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» 2010年06月26日 21時00分 UPDATE

世界最遅(?)購入リポート:サンフランシスコもiPhone 4予約者が大行列 (1/4)

時差の関係で、(ハワイほどではないものの)日本よりずっと遅いタイミングでiPhone 4が発売された米サンフランシスコ。それでも行列の熱狂ぶりはやはり米国らしさにあふれていたのであった。

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]
Photo 何とか入手したiPhone 4

 2007年6月の初代iPhone、2010年1月のNexus One、そして2010年4月のiPadと続いた、行列に並んで買ってきましたシリーズ。第4弾となる「iPhone 4」は別の意味で辛かった。いつもであれば、こうした製品は米国でまず発売され、しばらくして世界展開が行われる――、というように、発売時期にズレがある(あるいは米国限定販売)。ところが今回は日本を含む世界同時発売。しかも時差の関係で日本が世界で最初に発売される地域となり、米国でも西海岸にあるサンフランシスコは(ハワイを除けば)最も発売が遅い地域となる。あまり行列リポートの意味がないのだ。

 そこで今回は開き直って「世界最遅iPhone 4購入リポート」と題して、日本とは異なる、発売前後の米国のiPhone 4事情を紹介したい。

さらば初代iPhone

 筆者は初代iPhoneユーザーだ。ほかにも、米国ではNexus Oneを使っている。前回のiPhone購入リポートを参照いただければ分かるが、確実にiPhoneの即日アクティベーションを実施するために、携帯電話だけで2回線を持っている。Nexus Oneはいいのだが、もう一方の初代iPhoneは今年6月で3年が経過し、そろそろ使い続けるのがきつくなってきた。本体は恐ろしく頑丈でものすごく作りもよく、傷だらけにも関わらず元気に動いている。だが3年という時間は残酷で、技術的には取り残されつつあり、3年酷使したバッテリーはほぼ寿命が尽きかけていた。普通に使っていて、バッテリーが半日も持たないのだ。そのため最近ではNexus Oneのほうがメイン端末となっていた。これにさらに追い打ちをかけたのが最近リリースされた「iOS 4」で、初代iPhoneはとうとうアップデートの対象外となってしまった。これが決定打となり、新機種に乗り換える決心がついた。

 さて、米国でiPhoneはいつ、どのように販売されるのか。WWDCでの発表で、iPhone 4の予約開始日時が6月15日に決まったのは周知の通り。その後日本では、予約方法や予約開始時刻などの詳細が事細かに伝えられた一方で、米国では予約開始に関するアナウンスは「15日」のただ1点だった。

 どのサイト/店舗経由で、しかもどのタイミングから受け付けるのかさえ分からない。しかし過去のiPhoneとiPadでの経験上、次のことはほぼ予想できた。

  • 在庫の数はApple Storeが最も多く、ごく少量がAT&T店舗で販売される
  • 15日の予約はApple Online Store経由。購入方法は店舗取り置きと配送の2種類
  • もしかしたらAT&Tのオンラインストアからも予約できるかもしれない
  • 予約受付開始は東海岸夏時間(EDT)で朝8時ごろ、西海岸夏時間(PDT)で朝5時ごろ
  • 予約開始直前にはApple Online Storeが「We'll be back soon!」になる

 iPadでの手順と同じで、当日の受付開始直後にApple Online Storeへとアクセスし、「店舗取り置き」「取り置き先はサンフランシスコ基幹店」とすることにした。問題は15日で、これは筆者がロサンゼルスでE3取材を行っている真っ最中の日程。早朝5時であれば問題ないのだが、もし受付開始時間が遅れたり、接続トラブルがあったりすると、取材でほぼ夕方まで身動きできなくなる。

 とはいえ深く悩んでも仕方がないので、とりあえずこの手はずで進めることにした。

予約プロセスがサーバのパンクでつながらず

Photo これが問題の画面。必要事項を入力すると、Apple Storeから逐次AT&Tのバックエンドシステムに参照のためのアクセスが行われるのだが、この画面が出たままタイムアウトになったり、数十分放置しても反応なしという状態が頻発する。筆者はこれでいったん早朝での予約を諦め、夕方再トライしてみることにした

