プロナビ

Alder Lakeより前の人は今すぐアップデートすべき! ASUSの高コスパマザーボードで20万円以下の“使えるPC”を組んで分かったこと節約するなら「マザーボード」?(3/3 ページ)

» 2023年01月18日 17時00分 公開
[迎悟ITmedia]
前のページへ 1|2|3       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

PRIME Z790-A WIFI-CSMで「予算20万円」の自作PCを作成!

 第13世代Coreプロセッサは先代の「Intel 600シリーズチップセット」を搭載するマザーボードにも対応している。マザーボードの費用を抑えたいのであれば、1世代前のマザーボードを搭載するモデルを買うという選択肢も検討可能だ。

 しかし、ハイエンド向けの「Intel Z690チップセット」を備えるマザーボードは、Z790チップセットを搭載するモデルへの置き換えが進んでいて、在庫が少なくなりつつある。入手性を考えると、これから第13世代Coreプロセッサを軸にした自作PCを組むのであれば、UEFIの更新も不要な「Intel 700シリーズチップセット」を搭載するマザーボードを選んだ方が間違いはない。

 ……と、少し話がそれそうになったが、ここからはPRIME Z790-A WIFI-CSMを使って自作PCを実際に組んでいこうと思う。今回は既存のケース、電源(750W)、水冷キットを流用して、残りの“中身”を入れ替える前提で構成を検討した。ケースだけでなく、OS(Windows 11 Pro)のライセンスもそのまま流用することで出費も抑えている。

 結果、筆者は以下のような構成の自作PCを組み立てることになった。なお、価格は全て1月18日時点の税込み実売価格をもとに算出し、今回は水冷キットのリテンションキットの買い換えは考慮に入れていない。

  • マザーボード:PRIME Z790-A WIFI-CSM(5万円)
  • CPU:Core i5-13600K(5万円)
  • メインメモリ:DDR5-4800規格の16GB DIMM×2(2万円)
  • SSD:Crucial P5 Plus 1TB(1万5000円)
  • グラフィックスカード:Sapphire PULSE AMD Radeon RX 6600 XT(6万円)

 上記で合計金額はおおむね19万5000円である。結構ギリギリになってしまったが、Wi-Fi/Bluetoothモジュールや2.5GBASE-T対応有線LANアダプターを別途買わなくて済むということを考えたら、結構お得なのかなとも思う。

 Core i5-13600Kはパフォーマンスコア(Pコア)が6基12スレッド(3.5GHz〜5.1GHz)、高効率コア(Eコア)が8基8スレッド(2.6GHz〜3.9GHz)という構成で、アンロックに対応している。グラフィックスカードを搭載する場合、内蔵GPUを省いた「Core i5-13600KF」を購入すれば3000円ほど節約できるが、グラフィックスカードにトラブルが発生した際のフェールセーフの観点から、あえて「GPUなし」を避けている。

 グラフィックスカードは「最新のものを狙いたいが、値段的に届かない……けれど、HEVC(H.265)動画のエンコードはサクサク進めたい」という考えのもとに選んだ(参考レビュー)。

 ここからは、このPCを使って各種ベンチマークテストを実行していく。参考として、一部のテストでは過去にPC USERでレビューした「Core i5-12400F」(2.5GHz〜4.4GHz/Pコア6基12スレッド)を搭載したPCにおけるスコアも併載する。

構成 今回組んだ自作PCと、比較対象の主な仕様

CINEBENCH R23

 3Dレンダリングを通してCPUの性能をチェックする「CINEBENCH R23」の結果は以下の通りである。

  • マルチコア
    • 今回のシステム:2万3521ポイント
    • 過去のテスト:1万1307ポイント
  • シングルコア
    • 今回のシステム:1941ポイント
    • 過去のテスト:1712ポイント

 アンロック対応の有無(≒元々の稼働クロックが高さ)の違いはさておき、マルチコアのスコアは、やはりEコアの有無がモノをいう。第13世代CoreプロセッサではEコアを搭載するモデルが増えているが、特にクリエイティブ用途を意識してPCを組み立てる場合はEコア付きのモデルを選ぶ方がが吉といえそうだ。

スコア CINEBENCH R23の結果

PCMark 10

 続けて、PCの総合性能をチェックする「PCMark 10」を実行してみよう。総合スコアは以下の通りである。

  • 総合スコア
    • 今回のシステム:8734ポイント
    • 過去のテスト:7641ポイント
  • Essentials
    • 今回のシステム:1万2570ポイント
    • 過去のテスト:1万925ポイント
  • Productivity
    • 今回のシステム:1万339ポイント
    • 過去のテスト:9640ポイント
  • Digital Content Creation
    • 今回のシステム:1万3911ポイント
    • 過去のテスト:1万1492ポイント

 CPUは1世代差で、GPUは「XT」が付くか付かないかの違いということもあってか、スコアの差はそれほど大きくない。しかし、着実にスコアは向上している。

 予算次第ではあるが、数千円差で収まるならCPUやGPUは少しでも良いものを選んだ方が良い。

PCMark 10 PCMark 10の結果

3DMark

 搭載しているグラフィックスカードに差があることは承知の上で、3Dグラフィックスのベンチマークテスト「3DMark」も実行してみた。総合スコアは以下の通りだ。

  • Fire Strike(フルHD/DirectX 11)
    • 今回のシステム:2万6012ポイント
    • 過去のテスト:2万1129ポイント
  • Time Spy(WQHD/DirectX 12)
    • 今回のシステム:1万198ポイント
    • 過去のテスト:8418ポイント

 今回の自作では、「フルHDでゲームを快適に楽しめる」という裏テーマを設定している。そういう観点では、今回のシステムは十分な性能を発揮できてはいる。予算がもう少し潤沢であれば、ハイエンドグラフィックスカードを用意してWQHD(2560×1440ピクセル)あるいは4K(3840×2160ピクセル)でも快適なゲーミング環境を構築できるだろう。

3DMark 3DMarkの結果

限られた予算で“強い”PCを作るなら「マザーボード」に注目!

 昨今のPCパーツの価格事情を踏まえて、今回は20万円以内で“中身”をリプレースする想定で第13世代Coreプロセッサを使った自作PCを構築してみた。今回は前世代(第12世代Coreプロセッサ)との比較を行ったが、同じクラスでも1世代分の進化としては意外と大きい。普段お使いのシステムからのアップグレードをする際の目安にしてもらえると幸いである。

 最新世代のCPUを使うことを優先する場合、節約するポイントはケースバイケースだが、多くの場合ではマザーボードの予算を削減すると効果てきめんである。ただし、アンロック対応CPUを組み合わせる場合、あるいは高性能なグラフィックスカードを搭載したい場合は、マザーボードの仕様をよく確かめた上で購入するようにしたい。

 その点、ASUS JAPANのPRIME Z790-A WIFI-CSMは、Intel Z790チップセットを搭載するマザーボードとしては現時点において最もコストパフォーマンス(費用対効果)に優れた選択肢の1つといえる。最新ハイエンドCPU(と最新GPU)を使いつつ、予算を抑えて自作したいという人は、ぜひ心に留めておいてほしい。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月22日 更新
  1. GoogleがAIモデル「Gemma 4」の大規模改善を発表/Windows 11における既知の不具合を公表 (2026年07月19日)
  2. あの“コトコト音”がさらに進化した65%キーボード「ZEN65」の極上キータッチを試す 真ちゅう製内部構造と約1.5kgの重厚ボディー (2026年07月21日)
  3. 持ち歩きに最適な14型モバイルディスプレイ! サンワサプライ「DP-08」のメリットと“軽すぎるがゆえの注意点”を検証 (2026年07月21日)
  4. ジェンスン・ファンCEO、「セガ」と「T-ZONE」を語る (2026年07月17日)
  5. 企業や業種の垣根を越えるコミュニティ「印刷女子」が提示する、“推し”から始まる新しい価値創造と印刷ビジネスの可能性 (2026年07月20日)
  6. MicrosoftのAIセキュリティ新戦略「Project Perception」とは? 脆弱性を先回りしてふさぐ次世代の防御 (2026年07月21日)
  7. ギガバイトから40周年記念のRTX 5080やX870マザーが登場! Lian-Liの次世代ファンもアキバで話題に (2026年07月20日)
  8. 新CPU「Ryzen 7 7700X3D」が登場も悩ましい事情/修理需要で売れる3500円のコードレス精密工具 (2026年07月18日)
  9. 価格高騰&Win 10サポート終了の救世主? あえて旧世代CPUを搭載するミニPC「GMKtec NucBox M3 Pro」の実力 (2026年07月15日)
  10. Geminiが「ドラゴンクエスト」とコラボしたリアルイベントを開始 7月30日〜8月9日 (2026年07月21日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー