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» 2012年05月30日 16時35分 UPDATE

ワイヤレスジャパン2012:ナノコーティングでスマホの基板をカバー――modcrewの防水加工サービス

端末の穴をふさぎ、内部に水が入らないようにするのが防水化の基本だが、modcrewの防水加工は、端末の基板など重要な電子回路部分にのみナノコーティングを施すことで、水に濡れても壊れない端末を実現する。ワイヤレスジャパン2012の会場でデモが見られる。

[園部修,ITmedia]

 ワイヤレスジャパン2012会場の一角で、一見普通のiPhone 4Sと見分けが付かない端末を、カバーも付けずに水没させるデモを見せているブースがある。秋葉原と渋谷にショップを展開するmodcrewだ。

Photo 水の中にiPhone 4Sを沈める

 同社は今秋から、iPhone 4SやGalaxy S IIなどのスマートフォンを預かって、防水加工を施すサービスの提供を予定している。このサービスのキモは、端末内部の基板や電子部品にナノコーティングを施すこと。外側にケースやフィルムを取り付けて内部に水が浸入しないように加工するのではなく、水に弱い部分を特殊なコーティングで覆うことで防水を実現している。

 デモでは音楽再生中の端末を水中に入れても動作し続ける様子が確認できるほか、ケースの背面から内部に水が入っている様子も見ることができる。

 基板にコーティングすると聞いて、端子部分はどうなっているのかと疑問に思い確認してみたところ、ヘッドフォン端子やDockコネクタ、microUSB端子などにはコーティングは施さないという。つまり濡れた状態でそのまま充電したりすると、機器が壊れる可能性がある。また端末によっては、液晶パネルや有機ELパネルと前面ガラスの間にすき間があるため、そこに水が入り画面が見にくくなってしまうようなケースも考えられる。

PhotoPhoto 動作中のiPhone 4Sを水中に沈める。Dockコネクタの穴などからケース内部に水が入るが、動作し続ける
PhotoPhoto 水中から端末を引き上げると、中から水が抜けていく様子が見える。端子部分はコーティングしていないという

 説明員によると、充電などは「端末をよく乾かしてから行ってほしい」と話していた。実際には、水中で利用するためのコーティングというよりは、万が一の水没に備えた保険のようなものと考えるべきだろう。またコーティングは1年に1回程度の頻度で行う必要があるようだ。対応機種はiPhone、iPod nano、GALAXY Note、GALAXY、iPadとWebサイトにあるが、第何世代の製品に対応するのか、ドコモの製品にも対応してくれるのか、GALAXYのどのモデルなのか、などの詳細は不明。

 米国の展示会などでは、Liquipelという企業が同じような技術のデモを行っており、ニュースサイトやYouTubeなどで動画も確認できるが、modcrewが提供予定のサービスがこれと同じ技術なのかどうかについては「現時点では答えられない」との回答だった。

 なおブースでは来場者にアンケートを実施しており、その中には5日間の預かり作業で4800円は高いか安いか、1日の預かり作業で9800円は高いか安いか、といった項目について意見を聞いており、サービス提供時の価格設定についても来場者の意見を参考にしつつ決めていくものと思われる。

modcrewが秋から提供予定のナノコーティングによる防水化サービス
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