Showモードは、画面付きスマートスピーカー「Echo Show」や「Echo Show 5」のように、ホーム画面に話題や予定をローテーション表示するモードだ。このモードが有効になっている間は、タブレットとしての外観ではなく、画面付きスマートスピーカーとしてふるまうことになる。外部のスマートリモコンと連携しての家電製品の操作も可能だ。
ざっと試してみた限りでは、Fire HD 8とFire HD 10とで、Showモードでの挙動に大きな違いはないようだ。画面左上には時刻と天気、中央には話題などのトピック、下段には操作のヒント、右下には充電のステータスが表示されるという、ホーム画面のレイアウトも同様だ。
設定画面の項目も、相違点はほとんどない。例えば「バックグラウンド」という項目名が「背景」と言い換えられているなどの違いはあるが、機能は同じだ。これは、おそらくソフトウェアのバージョンがそろっていないためで、いずれ統一されるだろう。
この他、電源ケーブルを接続したままであれば画面が消灯状態にならず、電源ケーブルを抜くと一定時間後に画面が消灯するといった挙動も同じだ。また前述のように、外観はタブレットのままAlexaだけを利用可能にするAlexaハンズフリーモードも使える。
というわけで、Fire HD 10のShowモードとの違いは実質ほとんどなく、相違点があるとすれば画面サイズだけ、というのが大雑把な結論なのだが、実際にしばらく使い比べてみると、異なるハードウェアに起因すると思われる違いがいくつかある。
まず1つは、ホームコンテンツの「話題」を表示した際、Fire HD 10では見出しの全文が収まっているにもかかわらず、本製品では見出しの末尾数文字が欠ける場合があることだ。これはFire HD 10よりも画面が二回り小さいにもかかわらず、同じ見出しを同じフォントサイズで表示しているためだ。
元々Showモードは、離れた位置からでも見やすく表示するためのモードで、画面が小さいからといって、フォントサイズ自体を小さくしては意味がない。それゆえ、10型のFire HD 10では収まる文字数であっても、8型の本製品で表示すると、文字数が収まりきらず末尾がはみ出してしまうというわけだ。
同じEchoファミリーのEcho Show 5は本製品よりも画面サイズは小さいが、こちらはデスクサイドやベッドサイドで使うというコンセプトのせいか、フォントサイズは小さく表示され、結果として見出しの末尾が途切れることもない。この辺り、コンセプトの違いが見え隠れしていて興味深い。
もう1つ、気になる違いがあった。
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