イー・アクセス、900MHz帯割り当てに「公正かつ透明な審査」を求める要望書

» 2012年02月15日 18時33分 公開
[ITmedia]

 イー・アクセスは2月14日、900MHz帯(945M〜960MHz)の周波数を次世代の移動体通信技術に割り当てるための「3.9世代移動通信システムの普及のための特定基地局の開設計画に係る認定申請の受付」に対し、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・アクセスの4社が応募し、受付結果が公表されたことを受け、公平な審査を求める要望書を提出した。

 イー・アクセスでは、各社が提出した申請内容について、「競願時審査基準」の1つとして総務省が明らかにしている「1.周波数移行にかかる費用」と「2.3.9世代携帯電話の人口カバー率」についてはほとんど差異がないと指摘。このため割当先は、競願時審査基準の3番目、「周波数移行計画、MVNOへの取り組み、周波数の割り当て状況と逼迫状況」に基づいて審査が行われるはずだが、この審査について「より公正かつ透明な審査と、分かりやすい根拠の公表」を求めた。

 特に競願時審査項目の判断基準と、判断の根拠となる配点もしくは優先順位については、評価の内容と、4社にどのような優劣を付けたのかを公表してほしいとしている。また、すでに公開されている審査項目のほかに、審査の対象となる申請内容があれば、経営に直接影響のある数値などを除いた上で公表すべきとした。

 合わせて「『周波数の逼迫状況を割り当て周波数幅に対する契約数ではかること』は、事業規模が大きい申請者に対し著しく優位に働くことから、割り当て事業者を決定する上で適切でない」と強い口調で懸念を表している。

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