KDDI WVS、仮想サーバプラットフォームや仮想デスクトップなど新機能を追加

» 2010年12月01日 18時21分 公開
[富永ジュン,ITmedia]

 KDDIは、企業向け広域データネットワークサービス「KDDI Wide Area Virtual Switch」上で展開する閉域型クラウドサービス「Virtual データセンター」において、2010年1月4日に新機能を追加する。

 今回追加するのは「仮想サーバプラットフォーム」「仮想デスクトップ」「テレビ会議」「ファイルサーバDR対応オプション」の4つ。

 仮想サーバプラットフォームは、KDDI Wide Area Virtual Switchに直結し、通信帯域を拡張するトラフィックフリーに対応した、Viarual データセンター内の冗長化された占有サーバをサーバ集約先として利用できるサービス。「ハイグレード」と「スタンダード」の2メニューが用意され、料金にはKDDI Wide Area Virtual Switchとの接続回線料金と仮想サーバのOSライセンス料金がバンドルされる。また、高度な運用オプションを提供することでフルアウトソースも可能だ。

 月額料金はハイグレードが25万2000円、スタンダードが12万6000円。初期費用は基本工事費が10万5000円、アプリケーション追加オプション工事費が2万6250円。

 仮想デスクトップは、デスクトップ環境をViarual データセンター上で集中管理し、端末側をシンクライアントとして利用できるサービス。PCやシンクライアント専用端末のほか、RDP 5.0以上に対応するスレート端末からのアクセスにも対応し、クライアント端末とセットでの提供も可能だ。

 月額料金は、最大60台までの仮想PCが利用可能な1パックが22万500円、最大120台までの2パックが37万8000円。30パックを超える場合も対応可能だ。初期費用は基本工事費が21万円、アプリケーション追加オプション工事費が2万6250円。

 テレビ会議は、米Vidyoの技術を採用することで従来より約4割コストを抑えながらもハイビジョンでのテレビ会議を手軽に利用できるサービス。専用機器、カメラ、マイクがセットになったパッケージをレンタルで提供する。また、H.323やSIPに対応する既存のテレビ会議専用機器を接続できるオプションが利用できるほか、スマートフォンでの接続にも対応する予定だ。

 月額料金はテレビ会議サービス利用料が50同時接続で10万5000円、初期費用は基本工事費が2万6250円。レンタル機器設置工事費(平日9〜17時)が10万5000円(テレビ会議専用端末レンタルメニューのハイエンドパッケージ、またはスタンダードパッケージを3年契約で申し込んだ場合は無料)。

 ファイルサーバのオプションサービスとして提供されるファイルサーバDR対応オプションは、大規模災害の発生に備え、東日本および西日本のViarual データセンター両方にデータを保存できるサービス。東日本、西日本のサイトを利用形態に合わせた形でメインサイト/バックアップサイトに指定でき、メインサイトに保存したファイルはKDDI Wide Area Virtual Switch網とは独立したViarual データセンター間専用回線を介してバックアップサイトにリアルタイムでコピーされる。また、バックアップされたデータは書き戻しや物理メディアの運搬の必要はなく、すぐに利用可能だ。

 月額料金はDRオプション基本料が5万2500円、ストレージ利用料が1TB6万3000円から。初期費用は基本工事費が2万6260円。

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