筆者(28歳)の周囲はただいま結婚のピークを迎えているようです。最近は月に1度のペースで結婚式に呼ばれ(友だち少ないのに)、週に1度はお祝いメッセージのお願いがLINEで届くようになりました。
さらに今回は新婦側の余興を頼まれる新たな展開となり、筆者も例に漏れず余興の鉄板ネタであるお祝いビデオレターを制作することに。せっかくなら友だちに喜んでもらえるような、素敵なビデオを(無料で)(できれば難しいことはやらずに)作ろうと思います。
今回用意するもの
まずは新婦へのメッセージ動画を撮影しましょう。使用するのはiPhone 6sもしくは6s Plusにし、解像度は4Kに設定しておきます。とりあえず4Kで撮っておけば、構図を失敗してトリミングが必要になっても、綺麗な画質をキープできます。
ビデオはメッセージを書いたスケッチブックを持ち、待ち3秒+動き5秒+待ち3秒で撮影。動画の前後は余裕を持って撮っておくと編集しやすくなります。
ちなみに小技として、最近はiPad Proをスケッチブック代わりにしてお祝いメッセージを送るようになりました。タブレット端末なら毎回スケッチブックに手書きする手間が省け、写真やスタンプなどバリエーション豊かなメッセージを描くことができます。
同時進行でLINEでは新婦の同級生などに声をかけておきます。あわせて「ノート」にも撮影ルールを載せておけば、トークの会話で流れてしまう心配もありません。
友だち数人と撮影しあったり、カメラ係と編集係で手分けして、親族や恩師の撮影に行ったりするときは、AirDropが大活躍! AirDrop対応のアップル製品であれば、画質を劣化させることなく、簡単かつスピーディーにデータをやりとりできます。
例えば、カメラ係がiPhoneで動画を撮り、画面左下のアクションボタンをタップ。編集係は編集を行うiPad Proでコントロールセンターを開き、AirDropをオンにしておきます。
カメラ係が開いていた画面に受け手のアイコンが表示されるので、タップして共有。受け手の編集係が受け入れれば、あっという間にシェア完了です。データのやりとりは時間をかけるところではないので、Appleならではのデバイス間の連係の強みを生かし、サクッと素材を集めてしまいましょう。
下準備が終わればいよいよ動画制作。編集する人の腕の見せどころです。とはいえ筆者は素人なので、Apple純正の動画編集アプリ「iMovie」を使ってそこそこの動画を作っていきます。
今回iPad Proを使ったのは、iPhone 6sシリーズで撮った4Kビデオを、同時に最大3つまで編集できるパワフルなマシンだから。12.9型の大画面でサクサク軽快に操作できる点もポイントです。
まずは新規プロジェクトでテーマを選び、集めたビデオを取り込みます。ローカルに保存したデータだけでなく、iCloud Driveやフォトストリームの写真も選べます。iTunesで購入した曲やApple Musicの音楽は、当然ながら2次利用が禁止されている曲がほとんどのため利用できません。iMovieのテーマ曲を選ぶか、フリーの音楽データをミュージックに取り込んで使いましょう。
「引きで撮りすぎたな」というときには、タイムライン上のクリップを選択し、小さな虫めがねアイコンをタップします。あとは2本指で好みの構図になるようズームするだけ。4K解像度で撮影できるiPhone 6sの威力発揮というわけです!
登場する人には、「タイトル」でひとりずつ名前と新婦との関係性を入れていくと親切ですね。「中央」か「下」でざっくりと位置を指定するしかなく、テロップは細かな位置を指定できないのがややネック。今後のアップデートに期待したいところです。
ビデオとビデオのつなぎ目は、「ディゾルブ」「スライド」など5種類から選ぶことが可能。前後の余った秒数は、ビデオをタップして端をタップしたまま左右にずらしてトリミングしましょう。
BGMを挿入するためクリップの音声が不要な場合は、「オーディオを切り離す」を選択し「削除」をタップ。BGMとクリップのタイミングが合わないときは、ビデオの速度を変えたり、フリーズさせたりして対応しましょう。どの操作も画面にイラスト付きで表示されているため、感覚的に編集できるはずです。
編集が終わったら、画面の左上にある「完了」をタップし保存します。あとはアクションボタンからビデオを保存するなり、YouTubeにアップロードするなりすればOK! もっとこだわった編集がしたければ、Macの有料編集アプリなどで細かく調整していきましょう。
スマホやタブレット端末が普及したおかげで、お祝いメッセージを募集するところから、撮影、編集まで手軽に指先1つでできるようになりました。パロディビデオや本格的なムービー制作には不向きですが、素早く、楽しくビデオを作りたいなら、iPad ProとiPhoneは強力なタッグとなるはずです。
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