新「M3 MacBook Air」は守備範囲の広さが魅力 MacBook Proとの違いはある? 買い替え検討者に伝えたい注目ポイント:本田雅一のクロスオーバーデジタル(3/4 ページ)

» 2024年03月14日 13時00分 公開
[本田雅一,ITmedia]

以前から変わらずの“AI PC”

 ところで今回、AppleのWebページを見ていると、新しいMacBook Airが“AI PC”の要素を備えているという訴求が強調されている。

 このタイミングでこうした訴求を行っているのは、IntelやWindows PCにおいてAI PCと言うコンセプトが新しいものであると宣伝されているからだろう。しかし、MacはApple Siliconを生み出してから、ずっと“AI PC”のままだ。

 AppleのAI処理チップの歴史は決して短くはない。iPhoneで培ってきたNeural Engineは、iPhone 11に搭載した「A13 Bionic」以降も強化を続けており、OSレベルだけではなく、さまざまなアプリケーションから利用されている。

 Appleとしては、各社がアピールするAI PCというコンセプトは「Windows PCのキャンペーンが始まる前から、既にMacはAI PCですよ」と言いたいのかもしれない。

 実際にmacOSには、さまざまなAIの処理アプローチが組み込まれている。

 実はこの原稿も、筆者は頸椎にケガを負っている関係でほとんどの文字入力作業を音声入力で行っている。iPhoneおよびMacでの音声入力は、数年前にNeural Engineを用いた新世代にアップデートされており、かなり入力精度が高まっている。その恩恵はM1チップ以降を搭載するMacで受けられる。もちろん、M3チップ搭載モデルなら、最も高性能なNeural Engineで、最も高い精度の処理結果が得られる。

photo この原稿はほとんどを音声入力で執筆している

 また、言うまでもないが、生成AIの多くはオンラインで提供されており、MicrosoftのCopilotを用いたプレゼンテーションの自動生成といった機能は、macOSでもオンライン上からWindowsと同じように利用できる。

 そして、ChatGPTに代表される大規模言語モデルにしても、オンラインで自由にMacから利用できる。こうして書いている原稿も、エッジ処理によって行われるAIを活用した音声入力に加え、オンラインでのAI言語処理による文章の整理を活用して作られたものだ。

 つまり、現在のAIを活用した作業効率の向上という意味では、WindowsとMacで大きな違いはなく、AIの活用に関しては、むしろMacの方が進んでいる実感がある。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月24日 更新
  1. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  2. 若者向けのカラフルな新「Dell 14S」が日本上陸 11月1日まで4.5万円引きの14万9800円から (2026年10月22日)
  3. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  4. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  5. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  6. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
  7. 天空が12月25日に発売する「GPD WIN Max 3」国内正規版 実機に触れてきた (2026年10月23日)
  8. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  9. スマホは「バッグの中」から「外」へ AULUMUのスリングバッグ2種で移動時のプチストレスを解消した (2026年10月22日)
  10. PFUから33万円キーボード「HHKB Professional Elite」登場! 英語配列のみで有線特化の“原点回帰” 全世界300台限定 (2026年10月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー