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» 2005年01月06日 22時56分 UPDATE

Mobile Weekly Top10:1年で大して進化していないケータイ?

2004年の1年間で、携帯の端末はどこが進化したのだろうか。正月に、ボーダフォン702NKを使いながら考えてみた。

[吉岡綾乃,ITmedia]

 2005年最初のトップ10は、4、6、8、10位に去年を振り返る記事が、2、7位に今年の予測記事が入るという、大変新年らしい結果。その中で1位になった“ボーダフォン 902SH”と、3位になった“256Kbpsのエアエッジプロ”は、注目度の高さを伺わせる。

 この記事を書くにあたって、「去年は何を書いていたのかな」と2004年1月8日のトップ10記事を見たところ、タイトルは「1年でこんなに進化したケータイ」だった。

 1年前と比較するべく、改めて2003年末から2004年初頭の記事を読み返してみた感想は「1年で大して進化していないケータイ」。2003年末と2004年末の端末を見比べても、平均的なスペックは大して変わっていない。しかし個人的に「これは大きな変化かも……」と思っているのが、スマートフォンの日本上陸と、W-CDMA方式を利用した3Gサービスの国内外の相互乗り入れだ。

 ちょうど年末年始の休暇に米国旅行を計画していたので、ボーダフォン「702NK」を持って行ってみた。ロサンゼルスの空港で電源を入れると、何もしなくてもCingular Wirelessのネットワークにつながったことが表示される。日本から送られてきたMMSメールを受信し、市内の写真を撮って日本に送る感覚も普段日本でしているそのままで、「ああ、ローミングできる端末は便利だなあ」と感心。

 ロサンゼルスもラスベガスも、私がいた間は雨続き。出かける気も起こらないくらい天気が悪いので、部屋で702NKをいじって遊んでいた。ゲームをインストールしてみたり、PCから音楽ファイルを転送して着信音にしてみたり、遊ぶネタはいくらでもある。ネットで探すと「こんなものまで」と驚くようなソフトが転がっているので、好きなものを選んで702NKに入れられる。

 ただしいろいろできるとはいっても、手順は面倒くさいし、原因不明のエラーは出るし、ソフトも英語のものが多いし、決して楽な道ではない。ほかにもOSがフリーズしたり、メモリが足りないと怒られたりと、けっこう大変だ。しかし、苦労しながら自分でアプリケーションをインストールするこの感じには、昔のPCやPDAを思い出させるものがあり、ハマる人はハマるはずだ。

 もう1つ面白いのが、操作体系が日本の携帯とはまるで違うところ。「キーロック」ではなく「キーガード」という呼称だし、操作もキーの長押しではなく“電源キーを1プッシュ+メニューから選択”という仕組み。また、“F+0”を押しても、自分の電話番号は出てこない。自分の電話番号を表示させるのは非常に難しく、自力で見つけられる人はまずいないと思われるほどだ。

 一事が万事こんな調子なので、日本の携帯に慣れている人は相当面食らうと思う。しかし日本の携帯とは違う彼らなりの操作体系があり、その上に出来上がっているので、その理屈が理解できてくるとだんだん操作が容易になってくる。こんなに異文化の匂いがぷんぷんする端末を「日本の3G携帯として」使えるところがなんとも面白いのだ。

 ソフトをインストールするという、昔のPCのような楽しみと、「外国ではこれが普通なんだ!」という異文化への驚きを味わいながら、「1年では大して進化しなかったかもしれないけど、2005年の端末はいろいろ楽しそうだなあ」と思うお正月だった。2005年も、ITmediaモバイルチャンネルをどうぞよろしくお願いいたします。

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