PC USER Pro

「VAIO Prototype Tablet PC」を濃密にチェックするタブレットに“超高性能”という新提案(5/5 ページ)

» 2014年10月08日 08時30分 公開
[前橋豪,ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4|5       

クリエイター以外も注目したい完成度の高いハイエンドタブレット

試作機ながら、背面のVAIOロゴも製品同様に凝った仕上げだ

 今回はVAIO Prototype Tablet PCを数十分、撮影しながら触らせてもらったが、試作機であることを強調する割に、かなり完成度が高いレベルにあった。

 ブラックで統一されたボディは背面にエンボスとダイヤモンドカットを組み合わせたVAIOロゴを施し、キーボード背面にヘアライン加工とVAIOロゴをあしらうなど、実際の製品同等の意匠も見られる。

 スタンドの動きやペンの書き味などはさらに改善するとのことだが、パフォーマンスと放熱設計がきちんと追い込めていれば、このままクリエイター向けハイエンドタブレットとして発売できそうな仕上がりだ。おそらく、これにかなり近いカタチで製品化されるのではないだろうか。

 にも関わらず、現時点で発売時期についてアナウンスされないのは、搭載するパーツに関係があると予想される。

 今回の試作機は第4世代Core Hプロセッサ(Haswell Refresh)を搭載していたが、その後継となるBroadwell-Hは現状で出荷が2015年夏頃にずれ込む見込みで、すでに搭載製品が登場したCore M(Broadwell-Y)はもちろん、2014年内の出荷が予定されているBroadwell-U(第4世代Core Uプロセッサ後継)からも大きく遅れることになりそうだ。となると、今年の年末商戦だけでなく、次の2015年春商戦も逃してしまう。

 Broadwell-Hの動向次第では、第4世代Core Hプロセッサのまま製品版として投入することも考えられるが、やはりここは素直にBroadwell-Hまで待つか、現行CPUのまま年度内に発売して後からBroadwell-H搭載モデルに移行すべきか、そもそも2015年夏まで発売を待つ余裕があるのかと、他に類を見ないHプロセッサ搭載タブレットという提案をしたことで、VAIOは悩ましい選択に迫られているのではないだろうか。

 もっとも、現状のままでもVAIO Prototype Tablet PCは、かつてのVAIO Zを思わせる突出したパフォーマンスとモビリティの融合というアドバンテージがあり、これからBroadwell-U搭載の2in1やタブレットが先行して多数発売されても、クリエイター向けの突出したハイエンドWindowsタブレットという孤高のポジションは揺るがないだろう。

 もちろんクリエイターに限らず、VAIO Zを愛用してきたハイパフォーマンス志向のモバイルPCユーザーにとっても、有力な買い替え候補となるマシンなので、今後の動向に注目したいところだ。

 最後に、製品化した際の価格も気になるが、逆に何人かの関係者から「いくらなら買いますか?」と聞かれてしまった。クリエイター向けに突き抜けたスペックの製品とはいえ、あまり高すぎてはターゲットユーザーにも敬遠されてしまう。個人的にVAIO Zくらいの価格帯(構成によってはもっと上でもいい)であれば、クリエイター予備軍や個人のPCユーザーでも手を出しやすく、十分売れると思うのだが、いかがだろうか。

すでに高い完成度に思えるVAIO Prototype Tablet PC。今から製品化、そして発売が楽しみだ

関連キーワード

VAIO | Adobe MAX | タブレットPC | クリエイター


前のページへ 1|2|3|4|5       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月06日 更新
  1. メモリ高騰でRaspberry Piが再値上げ/Adobe CCがユーザーに無断でhostsファイルを書き換え? (2026年04月05日)
  2. アキバの一部ショップでHDD購入制限の動き――大容量モデルを中心に品薄感 (2026年04月04日)
  3. 迷走の5年間を経て――MicrosoftがWindows 11の“不都合な真実”を認め、改善を宣言した背景 (2026年04月01日)
  4. デジタル化もできるレコードプレーヤー「オーディオテクニカ AT-LP120XBT-USB」が20%オフの4万4000円に (2026年04月03日)
  5. 安いMacは「使えない」? MacBook Neo 8GBモデルで試す、後悔しないための活用術と注意点 (2026年04月02日)
  6. Windows 11(24H2/25H2)の3月オプション更新でインストールできないトラブル 「帯域外更新」で対処 (2026年04月02日)
  7. 3COINSで880円の「3D構造マウスクッション」を試す 通気性抜群、これはトラックボールや分割キーボードに適したリストレストかも (2026年04月03日)
  8. 広いデスクを隅々まで照らして目の負担を抑える「BenQ ScreenBar Pro」が10%オフの1万7910円に (2026年04月03日)
  9. “録画文化”は死ぬのか? 物理メディアの終わりが見えてきた今、TV番組保存の現実的な代替案を考える (2026年04月01日)
  10. 視野2.4倍に拡大したオートフォーカスアイウェア「ViXion2」を試す 近視と老眼の悩みを一気に解消、11万円の価値はあるか? (2026年04月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年