PC USER Pro

近い将来、「Office」を使っているとスタバの常連になる?鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(2/2 ページ)

» 2016年06月07日 05時00分 公開
前のページへ 1|2       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Officeも対話でいろいろな作業が可能になる?

 最新のOfficeにおけるもう1つのトレンドが、インタフェースの多様化だ。従来までのOfficeは専用アプリケーションが必要であったり、あるいはOWA(Office Web Access)のようなWebインタフェースや専用ポータルを経由したりと、サービスに応じて窓口が決まっていた印象がある。

 ただ、Office 365の時代になり、ユーザーが利用するデバイスもデスクトップPCやノートPCを中心としたものから、タブレットやスマートフォンにまで広がっていくと、必ずしも「窓口」としては最適ではないという意見が増えつつある。

 リュー氏によれば、モバイルアプリという形態はプラットフォーム依存という問題があり、Webブラウザは小さい画面での操作に不向きでモバイルに最適化されていないという。そこで選択肢の1つとして考えられるのが「Conversation as a Platform」(会話プラットフォーム)のキーワードで示されるような対話型インタフェースとなる。

 対話型インタフェースはSkypeのような音声や動画のほか、SMSのようにテキストベースのものまでさまざまだ。ただ、自然言語を使って必要な情報を適時引き出したり、逐次確認していくスタイルは、モバイル端末の利用が今後さらに広がっていく中で、Office活用の新しいスタイルとなるかもしれない。

Conversation as a platform Build 2016のテーマの1つである「Conversation as a Platform」をOfficeプラットフォームでも活用。モバイル端末においてアプリやWebブラウザを経由しない第3のサービス活用手段となる

 こうしたチャットのような仕組みは、チームの作業においても重要となる。Build 2016で紹介されたのは「Office 365 Group」と「Office Connector」の仕組みだ。Office 365 Groupは、チームメンバーの間で気になるトピックや問題を適時アップロードしていく連絡掲示板のような仕組みだが、このグループごとに整理されたInboxには各個人の投稿が表示されていく。

 ここにOffice Connectorの仕組みを使うことで、テキストや画像だけでなく、さまざまな外部アプリケーションのデータを埋め込める。例えば壇上のデモでは、顧客のクレーム処理を行うクラウドサービス「Zendesk」のConnectorが紹介され、Groupの投稿画面からやりとりされているデータをプレビューしつつ、必要に応じてZendeskの該当データへと直接アクセスできる仕組みが披露された。

 Connectorはサードパーティーが自由に開発できるようになっており、使い方によってはOffice 365ユーザーに自社のサービスをさらに活用してもらうことにつながるかもしれない。

Conversation ConversationはBot Frameworkで紹介されたSkype for Business経由のほか、Office 365 GroupやOffice Connectorを使う仕組みが想定されている
Office Connector Office Connectorは、外部のサービスを「カード」としてグループディスカッションの中に取り込む機能だ。このように一覧の中から選んで自由にカスタマイズできる
Office 365 Group Office 365 Groupはプロジェクトやチーム内のメンバーとディスカッションを行うためのメッセージボードとなっており、この中に先ほど選択したConnectorのデータを取り込める

プラットフォーム中立の到達点

 今回はOfficeに新しく追加された機能の一部を紹介しただけだが、Office 365の時代になってクラウド対応が行われたことによって、Officeは外部開発者にとっての新しいアプリケーション開発プラットフォームとなり、自社サービスのプロモーションの場へと変ぼうしつつある。

 またプラットフォームをWindows 10に限定していないのも特徴だ。Microsoftがクラウドを中心としたクロスプラットフォーム戦略を推進するうえで、Officeは最前線基地になっているとも言える。ある意味で、今のMicrosoftを最も象徴しているのが「Office」ではないだろうか。


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月23日 更新
  1. メモリ容量が最大192GBに! AMDが新型モンスターAPU「Ryzen AI Max PRO 400」を発表 (2026年05月22日)
  2. どんな場面で役立つ? 「サンワダイレクト ペン型マウス 400-MAWBT202R」がタイムセールで23%オフの5380円に (2026年05月22日)
  3. AMDが強々なミニPC「Ryzen AI Halo」を披露 NVIDIAのミニスパコンに“汎用性”で対抗 (2026年05月22日)
  4. バッテリー着脱式! Ryzen AI Max+ 395で驚異の性能をたたき出すポータブルPC「OneXFly APEX」を試す (2026年05月22日)
  5. 日本が舞台のオープンワールドレースゲーム「Forza Horizon 6」は、土地の空気感まで再現された圧倒的リアルさ 車好きでなくとも絶対ハマる理由 (2026年05月23日)
  6. VAIOが個人向け製品を統一価格で提供する「指定価格制度」を開始 (2026年05月22日)
  7. スマホを開かずに天気や予定をひと目で把握できる「SwitchBot スマートデイリーステーション」がタイムセールで14%オフの1万3680円に (2026年05月22日)
  8. かわいらしい水色が魅力の「Omikamo 折り畳み式Bluetoothキーボード」がタイムセールで25%オフの5688円に (2026年05月22日)
  9. Apple Intelligenceが変える「アクセシビリティ」の未来 視線で動く車椅子や進化したVoiceOverとは (2026年05月21日)
  10. PFUのコンパクト高級キーボード「HHKB」シリーズが最大26%お得! (2026年05月21日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年