米Microsoftは11月12日(現地時間)、PCおよびタブレット向けWindows 10で初めてとなるメジャーアップデートを公開した。Windows 10のWindows Updatedeで11月の更新プログラムとして配信される。同社でOS部門の責任者を務めるテリー・マイヤーソン氏が公式ブログにて明らかにした。
今回のメジャーアップデートは、これまで「TH2」と呼ばれてきたものだ。7月29日の正式リリース版はTH1とされており、Windows 10では初の大型アップデートとなる。THとは、Windows 10の開発コード名である「Threshold」の略称と言われている。
同社はWindows 10の正式リリース後も、Windows Insider Programの参加者向けに、開発中のWindows 10最新ビルドをWindows 10 Insider Previewとして継続的に提供し、アップデートを繰り返してきた。TH2は11月5日に配信したWindows 10 Insider Previewの「Build 10586」を一般向けにリリースしたもので、内容は同等だ。
一般ユーザー向けの主な変更点としては、起動時間など日常的な作業でのパフォーマンス向上(同一デバイス上でWindows 7より約30%高速という)、音声対応パーソナルアシスタント「Cortana(コルタナ)」の日本語対応、手書き入力サポート、ユーザーの予定追跡改善、標準ブラウザ「Microsoft Edge」におけるタブのマウスオーバーによるプレビュー機能、同期機能、パフォーマンスとセキュリティの改善などが挙げられる。
またマイヤーソン氏によれば、このアップデートで最も重要なのは、Microsoftが自信を持ってWindows 10の企業導入を推奨できるだけの成熟度に達したことだという。法人向けには、このアップデートでWindows Update for Business、Windows Store for Businessといった管理機能を提供する。
なお、Windows 10は同日Xbox Oneにも配信され、Windows 10 Mobileの提供も間もなく行う(搭載スマートフォンは11月発売、既存デバイスへのOSアップグレード提供は12月からの見込み)という。
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