PC USER Pro

台湾メーカーの“NASキット”と国内メーカーの“NAS”は何が違う?SOHO/中小企業に効く「NASキット」の選び方(第1回)(4/4 ページ)

» 2016年04月05日 06時00分 公開
[山口真弘ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4       

台湾メーカー製NASキットの「弱点」は?

 では逆に、国内メーカーのNASと比べて台湾メーカーのNASキットが比較的弱いところはどこだろうか。大きく分けて三つあると考えられる。

 一つはサポートの問題だ。国内メーカーの製品はメーカー自ら日本語によるサポート窓口を用意しているほか、販売代理店が保守サービスを用意しているケースもある。台湾メーカーの製品もこれらサポートは徐々に拡充しつつあるが、現時点ではヘルプやオンラインでの問い合わせが日本語に対応していなかったり、ユーザー同士の日本語フォーラムが存在していても事実上機能していない場合がある。

これはASUSTORの例。コミュニティは英語と中国語のみ、サードパーティのフォーラムは7カ国があるが日本は含まれていない

 英語でのやりとりが苦でなければ問題はないが、そうでない場合はあまりマイナーな機種を選ぶのではなく、ユーザー同士で使い方の情報を共有しやすいメジャーどころの製品をチョイスするといった対策が必要になる。

 今回紹介している3社に関しては、少なくともNASのOSレベルではほぼ完璧に日本語化されており、メニューをざっと見ても不自然な日本語はほとんどない。特にQNAPとSynologyは細かい機能についても日本語化が徹底されているので、通常使う上での支障はないだろう。

 また、台湾メーカーの製品は基本的にワールドワイド向けに開発されているため、エラーの通知を受け取るためのSMSサービスプロバイダやタイムサーバは、日本では見かけない事業者しか選択肢がないといったケースがある。DTCP-IP機能に対応したテレビ録画のムーブ機能のように日本固有の機能に対応するケースも増えつつあるので、徐々に解消されてくるとは考えられるが、現時点ではまだ細かいところで、「おやっ?」と思わされる箇所も残っている。

SMSサービスプロバイダやタイムサーバの一覧は、やや見慣れない名前が並ぶことも。これはASUSTORの例だが、各社ともおおむね状況は同じだ

 もう一つ、ドライブが別売であるため資産として管理するのが難しく、予算を組みにくいと感じる法人もいるはずだが、一部の販売代理店ではこれら台湾メーカーのNASキットにドライブをセットした製品を用意している。国内メーカーの製品とストレージ容量で比較しながらコストを計算するのも容易なので、目当ての製品がある場合は販売代理店のセットモデルを探してみるとよいだろう。

 次回はこれら台湾メーカー製NASキットを中心に、NAS製品でトレンドとなっている機能について紹介しよう。

→・SOHO/中小企業に効く「NASキット」の選び方(第2回):担当者必見! 法人向けNAS製品で今抑えておくべきトレンド機能はこれだ

前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月13日 更新
  1. 6500円でデスクに新風! Thermalrightの小型液晶がヒット、背景にメモリ高騰? (2026年02月09日)
  2. ワコムが安い? 驚きの2025年を振り返り メモリ高騰におびえる2026年の「自作PC冬眠」と「次世代CPU」への期待 (2026年02月12日)
  3. 手のひらサイズの小型PCがお得に! GEEKOMが「冬セール」を開催中 (2026年02月12日)
  4. キンタロー。も驚くほぼ「入力ゼロ」の“次世代”確定申告 2026年の弥生は3つのAI活用とデスクトップ製品強化を両輪に (2026年02月12日)
  5. 新ARグラス「XREAL 1S」を試す 解像度と輝度が向上、BOSEサウンドで没入感アップ “3D変換”も大きな魅力 (2026年02月10日)
  6. 元Appleのジョナサン・アイブが手掛けるフェラーリ初EVの内装デザイン公開 物理ボタンとデジタルの融合 (2026年02月10日)
  7. アイ・オー、拡張ドック機能を備えたType-C接続対応の27型4K液晶ディスプレイ (2026年02月12日)
  8. PC値上げの波はVAIOにも? 糸岡社長が明かす「マウスエフェクト」への対応とブランド価値の向上 (2026年02月13日)
  9. 「雲」から降りてきたAIは「パーソナル」な存在になれるのか――開催から1カ月経過した「CES 2026」を振り返る (2026年02月12日)
  10. マウス社長が3日間“フル参戦”した理由とは? 大阪・梅田のど真ん中で起きた“eスポーツ×地域振興”の化学反応 (2026年02月11日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年