スマートフォンが“持ち歩けるクレジットカード決済端末”に――「PAYGATE」

» 2011年04月15日 16時44分 公開
[ITmedia]

 ロイヤルゲートは、トヨタファイナンス、三井住友カード、GMOペイメントゲートウェイ、シー・オー・シー、ネットインデックスの協力のもと、Android/iOS向けクレジットカード決済サービス「PAYGATE」の提供を開始した。専用端末不要で、時間や場所を選ばずクレジットカードによる決済が可能になるサービスで、生命保険外交員や損害保険外交員、宅配業者、引越業者、バイク便、高級ブティック、ホテルなど、外出先や顧客の目の前での決済が必要な企業での利用を想定している。

 PAYGATEは、Bluetoothに対応したAndroid端末やiOS搭載端末をクレジットカード決済端末として利用可能にするサービス。カードリーダーで読み取ったカード情報をBluetooth経由でスマートフォン内のアプリに送り、スマートフォンの通信機能を通じて決済センターに送信して決済処理を行う。AESによる暗号化後、DUKPTの暗号化キーで管理されるクレジットカード情報はスマートフォン側では復号化せず、アプリでも先頭6桁と末尾4桁のクレジットカード番号のみを扱う。そのためアプリケーションサーバ側でデータを保持することなくクレジットカード決済センターに送信でき、セキュリティが保たれるという。

Photo PAYGATEの決済フロー
Photo PAYGAET専用クレジットカードリーダー

 リーダーは個別に個体識別番号を付与して紛失などによる不正利用を防止するほか、決済の利用控えを紙だけでなく写真やGPSの位置情報、直筆サインなどのデータと合わせて交付・保存することで悪用やクレームに対応する。

 同サービスは、4月13日に日本クレジットカード協会から発表された「スマートフォン決済の安全基準に関する基本的な考え方」に準拠したサービスとして提供される予定。今後は、日本クレジット協会が策定するクレジットカード業界の統一ガイドラインにも準拠する予定としている。

 料金は、エントリープランが初期費用3万1500円(リーダー1台含む)/月額費用5250円/決済手数料応相談/トランザクション料1件あたり10円、アドバンスプランが初期費用は10万5000円(リーダー1台含む)/月額費用1万500円/決済手数料応相談/トランザクション料1件あたり10円。両プランともに追加リーダーが1万5750円、追加IDが3150円。

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