ニュース
» 2013年06月18日 19時00分 UPDATE

夏モデルが2日間駆動ならば当然:NTTドコモ、株主総会で2013年冬モデルのバッテリー駆動時間目標に言及

NTTドコモは、6月18日の株主総会において、2013年夏モデルの“ツートップ”選考理由や、2013年冬モデルのバッテリー駆動時間における“目標値”に言及した。

[長浜和也,ITmedia]

スマートフォンシフトとXi拡大を軸に事業展開

 NTTドコモは、6月18日に株主総会を行い、同社代表取締役社長の加藤薫氏が、2012年度の事業業績と2013年度の事業展開について説明した。また、株主との質疑と応答において、2013年夏モデル“ツートップ”選定理由や2013年冬モデルにおけるバッテリー駆動時間の目標などについて答えている。

kn_dcmcr_01.jpgkn_dcmcr_02.jpg NTTドコモは6月18日に第22回定期株主総会を行い、議事進行は代表取締役社長の加藤薫氏が執り行った

 加藤氏は、2012年度の事業業績として、ドコモクラウドのdマーケットやインテリジェントサービス、ストレージサービスなどの新しい取り組みや、LTE回線を利用する「Xi」サービスの拡充を取り上げた。Xiのエリア拡充では、全国地下鉄の412駅500駅間、新幹線全97駅と53の空港でXiが利用できることを紹介。また、災害対策でも通信設備を九州と大阪に分散し、Xi対応移動基地局車両を導入したことを挙げた。さらに、研究開発では、LTE-Advancedや、本体を握って操作する“Grip UI”の取り組みを紹介している。

kn_dcmcr_03.jpgkn_dcmcr_04.jpg 研究開発の取り組みとして紹介したLTE AdvancedとGrip UI

 2013年度事業運営方針では、「スマートライフのパートナーへ」という指針を掲げ、モバイル領域の事業における競争力を強化するために、端末ではスマートフォンへのシフトを進め、ネットワークではXi品質の強化を図る。一方で、新領域への取り組みも加速するために、ドコモクラウドで提供するサービスパックを導入し、dマーケットを拡充すると述べた。

 端末においては、ユーザーが「分かりやすく選びやすい」ラインアップにするため、ドコモがユーザーに勧める機種を明確化することで、2013年度におけるスマートフォン販売台数は1600万台を目指すとしている。また、この方針に従って2013年夏モデルでは、Xperia A SO-04EとGALAXY S4 SC-04Eを“ツートップ”として訴求しているが、販売実績として、Xperia A SO-04Eは64万台、GALAXY S4 SC-04Eは32万台に達したことを明らかにした。

kn_dcmcr_05.jpgkn_dcmcr_06.jpgkn_dcmcr_07.jpg 指針として掲げる「スマートライブのパートナーへ」を実現するため、端末では勧めるモデルを明確にし、ネットワークではXiを強化、提供するサービスも拡充していく

 新領域への取り組みでは、「メディア・コンテンツ」「コマース」「M2M」「環境・エコロジー」「金融・決済」「メディカル・ヘルスケア」「サービス基盤」「安心・安全」の重点8事業を取り上げ、それぞれの事業で、外部企業との協業を図っていくことを紹介した。また、海外でのビジネス展開でも、従来のインフラ事業からデジタルコンテンツの配信やサービスプラットフォームへの展開にシフトすると語っている。

kn_dcmcr_08.jpgkn_dcmcr_09.jpgkn_dcmcr_10.jpg 新領域事業では8分野を重点的に取り組んでいく(写真=左)。ヘルスケアでは、食事から運動、睡眠、そして、保健医療までのすべてでサービスを提供する(写真=中央)。新領域では外部企業と積極的に提携して提供するサービスを拡充していく(写真=右)

 加藤氏は、以上の取り組みによって、2013年度の新領域事業の収益で5350億円を目指すほか、2015年度では1兆円を目指すとした。なお、NTTドコモ全体の営業収益では、2013年度に4兆6400億円と微増となっているが、加藤氏は「ほぼ横ばいだが、(業績回復にむけた)反転への礎としたい」と株主へ理解を求めた。

メーカーの選別ではなく商品力の高さで選んでいる

 加藤氏により事業説明の後は、株主からの質問と要望にNTTドコモが回答した。

 スマートフォンにおけるバッテリー駆動時間が短いという指摘については、バッテリー駆動時間はユーザーの要望で最も多く、ディスプレイやプロセッサーの省電力を進めて改善しており、2013年夏モデルでは、すべての製品で45時間以上のバッテリー駆動を実現したことを紹介した。その上で、2013年冬モデルでは、3日間のバッテリー駆動時間を目指して開発を進めていることを明らかにした。

 また、2013年夏モデルで訴求する“ツートップ”の選考理由や、それ以外の国内メーカーに対する扱いの質問には、ツートップモデルの選考において、日本メーカーも海外メーカーも問わないのがドコモの原則であると説明した上で、メーカーを選別するのではなく、ユーザーに受け入れてもらえる“商品力”の高いモデルの提案を期待していることを強調した。

 2012年度の営業利益が目標を下回った理由に関する問いでは、競争の激化に対抗するために行った長期利用者向けの優遇割引や、家族セット割対策の費用が増大したことにあわせて、2012年10月のiPhone 5の登場に対抗するための費用も理由として挙げている。

 なお、フィーチャーホンで利用できた「2 in 1」サービスをスマートフォンでも利用したいという要望が出たが、OSのAndroidで複数の電話番号やメールアドレスを扱うことが困難なため、現在のところ、スマートフォンで利用できる目処が立っていないと回答している。

 また、ハンディ割引において、聴覚障害者向けを想定したプランを望む意見が出たが、「視覚障害者には目の代わりに使ってもらえるように、らくらくホンでは、読み上げ機能を用意している」と視覚障害者のメリットを繰り返して説明したものの、聴覚障害者を想定したハンディ割引については、「これから検討していく」と答えるにとどまった。

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.