スマートスピーカー「Clova WAVE」でテレワークをスムーズにこなす方法テレワーク時代のスマート家電(1/3 ページ)

» 2020年07月14日 11時20分 公開
[渡辺まりかITmedia]

 全国的に緊急事態宣言が解除され、“新たな日常”がスタートしている。一般的な家庭であれば勤め人の出勤が、ローテーション勤務がといった話題が出てくるところだが、ライターという仕事柄、自宅には出勤せざるを得ない家人と、いつも以上に在宅ワークをせざるを得ない筆者がいる。

 家にいる時間の長い者が家事を行い、外出する者が買い物をする。最近の我が家では、ほぼそのような役割分担をしており、筆者が家人の買い物をリモートコントロールしたり、リモートアシストしたりする日々だ。

 家人との連絡手段は、もっぱらLINEを使っている。他にも、TwitterやFacebook Messenger、Google ハングアウトなどがあるにも関わらず、なぜかLINEだ。しかし、どういうわけか、いつも身につけているスマートウォッチに、家人からのメッセージのみが通知されないという現象が起きている。

 例えば、通知をオンにしているヤマト運輸の宅急便からのメッセージなどは、届けばスマートウォッチが軽く振動して教えてくれるのに、いくら設定を変えても家人からのメッセージだけは通知されない。

 当然、このような事態が続くと、円滑なコミュニケーションが行えず家庭内紛争に発展しそうになる。食材一つをとっても、このメーカーとあのメーカー、どちらにすればいいのかと店内から質問を送っても、一向に返事がなければそうなるのも避けられない。悪いなぁとは思うものの、通知が届かないのだから、これもまた致し方ない。

 さすがに「このままではいかん」と、メッセージが届きそうな時間になると、常にLINEをインストールしているスマホを持ち歩き、パカパカとカバーを開け閉めして確認をする。スマートウォッチだけでなく、スマホ側でも音で通知してくれないからだ。これでは仕事にならない。

 そのようなわけで、上記の問題解決とともに、家人との関係修復をすべく、かすかな望みをかけてLINEの「Clova WAVE」を導入した。そう、LINEの機能に特化したスマートスピーカーだ。

連載)テレワーク時代のスマート家電バックナンバー

Clova WAVE LINEのスマートスピーカー「Clova WAVE」

安価なのに機能満載のLINE「Clova WAVE」

 実は、スマートスピーカーを使うのは、これが初めてではなく、Amazonの「Echo」や「Echo Spot」、「Echo Show」を既に導入している。そこに、スマートスピーカーでは古株のClova WAVEをあえて突っ込んだ。

 Clova WAVEは下部の直径が139.84mm、上部が86.25mmと、横から見ると台形状の円柱で、高さは201.05mmある。Echo Plusは直径が約84mmで高さが約235mmの円柱形だ。Clova WAVEの方が低く、下部の直径があるぶん、よりどっしりとしており、不意に手をぶつけてしまったとしても倒れにくい。また、重量もEcho Plusより約44g多い約998gとなっている。どっしりとしており、ちょっとした振動では倒れる心配もないほどだ。

 Clova WAVEにできることは、LINEメッセージを通知したり、その内容を聞けたりするだけではない。作成したClova WAVE専用アカウントからメッセージを送ることもできるのだ。とはいえ、ブラウンやサリーといったキャラクターを使ったClova Friendsと異なり、個人用のアカウントをひも付けられないことには注意したい。あくまでも、Clova WAVE専用アカウントでの送受信となる。

 また、ウェイクワードに続けて「音楽を再生して」と言えば、会員登録をしたり、アプリをインストールしたりしていなくても、LINE MUSICを利用して各楽曲から30秒間の音楽を流せる。フルバージョンを聴きたいのであれば、月額980円、年額9600円のプレミアム会員になる必要がある。

 バッテリーも内蔵しており、ちょっとしたミュージックプレイヤーとして使えるだけでなく、天気予報やニュース、radikoを通じてラジオを聞くこともできる。

Clova WAVE Clovaアプリ内にある「このようなことができます」の画面。ニュースはトピックのみなので、忙しいときには便利だが、詳しく知りたい人には少々物足りないだろう

 加えて、赤外線リモコンも内蔵している。AmazonのEcho Plus(税込み1万7980円)より3000円ほど安価なのにもかかわらず、音声で家電をコントロールできるのだ。これは夢が膨らむ。直販のLINE FRIENDS STOREオンライン価格は税込み1万4261円となっているが、発売から2年半以上が経過していることもあって、Webで探せば新品でも数千円で手に入れられるのもポイントだ。

Clova WAVE 「Clova Home」機能で家電リモコンとしても使える

 早速、Clova WAVEを使ってみよう。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月26日 更新
  1. 「買うならお早めに」が悲痛な叫びに変わった年末 猛暑の後に“価格高騰”の寒波が襲った2025年PCパーツ街 (2025年12月25日)
  2. 25Gbpsインターネット時代の“モンスターマシン” ミニワークステーション「Minisforum MS-02 Ultra」を試す (2025年12月25日)
  3. 高コスパNASから小型スマホの救世主まで! 2025年にグッと来た「デジタル仕事道具」ベスト5 (2025年12月24日)
  4. HHKB Studio専用の「木製」「アルミ製」キートップが登場 PFUダイレクトで1月5日発売 (2025年12月25日)
  5. 「テクノロジーが前面に出すぎていた」――アイロボットジャパン新社長が語る、ルンバ復権への“原点回帰” (2025年12月25日)
  6. “家中どこでもコンセント”を実現 日常で使いたくなる実売1.5万円のポータブル電源「BLUETTI AORA 10」を試す (2025年12月24日)
  7. Ryzen 7×GeForce RTX 5050 Laptop GPUの「ASUS TUF Gaming A16 FA608UH」がセールで16万9800円に (2025年12月25日)
  8. “Air”の名はだてじゃない 軽量な8K/360度カメラとして大きな魅力を放つ「Insta360 X4 Air」 X5と撮り比べて分かった性能差 (2025年12月25日)
  9. 最大25Gbps! NTT東日本が国内最速インターネットサービス「フレッツ 光25G」を2026年春から提供 (2025年12月23日)
  10. 「こりゃ買えないわ」の声――ついに30万円突破の128GB DDR5メモリも (2025年12月20日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー