ドラマで使われるケータイたち2009年秋――au編アッキーナ、香里奈、優香のケータイは?(1/2 ページ)

» 2009年12月31日 18時00分 公開
[青山祐介,ITmedia]

 ケータイは我々の生活の中では当然だが、今やテレビドラマでも欠かせない小道具の1つとなっている。そんなドラマで使われる機種をチェックする恒例企画。ドコモ編に続き、今回はKDDIがスポンサーするドラマで活躍するauケータイをチェックした。

かつてのドコモ枠が今クールではKDDIがスポンサーに

 KDDIがスポンサーしている2009年秋クールのドラマは5本(東京地区)。火曜22時の「リアル・クロース」(フジテレビ系)、水曜21時の「相棒 Season8」(テレビ朝日系)、木曜22時の「不毛地帯」(フジテレビ系)、同24時台の「傍聴マニア09〜裁判長!ここは懲役4年でどうですか〜」(日本テレビ系)、金曜23時15分の「マイガール」(テレビ朝日系)の5本が火〜金曜日に集中して並ぶ。中でも「傍聴マニア09」の枠はKDDIが単独でスポンサーを務めている。

 「マイガール」のテレビ朝日系金曜23時15分台の枠は、2009年夏クールまでしばらく携帯電話会社がスポンサーについておらず、2009年(1〜3月の)冬クールまではドコモが提供していた枠だった。auのCMキャラクター「嵐」のメンバー 相葉雅紀が同作の主人公であることが関係しているのかもしれない。ちなみに、NTTドコモがスポンサーしていた「歌のおにいさん」(2009年1〜3月放送)では、同メンバーの大野智が主人公だった。また、「不毛地帯」は戦後から昭和40年代までを舞台にした物語のため、ケータイは劇中に登場しない。つまりKDDIスポンサーのドラマでケータイが登場するのは実質4本。同社のWebサイトでは「アドギャラリー」(外部リンク)の「TVドラマ」ページで、この4作品で採用したケータイを紹介している。

2台の日立ケータイを使い分ける六角精児

 今クールのKDDIがスポンサーするドラマの中で最も活躍した機種は、前クールに続きトップとなった京セラ製の「K002」と、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「Cyber-shotケータイ S001」。K002は「相棒」の水谷豊、「マイガール」の相葉雅紀、「リアル・クロース」の西島英俊という主役級の男性が手にしている。色は水谷と相葉がインテリジェントブラックだが、西島は百貨店のやり手バイヤーという役柄のためか、ディープレッドを使っていた。3人ともケータイで通話をするシーンが多く、K002は何度も画面に現れた。S001も準主役級のキャストが使用。「リアル・クロース」の小泉孝太郎、「相棒」川原和久ら男性陣に加え、「リアル・クロース」の福田萌ら女性も手にしていた。

photophoto 京セラ製の「K002」(左)とソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「Cyber-shotケータイ S001」(右)

 その次点として登場回数が多かったのが、「T002」「G9」「SH001」の3機種。携帯電話会社のスポンサーがつかないドラマも含めてカウントすると、K002を抑えてトップに立つT002は、「リアル・クロース」の香里奈がメローピンクを、黒木瞳がファインホワイトを使用。同じ作品の2人の主役が同じケータイを使っているのが興味深い。G9は「リアル・クロース」で香里奈の妹役を演じたIMALUがミラー+ピンクを、「相棒」の大谷亮介、ゲスト出演の近藤芳正がチタニウム+シルバーを手にしているのを確認できた。「傍聴マニア09」の南明奈と森下千里は、SH001のクォーツホワイトを使っていた。

photophotophoto 東芝製の「T002」(左)、ソニー・エリクソン製の「G9」(中)、シャープ製の「SH001」(右)
photo 日立製作所製の「Mobile Hi-Vision CAM Wooo」(左)と「Woooケータイ H001」(右)

 ちなみに、この「傍聴マニア09」と「相棒」の両方でau端末を手にしているのが個性派俳優の六角精児。「相棒」では警視庁の鑑識課員を演じており、ハイビジョン動画を撮影できる日立製作所製の「Mobile Hi-Vision CAM Wooo」を使用。「傍聴マニア09」では、10年以上のキャリアを持つ傍聴オタク役で、同じく日立製作所製の、3D対応ディスプレイを搭載した「WoooケータイH001」を使っていた。六角は日立のCMキャラクターではないが、両機種ともマニア心をくすぐるスペックを持つモデルだけに、ちょっとオタクっぽい雰囲気を持つ六角にふさわしかったのかもしれない。

 秋クールでは2008年度の冬春モデルが多数活躍していたのも特徴だ。「リアル・クロース」の加藤夏希と鈴木砂羽が「W64S」、「相棒」の岸部一徳が「URBANO」、「マイガール」の室井滋が「Woooケータイ W53H」、平岩紙が「W64SA」、村上信五と北村有紀哉が「EXILIMケータイ W63CA」、山崎樹範が「W52SH」を使っていたように、「在庫放出?」と言いたくなる旧モデルのオンパレードだった。確かに現在は2年以内の機種変更は高くつくため、2年ごとに買い替えるユーザーが多く、そんな現状がドラマの中にも反映されたのかもしれない。このほか、主役クラスでは「相棒」の及川光博が東芝の「biblio」、「傍聴マニア09」の向井理がカシオ計算機製の「G'zOne CA002」を使っていた。

photophoto 東芝製の「biblio」(左)とカシオ計算機製の「G'zOne CA002」(右)

優香が約7年前の“あの機種”を使っていた

 最近のケータイは通話やメールのやり取りだけでなく、高画素カメラが搭載されたことで、デジカメ代わりに使われることも多い。これはドラマでも例外ではない。例えば「リアル・クロース」では、加藤夏希演じるデパートの契約社員販売員がライバルの百貨店に転職しようと面談に行った際に、その場にあったライバル社の新作商品を片っ端からW64Sのカメラで撮影していた。

 「相棒」では、検問をかいくぐって逃走する容疑者について水谷と及川が話しているときに、及川が「最近の携帯の検問情報サイトはかなり正確で即時性も高く情報も多い。会員制のサイトはさらに情報が充実している」と、biblioの画面に映し出された検問個所が記された地図サイトを水谷に示す場面もあった。また、同作で水死事故現場を撮影していた“おもしろ映像投稿マニア”は、ハイビジョン撮影ができるMobile Hi-Vision CAM Woooを手にしているという、芸の細かな設定に唸らされた。

photophoto ソニー・エリクソン製の「A1301S」

 さらに「マイガール」では、主人公の相葉雅紀の高校時代の恋人 優香が当時(6年前)を回想するシーンで「A1301S」と思われるケータイを使用していた。A1301Sは2003年3月に発売された、ヒンジ部分に回転カメラ「MOTION EYE」を持つ折りたたみ型モデルで、背面と裏面のパネルを交換できる着せ替えコンセプトが特徴。当時大学生だった優香が、大学受験を控えて自宅から出られない相葉の誕生日に、家の外からA1301Sで電話をしてお祝いのメッセージを伝えていた。

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