既報の通り、Lenovoの米国向けWebサイトに掲載されている「ThinkPad X1 Carbon Gen 10」の製品情報に、ThinkPadブランドの30周年記念モデルらしき画像が含まれていることが判明した。
この画像は10月1日(日本時間)までに製品情報ページから削除されたが、その代わり(?)に「ThinkPad X1 Carbon Gen 10 30th Anniversary Edition」なる2種類の固定構成モデルが「販売中」となっていることが分かった。両モデル共に、出荷予定日は12月15日〜19日とされている。
ThinkPad X1 Carbon Gen 10 30th Anniversary Editionは、その名の通り「ThinkPad X1 Carbon Gen 10」をベースとしており、CPU、SSDやメインメモリの容量の違いから「21CB00D1US(下位)」「21CB00D3US(上位)」の2モデルが用意されている。販売価格は下位モデルが3439ドル(約49万8000円)、上位モデルが4169ドル(約60万3500円)とされている。
両モデル共に「タッチ対応WQUXGA(3840×2400ピクセル)液晶」「カーボン柄天板」を搭載する構成をベースとしており、主な仕様は以下の通りとなっている。
ベースモデルのカスタマイズ(CTO)構成では、特定のオプションを選択すると環境配慮型の化粧箱(参考記事)に入れられて手元に届く。30th Anniversary Editionもこの条件を満たしており化粧箱に入って届くのだが、封印を兼ねた紙バンドが特別仕様となっている。
その他、30th Anniversary Edition(米国向け)が通常モデルと異なる点は以下の通りとなる。
ThinkPadは、当時のIBMが1992年に発売した「ThinkPad 700C」が初号機である。ThinkPad 700Cは同社の日本法人である日本アイ・ビー・エムの大和事業所(当時)が開発を主導し、それ以来、ごく一部のモデルを除き、ThinkPadは日本国内の事業所/研究所が研究と開発を担当している。
そのこともあってか、2017年に発売された25周年記念モデル「ThinkPad Anniversary Edition 25(ThinkPad 25)」では、日本限定特典として「日本語キーボード」を搭載した他、「スペシャルソフトインナーケース」「レノボ・ジャパンの内藤在正副社長(当時)からのメッセージカード」を付属していた。
現時点において、LenovoからThinkPad X1 Carbon Gen 10 30th Anniversary Editionに関する正式なアナウンスはなく、同社の日本法人でThinkPadの開発を担当するレノボ・ジャパンからも一切の告知はない。
ThinkPad X1 Carbon Gen 10 30th Anniversary Editionの正式発表はいつになるのか、そもそも日本でも発売されるのか――ThinkPad愛好家にとって、しばらく眠れない日々が続くかもしれない。
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