 日本では、予約を試みた人たちが、混雑のためにオンラインショップにアクセスしにくかったり、店舗でも顧客管理システムにつながりにくかったりして、購入を断念せざるを得なかったり、あるいは優先順位の低い予約番号に甘んじることになったりしたという記事が多数出ていた。実は米国でも事情は似たようなもので、15日の予約開始に伴って、まったくといっていいほどサイトに接続できなくなった。具体的には、Apple Online Storeからその先、AT&Tの認証システムがパンク状態で動作していなかったのだ。

 自分の事前予想はほぼビンゴ。予約はOnline Storeからで、午前5時には予約受け付けが始まっていたため、この時間にWebブラウザを起動してApple Online Storeへとアクセスした(当日ニューヨークにいたY氏の情報によれば、予想のさらに3〜4時間前から受け付けを開始していた可能性もあるという)。iPhone 4のページに「Pre-order」ボタンができており、それをクリック。価格チェックを通過した後、契約方法を選択すると「Please wait while we access your AT&T account information.」の画面が出てくるのだが、待てど暮らせどそこから先へ進まない。何回かトライするうちにデータ通信プラン選択の画面までは一度だけ進んだのだが、やはりその先に進むと先ほどの「Please wait〜」画面が出てきて動作が止まる。そのうちタイムアウトが頻発するようになったのでApple Online Storeのトップに戻ったところ、「We'll be back soon!」の表示が出てきて完全にアクセスできなくなった。

 予約サイトのオープン時間を事前に知らせたソフトバンクのサイトがつながりにくくなったのは、ある意味で当然予測されるべき事態だろう。この手の予約が集中するイベントでは、開始時刻を事前に予告していれば、間違いなくその時間にアクセスが集中する。だが米国では時間の予告まではしておらず、オープンしたのはまだ多くの人が寝ている未明の時間。正確なオープン時刻が予測できるのは一部のマニアくらいだろう。にも関わらずこうした状態になったのは、AT&T側のシステムに問題があったのだと考えられる。事実、Apple Online Storeはオープン後も普通に問題なく使えており、AT&Tの認証プロセスが始まったときだけ動作がストップする。その後、Wall Street Journalが報じているように、AT&T側のシステムに問題が発生してすぐに予約がストップされた旨が公表された。

 結局、早朝の間にシステムは復活せず、予約はタイムオーバー。E3の取材で朝6時過ぎにホテルを出なければならなかったため、その日は取材から解放される夕方4時過ぎまで予約を諦めた。そして取材が終わってプレスルームへと戻り、サイトへの接続を再開。今度は朝の苦労が嘘のように、あっさりと予約が完了した。時間は夕方5時ごろ。すぐに予約確認と受け取り先と時間を記したメールが送信されてきた。ギリギリまで当日購入できるかでモヤモヤしていた日本の方々には非常に申し訳ない気持ちだが、おそらくこれは米国の出荷台数が圧倒的に多く、購入が比較的簡単だったからだと考える。もう1つラッキーだったのは、翌16日にAppleとAT&Tが正式に予約受け付け停止を発表したこと。あの夕方のタイミングでなければ、恐らく予約できなかっただろう。また後日分かったことだが、例によって米国では当日販売分も比較的潤沢にあり、「頑張って並べば買える」状況だったことも大きいかもしれない。

PhotoPhotoPhoto ようやく予約システムが進むようになったのでリトライ。まずは購入する端末を確認。次にデータ通信オプションプランの選択。筆者は既存ユーザーなので30ドルの無制限プランを選択可能だが、もし2Gバイトで25ドルのプランやテザリングプランを選択すると、もう無制限プランには戻れないという。実は、ここで選択した内容を実際の購入時に変更することも可能だ。そしてSMS/MMSプランを選択。筆者はそんなに多用しないので、完全従量制のPay Per Useに
PhotoPhoto Apple IDの登録情報(郵便番号)をもとに、近くのApple Retail Store候補一覧が表示される。今回もサンフランシスコの基幹店舗を選択。するとConfirmationが表示される。この後、電子メールでの確認書がすぐに手元に届く。これで予約完了だ
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