LTE、“真の競争”が始まるのは2012年――KDDI 小野寺氏

» 2009年06月24日 19時00分 公開
[後藤祥子,ITmedia]
Photo KDDI 代表取締役社長兼会長の小野寺正氏

 KDDI 代表取締役社長兼会長の小野寺正氏が、定例会見でLTEのロードマップに言及した。

 LTEは、日本の携帯電話キャリア4社が導入を予定している次世代通信規格。6月10日に総務省が、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・モバイル、沖縄セルラーが申請していた基地局開設計画を認定し、各キャリアに周波数を割り当てている

 申請時に各社がサービスの導入計画を提出しており、それによるとKDDIは2012年12月にLTEサービスの開始を予定。ドコモの2010年12月という導入時期に比べて2年ほど遅くなる見込みだ。

 この導入時期が経営戦略に影響するのでは、という質問に対して小野寺氏は、「KDDIは(データカードではない)音声端末への搭載を目指してLTEを導入する」と説明。音声端末に搭載可能なチップセットが登場するのは2011年以降になる見込みで、対応端末が登場するのは2012年になると予測した。

 それまではPCに接続して利用するデータ通信がおもな用途になると見ており、「(携帯電話に搭載される形での)本当の意味での競争が始めるのは2012年」という見方を示した。

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