Android向け人気アプリの多くで情報流出の恐れ、SSLの不適切な実装問題を研究者が指摘

» 2012年10月23日 07時49分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Googleの公式アプリ販売サービス「Google Play」で配布されている無害なAndroidアプリの多くに、SSL/TLSの不適切な実装に起因する潜在的なセキュリティ問題があることが分かったとして、ドイツの研究チームが論文を公開した。この問題を悪用した中間者攻撃により、個人情報などが流出する恐れもあるとしている。

 論文を公開したのはドイツのライプニッツ大学とマールブルク大学の研究チーム。Google Playから人気無料アプリ1万3500本をダウンロードして、SSL/TLSプロトコルの利用状況を分析した。

 特に、SSLの不適切な実装に起因する中間者攻撃の脆弱性を検出するツール「MalloDroid」を使って調べたところ、調査したアプリの8%に当たる1074本に、中間者攻撃に対して潜在的に脆弱なSSL/TLSコードが含まれていることが分かった。

 さらに100本のアプリについて詳しく調べた結果、SSL/TLSの不適切な実装がさまざまな形態で発見され、このうち41本では、実際に中間者攻撃を仕掛けてクレジットカードや銀行口座、Facebook、Twitter、Google、Yahoo、Microsoftといった大手のサービスへのログイン情報を取得することに成功したという。

 さらに、ウイルス対策アプリにウイルス定義ファイルを挿入し、任意のアプリをウイルスとして認識させたり、ウイルス検出機能を完全に無効化したりすることもできてしまったと報告している。

 研究チームはこの結果を受けて、「Google PlayはAppleのApp Storeと違って比較的オープンで無制限であり、これによって開発者とユーザーの柔軟性と自由度が高まっている半面、重大なセキュリティ問題も生み出している」と指摘する。論文では、問題の発生を防ぐための対策も紹介している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月14日 更新
  1. サイゼリヤは“折りたたみスマホお断り”なのか? セルフ注文画面が話題、真意を実機で確かめた (2026年05月13日)
  2. 大幅刷新の「iAEON」「AEON Pay」アプリは何が変わった? 使い分け方や便利な機能を解説 (2026年05月12日)
  3. わずか3タップで残高が消える? PayPay「送金詐欺」に要注意、送金は補償の対象外で取り戻せず (2026年05月12日)
  4. 「Xperia 1 VIII」発表 背面デザイン刷新で望遠カメラ強化 約23.6万〜30万円前後 (2026年05月13日)
  5. KDDI、ARPU反転で増収増益 楽天ローミング終了見据え「LTV重視」の価値競争へシフト鮮明に (2026年05月12日)
  6. KDDI松田社長「povoを楽天モバイルの副回線に」――自らアイデア例示 ローミングは26年9月で一区切り (2026年05月13日)
  7. スマホ購入時の「割引制限緩和」はメリットばかりではない? 携帯ショップ店員が語る“率直な意見” (2026年05月12日)
  8. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  9. ソフトバンク、売上高7兆円突破で過去最高更新 “ホッピング抑制”の構造改革と「AIインフラ」への大転換 (2026年05月11日)
  10. Google、Androidに「Gemini Intelligence」導入 アプリ横断でタスクを自動化、まずはGalaxyとPixelから (2026年05月13日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年