レビュー
» 2013年10月21日 14時42分 UPDATE

やってわかったことがいくつか:GALAXY Note 3の性能をベンチマークテストで検証する (1/2)

操作機能の進化を強く訴求するGALAXY Note 3は、Snapdrgon 800シリーズの採用などハードウェアも進化した。その実力をベンチマークテストで試してみる。

[長浜和也,ITmedia]

新世代のSnapdrogonが発揮する性能は本物か?

 GALAXY Note 3は、2013年9月のIFA 2013にあわせてSamsung電子が発表したGALAXY Noteシリーズの最新モデルで、グローバル市場では9月25日から出荷を開始していている。日本市場では、10月2日にKDDIが2013年冬モデルの「GALAXY Note 3 SCL22」として、10月10日にはNTTドコモが、2013-2014年冬春モデルの「GALAXY Note 3 SC-01F」としてそれぞれ発表した。どちらも10月17日から販売されている。

kn_gn3bmrv_11.jpgkn_gn3bmrv_12.jpg 日本では10月17日に、NTTドコモの「SC-01F」(写真=左)が、KDDIからは「SCL22」がそれぞれ発売された

 KDDINTTドコモの発表会、そして、Samsung電子がIFA韓国、そして、日本で行った製品説明会では、大幅に機能を強化したSペンを利用するユーザーインタフェースやマルチディスプレイ関連機能をメインで訴求している。確かに、画面をタップして呼び出せる「エアコマンド」は、ペンを主体とした操作体系で必要な機能をワンアクションで呼び出せるし、手書きで入力した数字や文字をそのまま対応するアプリでデジタルデータとして利用できる「アクションメモ」、Sペンで囲ったエリアにサブウインドウを設定して対応アプリを起動できるペンウインドウなど、Sペンで利用できる機能を大幅に強化したことは、ユーザーの作業効率を大きく向上することになるだろう。

kn_gn3bmrv_13.jpgkn_gn3bmrv_14.jpgkn_gn3bmrv_15.jpg Sペンで使える機能をすぐに起動できる「エアコマンド」(写真=左)に手書き入力をほかのアプリでそのまま使える「アクションメモ」(写真=中央)、そして、マルチウインドウでは別々に起動したアプリで同じデータを利用できるようになった(写真=右)

 このような、Sペン関連機能とユーザーインタフェースの進化に比べるとSamsung電子のアピールはやや控えめだが、ハードウェア構成も従来モデルのGALAXY Note IIから大きく強化している。これは、NTTドコモが2013年夏モデルにおいてXperia A SO-04Eとともにツートップとして推した「GALAXY S4 SC-04E」と比べてもアップしている。

 GALAXY Note 3のプロセッサは、QualcommのSnapdragon MSM8974で、これは、GALAXY S4が搭載するSnapdragon 600シリーズのAPQ8064Tよりラインアップとして1つ上位のSnapdragon 800シリーズになる。GALAXY Note 3ではMSM8974を最大2.3GHzで駆動しており、これもGALAXY S4の最大動作クロック1.9GHzを上回る。グラフィックスコアもAdreno 330となって、Snapdragon 600世代の「Adreno 320」から世代が新しくなって、Qualcommの説明では性能が1.5倍に向上したという。さらにシステムメモリ領域として使うRAMの容量も3Gバイトを用意して、これは、現時点におけるスマートフォンで最大だ。

 なお、当然ながら GALAXY Noteシリーズということで、搭載するディスプレイはサイズ5.7インチ解像度1080×1920ピクセルとGALAXY Note IIからさらに拡張しているが、こちらは、GALAXY Note IIの解像度が720×1280ピクセルだったのと比べると描画処理の負荷としては不利に働く。

 GALAXY Note 3とGALAXY Note II、そして、GALAXY S4の主要なスペックを比較すると以下のようになる。

機種名 GALAXY Note 3 GALAXY Note II GALAXY S4
OS Android 4.3 Android 4.1 Android 4.2
CPU Qualcomm Snapdragon MSM8974/2.3GHzクアッドコア Exynos4412 1.6GHz クアッドコア APQ8064T 1.9GHz クアッドコア
サイズ(幅×高さ×厚さ) 約79×151×8.3ミリ 約80×151×9.7ミリ 約70×137×8ミリ
重さ 約171グラム 約189グラム 約134グラム
バッテリー容量 3200mAh 3100mAh 2600mAh
メモリ ROM:32Gバイト、RAM:3Gバイト ROM:32Gバイト、RAM:2Gバイト ROM:32Gバイト、RAM:2Gバイト
外部メモリ microSDXC(別売/最大64Gバイト) microSDXC(別売/最大64Gバイト) microSDXC(最大64Gバイト)
ディスプレイ 約5.7インチフルHD(1080×1920ピクセル)有機EL 約5.5インチHD(720×1280ピクセル)表示 HD SUPER AMOLED(有機EL) 約5インチ フルHD(1080×1920ピクセル)表示 有機EL(Super AMOLED)
アウトカメラ 有効約1320万画素CMOS(AF/手ブレ補正対応) 有効約810万画素CMOS(AF/手ブレ補正対応) 有効約1320万画素、裏面照射型CMOS
インカメラ 有効約210万画素CMOS 有効約190万画素CMOS 有効約210万画素CMOS

その性能はいかに

 こうして主要なスペックを比べると、やはりプロセッサの世代更新と動作クロックの向上が目立つ。Snapdragon 800シリーズの「MSM8974」については、「Snapdragon 800 Workshop in Beijing」で行ったリファレンスデザインのタブレットデバイス(MDPs:Mobile Development Platforms)を用いてベンチマークテストを行っており、その結果はすでに紹介しているが、ここで改めて、製品に搭載したMSM8974で従来モデルのGALAXY Note IIとGALAXY S4との性能比較を行ってみたい。

 今回、性能比較の検証として行ったのは、以下のベンチマークテストだ。

  • Quadrant Professional Edition
  • AnTuTu Benchmark 4.0.3
  • Smartbench 2012
  • CF-Bench
  • Vellamo
  • 3DMark for Android
  • Basemark X1

 Snapdragon 800 Workshop in Beijingで測定したベンチマークテストに加えて、ITmedia Mobileで掲載している特集「最新スマートフォン徹底比較」の最新記事で使っている「Basemark X1」を加えた。また、3DMark for Androidでは、ベーシックなICE STOMEが測定上限にかかって実行できないため、ICE STOME EXTREMEとICE STOME UNLIMITEDの測定データを比較した。

       1|2 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.