ノートPC用CPU最強? 「MSI Raider GE76 12U」でCore i9-12900HKの実力をチェック!(2/4 ページ)

» 2022年05月10日 12時00分 公開
[井上翔ITmedia]
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ベンチマークテストでパワフルさをチェック!

 ここからは、ベンチマークテストを通してCore i9-12900HKの実力をチェックしていく……のだが、その際に本機種の“ある機能”の影響で性能を引き出し切れないというトラブルがあった。その模様も含めてテストの結果をお伝えしていこう。

スペック PCMark 10で表示したシステム情報(クリックで拡大)

CINEBENCH R23

 まず、3Dレンダリングを通してCPUのパフォーマンスをチェックする「CINEBENCH R23」でCPU単体のパフォーマンスをチェックする。

 Core i9-12900HKは、異なる特性を持つCPUコアを併載した「ハイブリッドコア」構成となっている。具体的には、従来のCoreプロセッサの系譜を受け継ぐ6基12スレッドのPコアと、省電力性に優れるAtomプロセッサの系譜の延長線上にある8基8スレッドのEコアを備える。

 CINEBENCH R23のテストでは、PコアとEコアの両方を“全力で”使う。特にマルチコアのスコアは、従来のモバイル(ノートPC)向けCPUよりもかなり高くなるはず……なのだが、最初に計測した際の結果は以下の通りとなった。

  • マルチコア:8703ポイント
  • シングルコア:1695ポイント

 シングルコアのスコアは、さすが「HK」を冠するCPUだけある……のだが、思ったよりも少し低い。マルチコアのスコアは、想定よりもかなり低い。さすがにCore i7-11980HKとマルチコアスコアが“劣る”のは様子がおかしい。

CINEBENCH R23(1回目) CINEBENCH R23の結果……なのだが、CPUのスペックを考えるとあまりにも低すぎる

 そこでいろいろと設定をチェックしてみた所、Raider GE76 12Uにプリインストールされているユーティリティーアプリ「MSI Center」が自動的にパフォーマンスを最適化(≒抑制)していることが分かった。このアプリの電源設定を「Extreme Performance」にして“全力”を出せるようにしてから改めて計測した結果、以下のようなスコアとなった。

  • マルチコア:1万5423ポイント
  • シングルコア:1838ポイント

 マルチコアスコアが1万5000ポイント超、シングルコアスコアが1800ポイント超――消費電力を度外視すれば、モバイル向けCPUでここまでパワフルなものが登場するとは、本当に隔世の感がある。

 最近のMSI製ゲーミングノートPCでCPUやGPUをフルに使うアプリを使った際に「思ったよりパフォーマンスが出ない」と感じる場合は、MSI Centerの設定を見直してみると良いだろう。ちなみに、筆者はこのことに気が付くまでに2時間ほどかかってしまった。

CINEBENCH R23(2回目) MSI Centerの設定を見直した後に再度CINEBENCH R23を計測した結果。ノートPC向けCPUで1万5000ポイントを超えるマルチコアスコアを記録した
プリセットスコアと比較 CINEBENCH R23のプリセットスコアとの比較。マルチコアスコア(左)では2017年夏リリースのハイエンドデスクトップ向けCPU「Ryzen Threadripper 1950X」に迫るスコアを記録している

PCMark 10

 気を取り直して、PCの総合ベンチマークテストアプリ「PCMark 10」で普段使いの性能をチェックしてみよう。結果は以下の通りだ。

  • 総合スコア:7589ポイント
  • Essentials(アプリ起動、Web会議、Webブラウジング):1万594ポイント
  • Productivity(表計算とワープロ):9368ポイント
  • Digital Content Creation(写真/動画の編集とレンダリング):1万1951ポイント

 昨今のハイエンドノートPCにふさわしい高いスコアを記録した。このモデルの場合、外部GPUの効果もあってProductivityやDigital Content Creationのスコアは大きな伸びを見せている。

PCMark 10 PCMark 10の結果

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