“Haswell Refresh”には、今後登場する予定として、2つの製品群を用意している。1つは、Pentium発売20周年を記念したCPU倍率ロックフリーの「Pentium Anniversary Edition」。もう1つは、新しいフラグシップCPUとして、新たに“Devil's Canyon”の開発コード名を持つ次期Kシリーズだ。インテルはいずれの製品も、2015年の半ばに投入すると説明している。
Devil's Canyonについては、4月にシンガポールで開催した「Intel Solution Summit 2014」(ISS 2014)で、最新の情報とCPUそのものを公開した。米Intel副社長でデスクトップPCビジネスを統括するリサ・グラフ氏は、Devil's CanyonではCPUのパッケージングの変更や、CPUコアとヒートスプレッダの間の熱伝導を効率化するTIM(Thermal Interface Material)の素材を変更することで、より優れたオーバークロック性能を実現すると主張している。
ISS 2014のデモでは、Core i7 4770Kと高性能な空冷CPUクーラーと組み合わせれば液体窒素などを使わなくても5GHzまで動作クロックが上がることを示し、「Devil's Canyonでは、もっともっと高クロックで動作する」と、そのポテンシャルの高さをアピールした。
6月2日に開幕するCOMPUTEX TAIPEI 2014では、CPUとIntel Z97 Expressマザーボードを使ったオーバークロック実演を主要マザーボードベンダーが計画している。より高性能なデスクトップPC環境を求めるユーザーにとっては要注目のイベントとなりそうだ。
なお、グラフ氏は、ほかのHaswell Refreshと同様、Devil's Canyonも既存のIntel 8シリーズチップセットで動作可能なのか、Intel 9シリーズプラットフォームが必要になるのかといった詳細については明らかにしていないが、その詳細もCOMPUTEX TAIPEI 2014で明らかになる予定だ。
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