続々と増え続けるAmazon Echoファミリーの選び方山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/3 ページ)

» 2019年06月10日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]

Echo Dot(5980円)

Amazon Echo とにかく小型で手頃な「Echo Dot」

音質のよさ  :★★☆☆☆

設置のしやすさ:★★★★★

リーズナブルさ:★★★★★

 Echo Dotは手のひらサイズのコンパクトモデルで、音質はそれほど高くないが、音楽再生はあまり使わず音声による応答を中心とした使い方になる人や、とにかくスペースを取りたくない人に向いたモデルだ。5980円と価格が比較的安価なのも、まず試してみたいというニーズにはぴったりだ。

 コンパクトなボディーゆえ、サードパーティー製のアクセサリーを使った壁掛けに対応するのも利点だ。部屋ごとにスマートスピーカーを設置している人は、メインの部屋にはEchoや後述の画面付きモデルを置き、個別の部屋にはこのEcho Dotを導入しているケースも多いようだ。

 現在販売されているEcho Dotは第3世代のモデルだが、それまで販売されていた第2世代モデルに比べると、聞き取り性能が改善された一方、呼びかけてから反応するまでのレスポンスがやや低下しており、ボディーサイズも第2世代に比べると一回り大きくなっている。もし第2世代のモデルを安価に購入できる機会があれば、そちらを狙うのも手だろう。

Echo Show(2万7980円)

Amazon Echo 画面付きハイエンドモデルの「Echo Show」

音質のよさ  :★★★★☆

設置のしやすさ:★★☆☆☆

リーズナブルさ:★★☆☆☆

 Echo Showは、問いかけへの答えを音声だけでなく画面にも表示してくれる、ディスプレイ搭載のスマートスピーカーだ。音声だけでは分かりづらい回答であっても、画面で見れば一目瞭然なことも多いだけに、一度使うと音声だけのスマートスピーカーに戻れないと評価する人も多い。

 10.1型という画面の大きさ故、見やすさについては文句なしだが、部屋の中での存在感はかなりのものだ。ノートPCのように、未使用時に折り畳めるわけでもないので、ある程度の設置スペースを確保できることが、導入にあたっての条件となる。

 パッシブラジエーターの搭載によってサウンドはかなり迫力があり、動画の再生も対応できる多機能な製品だが、画面に常時何らかの情報が表示されているので見た目が煩わしいなど、かなり好みが分かれる製品だ。画面付きの製品にこだわるならば、後述のEcho Spotや、同社のFireタブレットをShowモードで利用する方法も合わせて検討したいところだ。

Echo Spot(1万4980円)

Amazon Echo 「Echo Spot」

音質のよさ  :★★☆☆☆≫

設置のしやすさ:★★★★☆

リーズナブルさ:★★★☆☆

 球型のボディーが特徴のEcho Spotは、前述のEcho Showと同じくディスプレイを搭載したモデルだが、画面サイズは2.5型とスマートフォンよりも小さく、表示できる情報量は限られている。画面を見る時ものぞき込むような格好にならざるを得ず、リビングに置いて遠くから見る用途であれば、本製品ではなく前述のEcho Showの方がフィットするだろう。

 逆に本製品が向くのは、Echo Showはサイズ的に大きすぎるが、かといって音声だけでは物足りず、画面による補足情報もほしいというユーザーだろう。またビデオ通話機能や、外部カメラのモニターとして使う機能もあるので、それらに興味がある場合は候補に上がるだろう。

 全体的に突出した強みはなく、価格も決して安価とは言えないが、画面表示も含めてあらゆるエッセンスが備わっているため、最初の1台として様子を見たいユーザーには適している。なおスピーカーの出力はかなり非力なレベルなので、音楽再生をメインに使うのであれば、新モデルの「Echo Show 5」や他の製品を選んだ方がよいだろう。

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