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» 2010年06月24日 14時31分 UPDATE

拡大する市場を「キャッチアップしたい」――auのスマートフォン「IS02」発売

auのWindows phone「IS02」が発売された。発売セレモニーに参加したKDDI代表取締役執行役員専務の田中孝司氏は、今後数年で「市場の半分弱がスマートフォンになる」との見解を示し、スマートフォンの取り組みを強化していくとした。

[山田祐介,ITmedia]
photo auショップ池袋東口店の前では発売を記念したチラシの配布も行われた

 「急増するスマートフォンの市場をキャッチアップしたい」――。KDDIは6月24日、東芝製のWindows phone「IS02」を発売。auショップ池袋東口店では発売セレモニーが行われ、同社代表取締役執行役員専務の田中孝司氏がスマートフォンに対する思いを語った。また、イベントで田中氏は、シャープ製Android端末「IS01」を30日に発売することもアナウンスした。


photophoto 発売された「IS02」(写真=左)と、30日発売の「IS01」(写真=右)

今後数年で「市場の半分弱がスマートフォンになる」

photo KDDI代表取締役執行役員専務の田中孝司氏

 IS02は、12.9ミリの薄型ボディを実現したQWERTYキーボード搭載のスライド端末。4.1インチの有機ELディスプレイは、従来のWindows phoneが採用してきた感圧式のタッチパネルではなく、iPhoneなどと同じ静電式タッチパネルを採用している。東芝独自のユーザーインタフェース「NX!UI」によってホーム画面を自由にカスタマイズできるのも特徴だ。

 同モデルの発売を迎え、田中氏は「auファンが待ちに待ったスマートフォンが発売される」と挨拶し、取材陣の質問に答えた。

 田中氏は、スマートフォンの市場を「iPhoneが切り開いた」とし、同社のスマートフォンへの取り組みが「遅れた」ことを認める。現状では一般的なケータイと比較してスマートフォンの所有率は低いが、今後数年で「市場の半分弱がスマートフォンになる」とみて、取り組みを強化する考えだ。市場が拡大しつつある理由については「一般的なケータイの世界と、PCの世界の間にある世界が大きくなり、そこにスマートフォンがすっぽりとはまった」と考えを示した。

 夏商戦に投入した2つのISシリーズは、これまでの携帯電話とともに利用する“2台目需要”をねらったものと説明する同氏だが、秋には“1台目需要”に応える端末をリリースするとも話す。ワンセグなど従来のケータイで普及している機能を取り入れ、auならではの魅力を備えた端末をラインアップして、買い替えを促していくという。「2009度は通常のケータイは純増1位だったが、スマートフォンやデータ端末、モジュールの市場で劣位があった。今日はやっと(コンシューマー向けの本格的な)スマートフォンの第1弾を発売することができた。頑張って(スマートフォンのニーズを)キャッチアップしていこうと考えている」(田中氏)

「1人1人のニーズに応えるラインアップ」でiPhoneに対抗する

photo KDDIコンシューマ事業本部 サービス・プロダクト企画本部 オープンプラットフォーム部長の重野卓氏

 “iPhone一人勝ち”とも言われるスマートフォン市場で、日本メーカーが手掛けるスマートフォンはこれまで大きなヒットがなかった。この背景には、日本の高機能ケータイが「スマートフォンよりスマートだった」ことが影響しているとKDDIの重野卓氏(コンシューマ事業本部 サービス・プロダクト企画本部 オープンプラットフォーム部長)は語る。スマートフォンを買っても日本のケータイの便利機能が入っておらず、「2台持たないと不便」だったことが、買い替えのハードルを高くしていたとみる。「2台目」としての利便性を意識したISシリーズ第1弾は、ある意味こうした現状を逆手に取ったものともいえる。

 その一方で、iPhoneがヒットしたのは、アプリのマーケットやデザイン、ユーザーインタフェースなどが、「不便でもなお使いたい」ほどの魅力を備えていたからと同氏は分析する。

 iPhoneに対抗する上では、さまざまな客層のニーズに応える端末を幅広くラインアップすることが重要と同氏はみる。iPhoneの市場は1つの製品で幅広い客層を得ているが、「その分、各ユーザーがどこか足りてないと思うポイントがあるはず」と話す。

 アプリをはじめとするコンテンツの充実も重要視する。iPhoneの対抗馬として注目を集めているAndroidも、アプリマーケットの使い勝手に関してはiPhoneに劣る部分がある。同社ではau独自のAndroid向けマーケット「au one Market」を用意し、同社がこれまで築いてきたコンテンツ事業の資産や課金システムを生かして、エコシステムの魅力を高める考えだ。

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