激速ブートの夢へ――PCIe 4.0対応のM.2 SSD×4本挿しカードが登場古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)

» 2020年01月21日 06時01分 公開
[古田雄介ITmedia]

 先週、ASrockからPCIe x16スロットに接続するM.2 SSD増設カード「Hyper Quad M.2 Card」が登場して話題を集めていた。価格は1万3000円前後(税込み、以下同)だ。

Hyper Quad M.2 Card ASrock「Hyper Quad M.2 Card」のパッケージ
Hyper Quad M.2 Card カードの表面
Hyper Quad M.2 Card 厚みは1スロット分で、6ピンの補助電源コネクターを搭載している

熱が心配だけど魅力的――ASRockのPCIe 4.0対応M.2 SSDカード

 Hyper Quad M.2 Cardは、2019年2月に登場した「Ultra Quad M.2 Card」の後継モデルで、M.2 PCIe SSDを斜めに4本挿せる仕様は共通している。Hyperは新たにPCIe GEN4.0に対応したのが最大の特徴だ。サポートするマザーボードはASRock指定のX299/X399/TRX40チップセット搭載モデルで、ブータブルSSDに指定できる(X299マザーはIntel VROC対応が必須)。

 入荷したTSUKUMO eX.は「PCIe 4.0タイプ4本で激速のブート環境を作れるのが魅力ですね。ただ、PCIe 3.0よりさらに発熱しやすいので、そのへんの処理をうまくやる必要があるでしょうね」と話していた。

 同様に、排熱にテクニックがいると語るショップは多い。「内部の冷却構造がUltraと同じなのが気になりますね。5cm径のファンだけで処理しきれるのか。ヒートシンクも2段占有くらいに大型化してもよかったかも」(某ショップ)とのコメントも聞いた。

 ただし、それでもポテンシャルの高さから注目されており、超ハイエンド構成で組む際の有力な選択肢となっている様子だ。オリオスペックは「プライベート用で25万円以上するRyzen Threadripper 3970Xを選ぶ人も普通にいますし、購入する価格帯の幅が広がっているのは確かですね」という。

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年03月29日 更新
  1. ミリ波レーダーで高度な検知を実現する「スマート人感センサーFP2」を試す 室内の転倒検出や睡眠モニターも実現 (2024年03月28日)
  2. Synology「BeeStation」は、“NASに興味があるけど未導入”な人に勧めたい 買い切り型で自分だけの4TBクラウドストレージを簡単に構築できる (2024年03月27日)
  3. ダイソーで330円の「手になじむワイヤレスマウス」を試す 名前通りの持ちやすさは“お値段以上”だが難点も (2024年03月27日)
  4. 「ThinkPad」2024年モデルは何が変わった? 見どころをチェック! (2024年03月26日)
  5. ダイソーで550円で売っている「充電式ワイヤレスマウス」が意外と優秀 平たいボディーは携帯性抜群! (2024年03月25日)
  6. 日本HP、個人/法人向けノート「Envy」「HP EliteBook」「HP ZBook」にCore Ultra搭載の新モデルを一挙投入 (2024年03月28日)
  7. 次期永続ライセンス版の「Microsoft Office 2024」が2024年後半提供開始/macOS Sonoma 14.4のアップグレードでJavaがクラッシュ (2024年03月24日)
  8. サンワ、Windows Helloに対応したUSB Type-C指紋認証センサー (2024年03月27日)
  9. 日本HP、“量子コンピューティングによる攻撃”も見据えたセキュリティ強化の法人向けPCをアピール (2024年03月28日)
  10. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー