iPhone 6s×iPad Proで結婚式の余興ビデオを制作してみたもうやめて私のライフはゼロよ

» 2016年02月10日 15時37分 公開
[らいらITmedia]

 筆者(28歳)の周囲はただいま結婚のピークを迎えているようです。最近は月に1度のペースで結婚式に呼ばれ(友だち少ないのに)、週に1度はお祝いメッセージのお願いがLINEで届くようになりました。

乗るしかない、このビッグウェーブに

 さらに今回は新婦側の余興を頼まれる新たな展開となり、筆者も例に漏れず余興の鉄板ネタであるお祝いビデオレターを制作することに。せっかくなら友だちに喜んでもらえるような、素敵なビデオを(無料で)(できれば難しいことはやらずに)作ろうと思います。

今回用意するもの

  • iPhone 6sもしくはiPhone 6s Plus(撮影用)
  • iPad Pro(編集用。iPad Air 2でも可)
  • お祝いメッセージを書いたスケッチブック

1、iPhoneで素材となるメッセージ動画を撮影する

 まずは新婦へのメッセージ動画を撮影しましょう。使用するのはiPhone 6sもしくは6s Plusにし、解像度は4Kに設定しておきます。とりあえず4Kで撮っておけば、構図を失敗してトリミングが必要になっても、綺麗な画質をキープできます。

「設定」→「写真とカメラ」→カメラ項目の「ビデオ撮影」→「4K/30 fps」を選択

 ビデオはメッセージを書いたスケッチブックを持ち、待ち3秒+動き5秒+待ち3秒で撮影。動画の前後は余裕を持って撮っておくと編集しやすくなります。

 ちなみに小技として、最近はiPad Proをスケッチブック代わりにしてお祝いメッセージを送るようになりました。タブレット端末なら毎回スケッチブックに手書きする手間が省け、写真やスタンプなどバリエーション豊かなメッセージを描くことができます。

iPad Proは12.9型の大画面なので、十分スケッチブック代わりになるし見やすい。慌ててスケッチブックやポスカを買いに行く必要もなし

2、友だちが撮影したビデオをiPad Proに集結させる

 同時進行でLINEでは新婦の同級生などに声をかけておきます。あわせて「ノート」にも撮影ルールを載せておけば、トークの会話で流れてしまう心配もありません。

LINEユーザー同士なら、写真の場合はそのままトークかアルバムにアップしてもらうのが手っ取り早い。全員iPhoneユーザーならフォトストリーム機能を使ってもよろし

 友だち数人と撮影しあったり、カメラ係と編集係で手分けして、親族や恩師の撮影に行ったりするときは、AirDropが大活躍! AirDrop対応のアップル製品であれば、画質を劣化させることなく、簡単かつスピーディーにデータをやりとりできます。

 例えば、カメラ係がiPhoneで動画を撮り、画面左下のアクションボタンをタップ。編集係は編集を行うiPad Proでコントロールセンターを開き、AirDropをオンにしておきます。

編集を行う端末にビデオ素材を集める。AirDropは「すべての人」か「連絡先のみ」を選択

 カメラ係が開いていた画面に受け手のアイコンが表示されるので、タップして共有。受け手の編集係が受け入れれば、あっという間にシェア完了です。データのやりとりは時間をかけるところではないので、Appleならではのデバイス間の連係の強みを生かし、サクッと素材を集めてしまいましょう。

もし共有先が表示されない場合は、AirDropのアイコンをタップしてみよう

3.パワフルなiPad ProでiMovieを使って編集する

 下準備が終わればいよいよ動画制作。編集する人の腕の見せどころです。とはいえ筆者は素人なので、Apple純正の動画編集アプリ「iMovie」を使ってそこそこの動画を作っていきます。

 今回iPad Proを使ったのは、iPhone 6sシリーズで撮った4Kビデオを、同時に最大3つまで編集できるパワフルなマシンだから。12.9型の大画面でサクサク軽快に操作できる点もポイントです。

4K編集に対応しているiOSデバイスは、iMovie Ver 2.2以降を搭載したiPhone 6s/6s Plus、iPad Air 2、iPad Pro。対応デバイス間であれば、iPadからMacに作業の続きをシームレスに引き継ぐこともできる

 まずは新規プロジェクトでテーマを選び、集めたビデオを取り込みます。ローカルに保存したデータだけでなく、iCloud Driveやフォトストリームの写真も選べます。iTunesで購入した曲やApple Musicの音楽は、当然ながら2次利用が禁止されている曲がほとんどのため利用できません。iMovieのテーマ曲を選ぶか、フリーの音楽データをミュージックに取り込んで使いましょう。

Apple Musicの曲などは「この曲はDRMで保護されているため、iMovieでは使えません」と表示が出て使用できないようになっている

 「引きで撮りすぎたな」というときには、タイムライン上のクリップを選択し、小さな虫めがねアイコンをタップします。あとは2本指で好みの構図になるようズームするだけ。4K解像度で撮影できるiPhone 6sの威力発揮というわけです!

4Kなら1/4を切り取ってもフルHD。つまり4Kは編集にやさしい

 登場する人には、「タイトル」でひとりずつ名前と新婦との関係性を入れていくと親切ですね。「中央」か「下」でざっくりと位置を指定するしかなく、テロップは細かな位置を指定できないのがややネック。今後のアップデートに期待したいところです。

 ビデオとビデオのつなぎ目は、「ディゾルブ」「スライド」など5種類から選ぶことが可能。前後の余った秒数は、ビデオをタップして端をタップしたまま左右にずらしてトリミングしましょう。

「写真」アプリでビデオをトリミングする方法と同じなので分かりやすい

 BGMを挿入するためクリップの音声が不要な場合は、「オーディオを切り離す」を選択し「削除」をタップ。BGMとクリップのタイミングが合わないときは、ビデオの速度を変えたり、フリーズさせたりして対応しましょう。どの操作も画面にイラスト付きで表示されているため、感覚的に編集できるはずです。

編集画面ではほかにも、ビデオにフィルタをかける、ビデオの複製、音量の調整などが可能。ある程度の操作ならiOS版iMovieで完結できる

 編集が終わったら、画面の左上にある「完了」をタップし保存します。あとはアクションボタンからビデオを保存するなり、YouTubeにアップロードするなりすればOK! もっとこだわった編集がしたければ、Macの有料編集アプリなどで細かく調整していきましょう。

 スマホやタブレット端末が普及したおかげで、お祝いメッセージを募集するところから、撮影、編集まで手軽に指先1つでできるようになりました。パロディビデオや本格的なムービー制作には不向きですが、素早く、楽しくビデオを作りたいなら、iPad ProとiPhoneは強力なタッグとなるはずです。

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