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» 2013年07月16日 19時06分 UPDATE

荻窪圭のiPhoneカメラ講座:第21回 HDRをアプリでもっと楽しむ (1/2)

そもそも純正カメラに搭載されている「HDR」だが、アプリで実現しているものは標準のモノとかなり毛色が異なる。絵画的な、印象的な写真を撮りたいなら使ってみるのも面白い。

[荻窪圭,ITmedia]

 今回はHDRアプリで遊ぶのである。

 HDRってそもそもiPhoneの純正カメラについてる機能じゃん、なぜわざわざアプリを使うの? と疑問に思われるのも当然で、実はiPhoneが出た当初から「HDRカメラアプリ」はあったのだけれども、純正カメラがHDRをサポートして以来すっかり影が薄くなってしまっていたのだった。

 当たり前といえば当たり前なのだけど、じゃあHDRアプリの存在意義はなくなったのかというとそんなことはないこともないのである。

 HDRと一口にいっても目的は2つあって、ひとつはカメラのダイナミックレンジの狭さを、明暗2枚撮って合成することで補おうというもの。より自然な写真を撮るためのHDR、あるいは白飛びや黒つぶれを防ぐためのHDRといっていい。iPhoneのHDR機能はこっち。だからあまり極端にはかからない。

 もうひとつは、極端にダイナミックレンジが広い画像を生成して不自然な写真を撮ろう……といういい方はちょっとひどすぎますね、より印象的で絵画的な写真を作ろう、というHDR。一般に「HDR」というと、こっちのイメージが強い。で、サードパーティのHDRアプリの目的は後者なのだ。

 まあとりあえずこれを見てくださいませ。

 純正のアプリで撮った夕暮れの住宅街。

photophoto 左がHDRなし、右がHDRあり

 HDRありの方は影になってる住宅街がちょっと明るく、白飛びしてる雲がちょっと復活して空も街もなんとか写ってる。明るいところと暗いところをうまく救ってなんとかおさめた写真だ。では同じシーンを「TrueHDR」というアプリで撮ったらどうなるか。こうなるのである。

photo 「TrueHDR」 Retroモード

 すごいことになってるでしょ。無理矢理描いた夕暮れの無秩序雑然住宅街的な。

 明るい写真と暗い写真を2枚撮って合成した上で彩度や色をちょっと調整して、「Retroフィルタ」をかけたみたのだ。夕方っぽくするために赤みを足して、彩度を上げてある。

 使い方は簡単。明るいところと暗いところの2枚を撮影(オートだと自動的にカメラが判断するし、マニュアルにすると、指でタップしてどこに明るさを合わせるか指定できる)。撮ってみて、OKなら「Merge」をタップし、色を調節したりフィルタをかけたりして保存、という手順だ。

photo TrueHDRの起動画面。オートだと全部カメラ任せ。セミオートだと明るい箇所と暗い箇所をタップして明るさを指定する
photo 2枚撮影。これだけ明るさが異なる写真を合成するのである。OkならMergeをタップ
photo 仕上げにフィルタ

 もっと派手でこってりした画像を作るなら、「HDR Camera Pro」というアプリがすごい。

 縦位置でしか使えない(2013年7月15日現在、本体を横位置にすると表示がおかしくなる……なんてこった。でもまあiPhoneアプリは刻々とアップデートするものなのでそのうち直るでしょう)のは難点だけど、露出を変えて3枚撮影して合成したり、合成後の処理を細かく設定できたりとできることは多い。

photo 「HDR Camera Pro」 合成後の画像に対してエッジの処理とかコントラストの処理とか細かく指定できる
photo 仕上がりを見て気に入ったら、保存したりシェアしたりする


 で、できあがったのがこの写真。

photo 「HDR Photo Pro」

 その気になればこのくらいできちゃうのだ。これぞHDRという写真。こういう機能を「HDRアート」とか「絵画調HDR」と称して備えているデジカメもある。iPhoneならアプリで出来るのだ。

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