先述の2つの方法を使ってインストールできない場合(特に動作要件を満たさないデバイスで使っている場合)は、Windows 11の「インストールメディア」を作成することでインストールできる可能性がある。
インストールメディアは、USBメモリ(USBマスストレージデバイス)またはDVD-R(ISOイメージファイルの書き込み)に作成できる。それぞれの作成方法と、それを使ったインストール方法は以下の通りだ。
USBメモリでインストールメディアを作成する場合は、Microsoftから「Windows 11 メディア作成ツール」の最新バージョンをダウンロードする必要がある。
8GB以上の容量を持つUSBメモリを用意したら、まずは以下の手順でインストールメディアを作成しよう。なお、システムの設定によってはUACのダイアログボックスが出てくる場面もあるが、その時は「はい」を選ぼう。
(※1)Windowsの表示言語と異なる言語のインストールメディアを作りたい場合は、「このPCにおすすめのオプションを使う」のチェックを外した上で「言語」から希望の言語を選択してから「次へ」をクリック
その後、作成したメディアにある「setup(setup.exe)」を実行すればWindowsのインストールを始められる。
DVD-Rでインストールメディアを作成する場合は、先述のメディア作成ツールを使う方法の他に、ISOイメージファイルを直接ダウンロードする方法も選べる。通常はメディア作成ツールを使うことを推奨するが、ツールを実行できない環境ではISOイメージファイルの直接ダウンロードを検討しても良いだろう。
【メディア作成ツールを使う場合】
メディア作成ツールを使ってダウンロードする方法は以下の通り。
【ISOファイルを直接ダウンロードする場合】
ISOファイルを直接ダウンロードする場合の手順は以下の通り。
いずれの方法でダウンロードした場合でも、クリーンインストール(デバイスをまっさらにしてインストール)する際はISOイメージファイルの内容をDVD-Rドライブを使ってDVD-Rメディアに書き込む必要がある。ISOイメージファイルの書き込みは、Windows標準のエクスプローラーから行える。
一方、ダウンロード先のWindows 11のアップグレードにISOイメージファイルを用いる場合は、DVD-Rへと書き込まずにイメージをそのままマウント(据え付け)して使っても構わない。マウント後、仮想DVDドライブにある「setup(setup.exe)」を実行すればWindowsのインストールを始められる。
インストールメディアを使う方法では、Windows 11の動作要件を満たさないデバイスでもWindows 11 2022 Updateへのアップデートが可能……なのだが、標準設定ではインストールがブロックされる。要件を満たさないのだから、当然といえば当然である。
インストールをブロックされた場合は、以下の手順でブロックを解除できる。ただし、レジストリを直接操作することになるため、自己責任で行ってほしい。
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