全国的に緊急事態宣言が解除され、“新たな日常”がスタートしている。一般的な家庭であれば勤め人の出勤が、ローテーション勤務がといった話題が出てくるところだが、ライターという仕事柄、自宅には出勤せざるを得ない家人と、いつも以上に在宅ワークをせざるを得ない筆者がいる。
家にいる時間の長い者が家事を行い、外出する者が買い物をする。最近の我が家では、ほぼそのような役割分担をしており、筆者が家人の買い物をリモートコントロールしたり、リモートアシストしたりする日々だ。
家人との連絡手段は、もっぱらLINEを使っている。他にも、TwitterやFacebook Messenger、Google ハングアウトなどがあるにも関わらず、なぜかLINEだ。しかし、どういうわけか、いつも身につけているスマートウォッチに、家人からのメッセージのみが通知されないという現象が起きている。
例えば、通知をオンにしているヤマト運輸の宅急便からのメッセージなどは、届けばスマートウォッチが軽く振動して教えてくれるのに、いくら設定を変えても家人からのメッセージだけは通知されない。
当然、このような事態が続くと、円滑なコミュニケーションが行えず家庭内紛争に発展しそうになる。食材一つをとっても、このメーカーとあのメーカー、どちらにすればいいのかと店内から質問を送っても、一向に返事がなければそうなるのも避けられない。悪いなぁとは思うものの、通知が届かないのだから、これもまた致し方ない。
さすがに「このままではいかん」と、メッセージが届きそうな時間になると、常にLINEをインストールしているスマホを持ち歩き、パカパカとカバーを開け閉めして確認をする。スマートウォッチだけでなく、スマホ側でも音で通知してくれないからだ。これでは仕事にならない。
そのようなわけで、上記の問題解決とともに、家人との関係修復をすべく、かすかな望みをかけてLINEの「Clova WAVE」を導入した。そう、LINEの機能に特化したスマートスピーカーだ。
連載)テレワーク時代のスマート家電バックナンバー
実は、スマートスピーカーを使うのは、これが初めてではなく、Amazonの「Echo」や「Echo Spot」、「Echo Show」を既に導入している。そこに、スマートスピーカーでは古株のClova WAVEをあえて突っ込んだ。
Clova WAVEは下部の直径が139.84mm、上部が86.25mmと、横から見ると台形状の円柱で、高さは201.05mmある。Echo Plusは直径が約84mmで高さが約235mmの円柱形だ。Clova WAVEの方が低く、下部の直径があるぶん、よりどっしりとしており、不意に手をぶつけてしまったとしても倒れにくい。また、重量もEcho Plusより約44g多い約998gとなっている。どっしりとしており、ちょっとした振動では倒れる心配もないほどだ。
Clova WAVEにできることは、LINEメッセージを通知したり、その内容を聞けたりするだけではない。作成したClova WAVE専用アカウントからメッセージを送ることもできるのだ。とはいえ、ブラウンやサリーといったキャラクターを使ったClova Friendsと異なり、個人用のアカウントをひも付けられないことには注意したい。あくまでも、Clova WAVE専用アカウントでの送受信となる。
また、ウェイクワードに続けて「音楽を再生して」と言えば、会員登録をしたり、アプリをインストールしたりしていなくても、LINE MUSICを利用して各楽曲から30秒間の音楽を流せる。フルバージョンを聴きたいのであれば、月額980円、年額9600円のプレミアム会員になる必要がある。
バッテリーも内蔵しており、ちょっとしたミュージックプレイヤーとして使えるだけでなく、天気予報やニュース、radikoを通じてラジオを聞くこともできる。
加えて、赤外線リモコンも内蔵している。AmazonのEcho Plus(税込み1万7980円)より3000円ほど安価なのにもかかわらず、音声で家電をコントロールできるのだ。これは夢が膨らむ。直販のLINE FRIENDS STOREオンライン価格は税込み1万4261円となっているが、発売から2年半以上が経過していることもあって、Webで探せば新品でも数千円で手に入れられるのもポイントだ。
早速、Clova WAVEを使ってみよう。
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