeForce GTX 760 Radeon R9 280X(定格) Radeon R9 290X GeForce GTX 780
CPU Core i7-4770K
定格クロック 3.5(3.9)GHz
メモリ(速度) 8GB×2、PC3-12800
メモリ 8GB×2、PC3-12800
マザーボード ASUSTeK Z87-Pro
チップセット Intel Z87
ビデオカード ASUSTeK R9280X-DC2T-3GD5 リファレンス リファレンス MSI N770GTX Twin Frozr 4S OC MSI N760GTX Twin Frozr 4S OC ASUSTeK R9280X-DC2T-3GD5(定格) リファレンス ZOTAC GeForce GTX 780(ZT-70202-10P)
ストレージ OCZ Technology Vector VTR1-25SAT3-128G
OS Windows 8 Pro
電源 Seasonic SS-1000XP(80PLUS Platinum、1000W)

 3DMark 11では、EntryからExtremeまでの各プリセットで、常にGeForce GTX 780を上回るスコアを出した。その一方で、3DMarkでは、Ice Stormのような低負荷なプリセットを中心に苦戦している。Graphicsスコアでは常にGeForce GTX 780を超えているので、低負荷時のPhysicsスコアでのマイナスが響いていると考えられる。

 アーキテクチャはGCNのままであるため、おそらくはドライバのチューニング不足とGCN自身の傾向だろう。しかし高負荷なプリセット、Fire Strikeでは、GeForce GTX 780に大きな差を付けリードした。Performanceでは1000ポイント超、Extremeでも500ポイント超のリードだ。

3DMark 11(Overall)

3DMark 11(Graphics)

3DMark 11(Combined)

3DMark(Overall)

3DMark(Graphics)

3DMark(Physics)

3DMark(Combined)

 Unigineの2つのテストでは、Radeon R9 290XがGeForce GTX 780よりも高いフレームレートを見せた。これまでならRadeonはGeForceより1歩劣るところだったが、これを跳ね返した格好だ。ただし、もう1つのテッセレーションテストであるTessMarkでは、従来のRadeonよりは高いものの、GeForceの2枚には大差を付けられている。

Unigine Heaven Benchmark

Unigine Valley Benchmark

TessMark

 ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編は、低解像度では不振するものの、1920×1080ドットで追いつき、2560×1440ドットでGeForce GTX 780を逆転した。

ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク

 Battlefield 3は、すべての解像度でGeForce GTX 780のほうが上だった。2560×1440ドットでも60fpsを上回っているため、パフォーマンス自体は十分といえる。なお、AMDはBattlefield 4への最適化をうたっており、もしかするとBattlefield 4ではこの状況が変わってくるのかもしれない。

 Bioshock Infiniteは、1280×720ドットでGeForce GTX 780を下回ったが、この解像度ではフレームレートが天井についている印象もある。その他の解像度なら、Radeon R9 290Xのほうが高いフレームレートで、2560×1440ドットなら10fps以上の差をつけた。トゥームレイダーとMetro: Last Lightは、最高負荷設定だが、どちらも常にRadeon R9 290Xがリードしていた。

Battlefield 3とBioshock Infinite

トゥームレイダーとMetro: Last Light


 最後に消費電力を見ると、アイドル時で若干高いのがまず気になるところ。高負荷時に関しては、ほぼGeForce GTX 780相当で、いちおうRadeon R9 290Xのほうが3.5ワットほど高いが、このくらいになると測定誤差ともいえる。

WQHD(2560×1440ドット)で使いたい! 高解像度に強い「Radeon R9 290X」

 Radeon R9 290Xのパフォーマンスは、およそGeForce GTX 780相当であり、特にフルHD以上の高解像度でその性能を発揮するようである。1600×900ドット以下では、性能が発揮できていないシーンがチラホラ見られるが、これはドライバのチューニングがまだ進んでいないためだろうか。ただ、Radeon R9 290Xの想定する高解像度環境なら、十分なゲームパフォーマンスが得られそうだ。

 消費電力も、GeForce GTX 780相当ではあるが、これはパフォーマンス/ワットの点でも同等といったところだろう。GeForce GTX 700やRadeon HD 7900と同じ世代のプロセスであるため、大幅な削減というのは難しい。

 そのほかの課題は価格と歩留まりだろう。原稿執筆時点では、まだ価格は明らかにされていないが、GeForce GTX 780とつり合うか、若干の価格メリットも欲しいところ。歩留まりも、Radeon R9 280Xより大きなダイである点から懸念されるところだ。十分な流通量を確保できるのか、あるいは希少なGPUになってしまうのか、注目される。

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